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英文法は勉強しても会話で使えない、と悩んだら…

こんにちは。
英語コーチの ながき れいか です。

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文法を勉強すればするほど
混乱して、分からないことが増える。
なぜか勉強する前より
分からなくなっている気がする。
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英文法が苦手という方、とても多いです。
一方で、
「やり直し英語は中学文法から」
「中学文法で英会話」
など中学文法をテーマにした英語テキスト
最近とても人気ですね。

独学で英語を学ぶ方も「文法書を解く」
という学習方法は取り組みやすいのでは
ないかな、と思います。

解説を読んで、
問題を解く、
答え合わせをして、
間違いをチェック、

「勉強してるぞ〜」と達成感はあるものの…

ここまではいいけど....

問題集を一歩離れると勉強した知識が
活かせていない気がする。

話そうとしても簡単な英文も作れない...
単語は頭に思い浮かんでも文にできない。

問題集で勉強した文法項目の方が
むしろ混乱している。

例えば、a/an と the の使い分け。
勉強した後の方が
「なんでここでは a じゃなくて the??」
とつまづく。

勉強しても成果を感じられるどころか
後退しているようで悲しくなりますよね。


人は自分が読んでいるテキストの内容が理解できれば、それを正確に記憶することができると思っている。しかしそれは誤りである。

今井むつみ著「英語独習法」 p.144

この記述を読んだ時、
文法書をやっても全然に身つかない、
と悩んでいる人全員に、知ってもらいたい!

と思いました。

と偉そうに言ってみたものの、
英語を教え始めた頃の私は、まさに
「テキストで勉強したこと=自分の知識」
こんなイメージを持っていました。

でも、同じ文法書を何度も
繰り返し勉強して、それぞれの文法ルール
には詳しくなっているのに、
書いたり、話したりするときに
その知識が使えるようにならない、
こんな状態に悩む方に多く出会い
文法書を最初から最後までひたすら解く
という学習方法に疑問を持つように。

今、私のクライアントには、
「文法書を舐めるように勉強する」という学習方法を使っている方はいません。
「中学英文法が終わったら、次は高校英文法へステップアップ」という方もゼロ。

基本的な考え方は

人の情報処理は目的志向的。必要のない情報には注意を向けない

今井むつみ著「英語独習法」 p.145


人は学ぶとき、
どう情報を扱っているのかを知れば
網羅的な学習がうまくいく確率は
低い
ことが分かる。

勉強したことが順次使える知識になる
こんなキレイなルールが適応できれば
そんなに楽なことはない。
でも、経験からも人の脳の仕組みからも
そうはいかないらしい。

じゃあ、文法はやらなくていいか?
というと、そういうわけにもいかない。

英語は語順が大切だから、
単語を並べるルールを知っていると
情報伝達の質は確実に上がる。

今ベストだと思っている方法は、
「実際に使うこと」と「文法書で確認すること」を行ったり来たりする。

英文を書くときに、曖昧な部分に
自分で気がついて、テキストで確認。

「ここが知りたい」っていう目的があるから
意識が向いて、理解して覚えられる
確率が高くなる。

文法書で学んだことを、
話す時に使おうとしたら「アレ」と
立ち止まり、知識が足りないことに
気がつく。

じゃあ、もう少し文法書をやるか。

このサンドウィッチが
(…基礎+実践+基礎…)
文法アリ地獄から抜ける方法だと
思っている。

文法に行き詰まった…と感じたら
「基礎+基礎+基礎」や
「実践+実践+実践」になっていないか
チェックしてみてください。

文法書は辞書的に使うのがおすすめ

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