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におい対策#2

こんばんは「零細町工場の社長」です。きのうの記事のまるまる続きです。(きのうの要約しません)

においへのある程度の対策法を目立つ位置に記載するようになって、「におい」についての声は「ほとんど無くなった」と言っていいくらい少なくなりました。短所を明示することでお買い物をされる際の「納得感」があがったのかもしれません。

でもそれって甘えですよね?と言われれば「そうじゃない」とは言い切れないかもしれません。対策法をお客さんに任しているのだから。こだわっている〝切り心地の良さ〟を保ちながら、デメリットの〝におい〟をどうにか軽減する取り組みはやりたい、やらなきゃいけないと頭を悩ませていました。

原価は上がりますが、「香料」を入れたらどうかとも思いました。でもそれは「別のにおい」を足すだけで、その「におい」が嫌いな人もいるでしょう。原価を上げてまでやるべき解決法には思えません。

密閉していない風通しの良い場所にしばらく置いたら「におい」は軽減することはわかっています。現状、それをお買い求めいただいたお客さんにおまかせしている状況です。それなら、その風通しの良いところでの保管を弊社でやればええやん。と思いつきます。しかし弊社は小さな小さな町工場。そんなスペースありまへん、というわけです。

で、色々な協力会社さんの工場にも出入りしている中でふと”ひらめき”ました。印刷工場でカッターマットの印刷をした際、インクを乾かすために使われる「ドライラック」と呼ばれる棚を使って保管すれば良いのではないか。そもそもインクを乾かすために使われるラックです。風通しは良い。しかも狭い工場でより多くの枚数を乾かせるように工夫された棚が「ドライラック」です。

これやな。思って。早速印刷関連の資材を取り扱う商社を探し、連絡をしました。回答は新品だと1台ウン十万円・・・。昔は安かったが、産業の空洞化で需要が少なく、資材の高騰化もありこれだけの値段になってしまっているとのこと。うーーーーーん。悩ましいです。

ケチンボ経営者の世の常として、この場合の最適解は、「中古を探す」です。零細町工場の“黄金率”に従いました。でも出物(ダジャレじゃないですすみません)は中々ありません。サイズと値段と状態と、色々あたりついに見つけたのです。

そしてきのうとうとう取りに行ってきました。
指定された倉庫の住所をナビに入れても、グーグルマップに入れても出てきません。そんなことあります?令和のこの世の中にグーグルで出てこない住所にむかわねばならない不安。

とりあえず、弊社がある東大阪から西名阪自動車道→名阪国道を通り奈良と三重の県境まで。降りてからが大変でした。


とんでもない農道で何度か脱輪しかけます


こんなとこに倉庫ないでしょ

いやいやいや、こんなところに倉庫ないでしょさすがに。と思っていたんですが、やっぱりさすがに無かったです。とんでもない道迷いの末、気合いとガッツだっけでどうにか指定の場所にたどり着けました。

野焼きしてました


そして手に入れたのが、こちらドライラックです。

50段積めるラックを4台入手

探しに探してどうにか入手した4台。これで「におい」軽減のための取り組みを行っていけます。またそれに伴う問題も発生するのでしょうが・・・。予測もつかないなにかの。また対処していくのみです。素早く的確に。


ラックにマットを乗せてみます

ちなみにこういうふうにサイズが違うマットも1段にあたり数枚積めます。これが50段。これで保管して納品の直前に梱包作業をするというワークフローにします。これでにおいがどうなるか、様子をみるとしよう。

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