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雑記 1(音色やMIXについて)

Twitterを利用する時、文字数の制限もあるのであんまり音楽のことについては呟きません。
誤解も生むかもしれないし、それぞれの考え方もあるだろうから自分の考えを押し付けるつもりもないし・・・

曲を公開して、ご感想をいただいてアレンジを褒めていただける事がたまにあって、ものすごく嬉しくて本当に喜んでます(笑)
それでたまにDMなどで音色の事やMIXについて質問があったりします。
とは言え自分もまだまだわからない事だらけだし、特にMIXの事なんて我流も我流、人にアドバイスなんてもってのほか!と、思ってしまいます(笑)
という事でこちらではアドバイスではなく自分はこうやってる、という事をゆるっと書いて行きます。

・音色に関して

音色に関してはDTMやってる方は、おそらくシンセのプリセットをチョイスしてあとは自分のイメージに近づけるまでエディットする方、多いと思います。
自分もそうなんですが、さらにレイヤーする事もけっこうやったりします。

先日公開した「Merry-go-round」のホーンセクションやエレピなどでやってます。

ホーンセクションはフリューゲルホルン+サックス+フルート+トロンボーンのユニゾンが基本でフレーズによってどれかの楽器を抜いたりしてます。
エレピはこの曲のイメージが90年代前半のAOR、シティポップでしたのでDX7風のエレピを使おうと思っていました。
でもモロDXにしたくなかったので、DX7エレピにウーリッツァーっぽい音を重ねました。

実はこの手法は管弦楽や吹奏楽では当たり前に使われる方法で大昔からやられているやり方です。
現代のシンセみたく色々な音色が出せる楽器がないわけですから、色んな楽器の組み合わせで色んな音色をバラエティ豊かに響かせるようにと、作曲者や編曲者が考えてスコアにするわけです。

あるフレーズをフルートに吹かせるとします。
そのフレーズの途中でクラリネットがユニゾンで重ねてきます。
そうするとフレーズの途中から音色が変わりますよね。
それがクラリネットではなく、オーボエだったら、ホルンだったら、あるいはバイオリンだったら・・・・などなど。

自分も昔吹奏楽のために編曲などやってましたので、そういうのが癖付いてるのかもしれません。
イントロや間奏、オブリメロにフレーズの途中で違う音色重ねて変化出したりして色彩感を出してます。
曲によってはドラムやベースにもレイヤーで全体に重ねたりする事もあります。
特にドラム音源は他のDTMerさんが使用されてるプラグインと被る事多いと思いますし、その音源特有の響きもあり自分のイメージとちょっと違うな、と感じた時にワンショットの素材をサンプラーで読み込み、重ねて鳴らしたりしています。

・MIXに関して

MIXに関してですが、これはもう好みの世界だと思うし、なにしろ正解がない世界だと思うんですよね。めちゃくちゃバランスが悪い、音が割れてる、音が聴くに耐えない程汚い、といった事がなければ(笑)
MIXをやるタイミングも人それぞれだと思うし。
すべて完成させて最終段階でMIXやる方もいれば、打ち込みながらバランスとる方もいると思います。

自分は打ち込みながらバランスとったりパンニングもやります。
FXも挿して音も作ったりします。
そして最終的に細かく調整したやり直ししたり。

で、これ皆さんはどうしてるんだろう?
「ゲイン・ステージング」
正直面倒くさがりの自分は感覚でやってしまってます(笑)
ちゃんと意識してやるべきでしょうね(笑)
生音を録音する時は意識せずやってるとは思いますが、インプットされた後フェーダーで調整する音量ではなくプラグインシンセの出音の音量設定です。
各プラグインシンセの一番音が良いアウトプットレベルもあるし、ゲイン・ステージングを行うことによってゲインリダクション量が変わりますので、コンプなどのダイナミクス系に影響します。

ゲイン・ステージングを行いたいトラックにリファレンスレベルを-18dBFSに設定したUVメーターを挿し、プラグインシンセ(ギターなどの録音でアンプシュミ使ってる時はアンプシュミ)のアウトプットレベルを調整しながら0dBVUになるようにする。
既に他のFXを挿してる場合はその前に挿して原音を調整します。
これだけで全体がスッキリしますし、MIXもやりやすくなります。
ただ、全てのトラックでやる必要はありません。
検索すると詳しいやり方が出てくると思いますので、そちらを参考にした方がいいです(笑)

ドラムパートはパラで出して各音を調整してバスでまとめてます。
で、バスでコンプかけて音をイジったり、バスコンプでなじませたり。
ドラムだけでなく、他のトラックも直接マスターではなく一度バスでまとめてマスターに出力してる事多いです。
ホーンセクションだったり、ギターだったり、コーラスパートだったり。

ちなみに、キックやベース、メインボーカルもですがパンはど真ん中!ってのが基本だと思いますが、自分はキックとベースはほんのちょっと、
1%とか2~3%ずらしてます。
これは分離良くするためとキックとベースがレベルを瞬間的に越えさせないため。(コンプかけりゃ済む話ですが、まぁ自己満ですwww)

そして曲によってマスターに真空管系のコンプを挿し、(レシオ1:1で)通すだけでアナログ感出したりして2MIXを作ります。
そしてマスタリングです。

・マスタリングに関して

マスタリングもMIX同様好みだったり、やはり正解がない世界だと思ってます。
音が悪くなければ(笑)
ただ単純に音圧を上げる作業ではないですよね。
最近はOzoneなどAI搭載の便利なマスタリング・プラグインもありますし、なかなか音が破綻することもないとは思います。

ほとんどの方はDAWの中でMIX、マスタリングまで完結させる方が多いと思いますが、自分はDAWで2MIX書き出した後別のソフトを使っています。
SteinbergのWaveLabを使ってるんですが、まず2MIXのM/S処理からやります。
ステレオ(LR)ではなく、真ん中(Mid)と両側(Side)を調整します。
簡単に言うとMidは中低音、Sideは高音域を強調してやる事できらびやかなサウンドになります。
これも検索したらいっぱい出てくると思うので、そちらを参考にしてくださいね(笑)
で、ダイナミックEQやEQで整えて、コンプ・リミッターやマキシマイザーで音圧を調整します。

現在はラウドネスノーマライゼーションが導入されてますし、昔のようにガッツリ音圧を上げることはあまりなくなりました。
なので昔作った曲に比べると今作ってる曲の音量が小さく感じてしまいます(笑)
メインで利用させてもらってるYouTubeやニコニコ動画だけでもラウドネス基準値が違いますし、二つファイルを作らきゃいけないのか??とか悩んだりしましたがw
面倒くさがりの自分は一個しか作ってませんwww
みなさんはどうなんだろう?

色々書きましたが、それでもプロの作品と自分の作品を聴き比べると全然劣っていて・・もっともっと勉強してクオリティ上げたいです。
独学ですので間違ってる事や、やらなくてもいい事をやってしまってると思います。
オッサンになっても勉強です(笑)
これが楽しくもあるんです!

最後まで読んでいただきありがとうございました。
noteではこういう個人的ですが音楽や制作についての記事も書いていきたいと思ってます。
ぜひよろしくお願いします。


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