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裸の心

ハートをオープンにして生きている人って魅力的に見える。ハートをオープンにするって、なかなかできない。ハートを閉ざしがちな人からすると、あり得ないと思う。

ハートをオープンにすると、愛もいっぱい入って来るけれど、万が一攻撃されたときに致命傷になってしまう。そうならないように守りの姿勢を取ったり、鎧を着たりして身を守らなければならない。その分、愛はあんまり入ってこないけれど、命には変えられない。

今思うと、以前の僕はそうやって生きてきたように思う。人が怖いというか、いつか攻撃されるんじゃないかと、いつも身構えていた。実際に攻撃されることは少ないんだけど、ゼロじゃない。それがいつなのかはわからない。なので、常に警戒していないといけない。

この生き方って疲れる。いつも鎧を着ているから。だけど、以前の僕はそれが普通の状態なので、疲れるという自覚はない。そのうち鎧を着ているという感覚もなくなっていた。

鎧を着たままでは、人のぬくもりは感じられない。これがいちばんの弊害かもしれない。最近になってハートをオープンにするというのが少しだけわかったような気がする。

鎧を脱いで、人の前に裸の心をさらすのは勇気がいることだと思う。そのためには自分の痛みを癒す必要がある。過去の痛みの体験と真っ直ぐに向き合い、過去に光を当て、風通しをよくしてあげる必要がある。それはひとりではできない。仲間がいないと無理。

傷だらけで鎧を着ていた僕だけど、仲間には恵まれた。過去の痛みと向き合うのは怖かったけど、その度に仲間が勇気をくれた。背中を押してくれた。

過去を癒して鎧を脱ぐと、素晴らしい世界が待っている。人のあたたかさが身にしみる。人とのつながりがこんなにも嬉しくて楽しいものだったんだと思い知らされる。

もう鎧は必要なくなる。傷つけられることがなくなるわけじゃない。攻撃されることもある。ハートをオープンにしても、必ずしも受けとめてもらえるとは限らない。

だけど、それでいい。どうなるかはわからない。受けとめてもらえるかどうかは相手次第。相手の選択の自由を奪うことはできない。

ハートをオープンにして生きよう。

この恋の行く先なんて
分からない 分からない
ただ想いを
今 私 伝えに行くから
裸の心 受けとめて

裸の心 あいみょん



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