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仕事は増えどもサクラは散る

有難い事に4月からフィットネスクラブでのレッスン担当店舗が増えた。

コロナに不景気に高齢化社会とインストラクター業にとっては向かい風ばかりの昨今、一定期間会社側から与えられたエクササイズや振付を繰り返し行うプログラムではなくオリジナルプログラム一本勝負しているインストラクターは本当に少なくて、会社のコントロールが効かないある意味危険なプログラムは歓迎されなくて当たり前。

しかしながら、たまにちょっとどころではないへそ曲がりの奇特なスタッフというものが存在することがあり、そういう人が移動先の店舗に招き入れてくれたりする。何をもって僕のような変人を評価してくれるのか面と向かって尋ねたこともあるが返ってくる言葉は一様に「よく分からないけど信用してるからです」と悉く危うい。

信用されるのは嬉しい事だがその理屈じゃない信用とはいかがなものかとトコトン掘り下げたくなる。でもきっと掘っても掘ってもキリがないんだろうなぁ。

話は相当逸れるが僕は「サクラ」というものにそれほど興味がない。この季節、あちこちで咲き誇る桜を綺麗だな…と見上げるけれどもそれ以上の感情が湧き起こらない。何故行列してまで桜並木を歩きたいと思うのかその群集心理がまるで分からない。分からないけど確かに綺麗なのは分かる。

もしかすると僕を買ってくれる人達はそういう感覚なのかもしれないな、と思う。その証拠にそんなに評価してくれる割に実際に会うと拍子抜けするほど素っ気なかったりする。ほっといても貴方は勝手に毎年咲くでしょ?と言わんばかりに。

そのぐらいの距離感が居心地が良い。

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