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暑気払い

こんばんは、「零細町工場の社長」です。
東京のサラリーマン生活から東大阪の町工場で働くようになって、まず驚いたというかうれしかったのは、盆休み/正月休みがしっかりあることです。

周りを見渡すとどこの町工場も盆と正月はしっかり休む印象です。しかし経営者にとっては稼働日数が少なく売り上げも減る、ツラい月になります。普段頑張ってもらっている従業員さんに寸志的なものも渡したいですしね、盆と正月だから。

というわけで、弊社も町工場としての稼働は今日までです。祝日の明日から1週間ほどは盆休みとなります。(私は色々デスクワークがありますが)

今日の午後は長期休暇の前なので工場の大掃除をしました。普段動いてお金を作ってくれる機械に感謝しながら埃を落とします。

そして夕方からは工場で暑気払い。めちゃ簡単にいうと飲み会です。弊社の従業員や、普段協力してくれている取引先の方々を呼んで飲み食いします。

本当ならどこか美味しい店でも行って思う存分食事を楽しんでもらいたいのですが、「経費削減」と「膝をつき合わせて絆を深める」、という二重の利点から工場飲みになりました。

ひとつずつヘタをハサミで切り落としました

大掃除を終わらせ買い出しに向かい、社長自ら野菜を切ったり八尾の枝豆を茹でたり肉を揉みダレに漬けたり料理を仕込みます。振る舞ったのはホルモン鍋。


甘辛ホルモン鍋

鍋をつついた取引先のみなさんは、「めちゃくちゃ美味い!」「美味すぎる!」「町工場は今すぐ廃業して店出したほうがいい!」と口々に絶叫していました。しかしこの好評は真に受けず、呼んでもらったお世辞で言ってるんだなぐらいに思っておかないと後々大変なことになりそうだなと思い気を引き締めました。

東大阪の「“モノづくりのまち”としての強みはどこか」と問われれば、色々な分野の小さな町工場が狭い範囲に集中してあって、それぞれがきめ細やかに連携を取りながらひとつの製品を作れるところだと言われています。

会社は違うけれど、ひとつの製品を作り出す同じ仲間として。“同じ釜の飯を食う”とかすごく町工場っぽいなと思って、今日はこの飲み会を投稿することにしました。

機械に囲まれながら飲みます


プロジェクトごとに会社を横断した、顔の見える小さなチームで良い製品を作っていく、中々素敵だと思います。あとみんなお酒飲みすぎです。私の周りの町工場の人たちはとにかく飲みまくり語りまくります。

それを繰り返すことでこいつはこういうやつなんやなと良くも悪くも顔を覚えていくのだなあと。令和のいまの感覚からすると、いにしえのニッポンすぎるのかもしれません。

結局、50本ほどあった缶ビールと焼酎1升瓶がまるまる空きました。私も去年までは切り込み隊長として飲みまくってたのですが、去年今年と立て続けに体調を崩してもうあんまり飲みません飲めません。

基本はみんなの飲み物がなくなったら常に差し替えたり、鍋の様子を見るちゃんこ番をしたりで大忙しです。でもそれでいいそれがいい。呼んでる側なので。

シラフで付き合ってるといつ果てることないおしゃべりにめまいがしますが、またそれも楽しいと思うようにしました。「たのしいたのしいたのしいいまこれはたのしい」と1000回ぐらい心の中で唱えながら、みんなと飲めてかなりたのしかったよ、らいねんもまたしたいなあ

と最後は小学生の夏休みの絵日記みたいになってしまいました。おしまい

弊社オリジナルのプロ仕様カッターマット「切られ役」です。品質に自信ありです。

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