尖った性能を製品に

「零細町工場の社長」です。モノづくりの街、東大阪で零細すぎる町工場を営んでいます。

弊社は吹けば飛ぶような小さな町工場ですが、今年から自社製品の製造・販売を始めました。下請けの立場だけではなく、立場はマイクロながらも“メーカー”としてスタートを切ったわけです。

現在のところ、製造販売している製品は一点のみ(今後、いくつかのニッチな製品を発売すべく開発中ですが)。プロ品質のカッターマット『切られ役』です。

プロ品質とは。最も大切にしたのは、カッターなどの刃物を使って“本気のモノづくり”をしている人たちがストレスなく使えるものにしたいという想いです。耐久性、デザイン、そして何より“切り心地”を上質なものにしよう、そのためにどのような製品作りができるのかを考えてきました。

ハンドクラフト、造形、洋裁、手仕事などなど多岐にわたる用途でカッターマットを使っていただいています。なるべく多くの方に満足していただけるような製品にしたいと考え生まれた製品が『切られ役』です。

そしてありがたいことに日々、確実に昨日よりも多くの方たちの手にこのかわいい自社製品が渡っていっています。感謝とともに、もっと各用途に特化した製品を生み出し届けることができたらなあと強く思います。

たとえば。プラモデルを作る方達は溶剤を使用する場面が多いとよく聞きます。マット地に印刷しているマス目のインクは油性で、溶剤をかけると消えてしまうんですね。せっかくお金を出して買ったマットなのに、その印刷が消えてしまう。もったいないですよね。

多くの競合製品では両面にマス目が印刷してあります。大きな利点として、カッターマットとしての“持ち”が2倍になる点が上げられるでしょう。表面が傷ついてきたら裏面にひっくり返して使えば倍長く使えるというわけです。

でも弊社の『切られ役』では表面だけの印刷に留めています。あえてね。本田ばりに。マス目が消えるのが嫌な方は裏面を使っていただけたら良いなという考え方です。もちろん、印刷がしていない裏面もカッターマットとしての機能はまったく同じで、自慢の“切り心地”を楽しめます。

しかし。そこからもうひとつ進んで考えてみました。わざわざ裏表ひっくり返すの面倒くさい人もいるよなあと。溶剤をかけても消えにくいインクでマス目を印刷してみてはどうか?(もしそんなものがあるならば)

もしそれが可能になれば、プラモ愛好家に特化したカッターマットができるはずです。競合製品含め、従来品では満足できなかった“尖った”機能を持った製品。愛されるんちゃうかなと。やるべきでしょう。いま色々駆けずり回ってます。イケるかもしれません。頑張ります。

また進捗あればこちらの方でご報告いたしますね!

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