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モヤモヤから始まる新しいモヤモヤ~学校と学びの勉強会第3回レポート

10月15日に学校と学びの勉強会第3回「子どもの宿題にまつわる自分のモヤモヤを語ろう」を開催しました。
都内各地から6名の方にご参加いただき、祝日明けの朝10時から濃厚な対話の時間を堪能しました。

今回は、対話がメインだったので、前職で活用していた「縁パブ」という話し合いの手法を使うことにしました。

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ハロウィン感あふれるベースクールでした!
100円分の駄菓子をつまみに、ゆるゆると話す会になりました。

「ためになる宿題とは?」「学校とのコミュニケーションの取り方」

みなさんで話し合った結果、対話のお題としては、
「ためになる宿題とは?」「学校とのコミュニケーションの取り方」の2つが挙がりました。

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最初は、宿題とは何か?何のためにあるのか?といった話から始まり、家庭での子どもの過ごし方の話、ゲームや遊びによる学びをどう考えるのか、そして、家庭環境による格差が生まれてきているという現状から、わからないことを教えるのは家庭ではなく学校の役割ではないかという話に発展し、
そこから、学校とどのように連携が取れるのか、先生によっても対応が異なるといった点、先生自身も相談ができる状況なのか、先生に対して一人の人間として向き合っていけるのではないかということ、先生にどこまで期待をした方がいいのか、そこから、そもそも人のタイプとして対話をする気がある人とない人がいて、ない人とのコミュニケーションは難しいといった話などにも発展していきました。

最後に中間振り返りをして、今回は時間いっぱい。結果として用意していたプログラムの半分しか進みませんでした。対話をしていると、時間がどれだけあっても足りません(笑)
本来の縁パブでは、この後にさらに1つお題を決めて対話をするのですが、それは終わった後のランチに持ち越しをしました。

終わったあとのランチでは、夏休みの自由研究の話から、発表の機会の必要性、探求型学習のあり方から、そもそも子どもの力をどう認めて伸ばしていくのか、それすら必要なく親の愛が伝わればいいのでは、とさらに発展をしていきました。

モヤモヤから生まれる新しいモヤモヤ

宿題のモヤモヤをテーマに始まった対話の場でしたが、「学び」のあり方や本質への問いかけもたくさん生まれ、また学校や家族のコミュニケーションのあり方、一人の人間としてどう相手を認めて尊重していくのかといった人権の話にもつながり、対話の場が持つ、世界の広がりや人とのつながり、そして何よりも楽しさを感じる機会となりました。

個人的には、子どもが「自分で選んだ」という形をとるにはどうしたらいいか、みたいなところに最近はモヤモヤしていたのですが、対話をしながら、「やれるならやった方がいいのでは?」という気持ちがこんなにも自分含めたみんなの中にあるのはなぜか?何かそう思う体験でもしているのか?そして、先生一人一人の豊かさが認められるような就業環境とは?そのために親にできることはあるのか?など、新たなモヤモヤが広がりました。

そこから、先生の人権みたいなところに関心が広がっていて、どうも先生が攻撃してもいい対象として扱われていて、「あたりはずれ」と言われてクジのように扱われていたり、親や社会の不安を受け止める緩衝材として扱われていて、先生側ばかりに耐える方法を身につけさせていて(心を閉ざして問題を起こさないように対処する技術)、これはハラスメントの構造そのものであって、私たち保護者のあり方を真剣に考えないといけないのではないかとも改めて思いました。

夕方帰ってきた子どもに「で、宿題、どう思った?」と聞かれ、「そうだね。宿題はどうでもいいから、私は君が大好きだよ!」と答え、「はぁ?」と半分呆れられたり。
親も、いろいろとモヤモヤしながら、子どもへの愛を確認し、またモヤモヤしながら進んでいく。そういう事なんだなぁとも思いました。

そして、日常の中で、ふとモヤモヤしたことを問いかけてみて、それを対話をしながらどんどん自己理解も深めていく。そんな場が地域の中で存在する意義も、改めて強く感じました。
そんなわけで、今後も対話をメインにしつつ、開催していきたいと思っています。

ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!

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