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未だ、夜明けは遠く

人生は決断の連続です。「明日の晩ごはんを何にするか?」という些細な決断から、「この人と結婚してもいいのか?」という大きな決断までさまざまあります。

大きな決断ほど決めるまでに時間がかかります。それに一度決断したからといって、人生が大きく変わるとも限りません。「仕事を辞める!」と一度決断しても、その次に「本当にいいの?」という言葉が頭の中から出てきます。

決断の連続というのは、問われ続けている同じ問いかけに対して、その都度決断していくことなのかもしれません。一度作家になると決めても、「本当になるの?」じゃあ「毎日文章書くの?」、「今日も書くの?」と、問われ続けられると、どこかで気持ちが続かなくなるときもあります。

夢を追い続けるといいますが、何回か追うのではなく、何度も何度も追い続けるということなんですね。夢が叶うまで決断し続けられた人だけが、夢を叶えることができるのでしょうか?夢を叶えるって、そんなに大変なことなのかな・・・

なんか、夢を追いかける人が少ないのも、わかるような気がします。だからこそ、夢を追いかけるのは尊いことなのかもしれません。大好きなことをやって生きようと言いますが、大好きなことはやっているだけで幸せというのもありますが、そもそも大好きなことじゃないと人は続けられないという、ごく当たり前のところが本当の理由かもしれない。

決断し続けるにはエネルギーが必要です。大きな決断にはさらに大きなエネルギーが必要です。時には人生の岐路に佇むこともあります。こんなことを考えてたら、ある曲が僕の頭の中に流れてきました。

何不自由のない暮らしだな だけど何か満たされぬ
そんな夜もあるだろう そんな夜もあるだろう
何を恐れているのかも わからず街を飛び出した
必死でつかもうとしている 栄光は大きな意味を

明日に投げかけたとしても 望まない結末もある
繰り返す暮らしの中で 避けられぬ命題を今
背負って 迷って もがいて 真夜中
出口を探している 手探りで

賽を振る時は訪れ 人生の岐路に佇む
共に見た数々の夢を追いかけ 汗を流す仲間もいたな
声を上げ駆ける少年を 振り返る余裕すらなく
擦り切れた若さの残り火 この胸にくすぶらせている
「未だ 夜明けは遠く」

pure soul GLAY

僕の青春時代を思い出させる名曲です。GLAYの中ではいちばん好きかも。「何を恐れているのかもわからず」、「出口を探している手探りで」、「人生の岐路に佇む」、「擦り切れた若さの残り火この胸にくすぶらせている」歌詞の内容が見事なくらい、今の僕にぴったりです。

20年以上前の曲が今の自分に響くというのは、言葉の力の成せる技かもしれません。むしろ、青春時代の頃よりも当てはまってます。僕は本からはもちろんのこと、音楽の歌詞からもインスピレーションを受けて来たのを思い出しました。

未だ夜明けは遠いかもしれないし、夜明け前がいちばん暗いともいいます。だけど、明けない夜はありません。とはいえ、実際の夜明けは1日1回必ず訪れるのに対して、人生の夜明けはいつなのかわかりません。人によっては何年もかかることだってあります。

そんな、手探りで出口を探している人をサポートするのが、僕の役割なのかなぁと思う今日この頃です。

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