『~のファン』って、どういう意味だろう

1.はじめに

 どうも、最近開催されたCRカップにてクロノワ対決を見る事が出来て、てえてえの極みに達していた私です。ああいう公の場でバチバチにやり合ってるクロノワを見る機会はそうなかった気がするので、貴重な機会でしたね。
 さて、CRカップの余韻でこの記事を埋めてもいいのですが、今回書きたいのはそうではありません。
 V業界、歌い手業界をある程度知っている人であれば嫌でも耳に入ってきてしまうほど燃え上がっている、るしあさんとまふまふさんの『例の件』の動向を見て、「え?なんなん?」って思ったことについて書いていきます。

注意
この記事は、特定のファン層に対して攻撃的な内容と捉えられかねない内容を含みます。いわゆる『ガチ恋勢』と呼ばれる方々の一部に対して、です。
そのため、そういった記事を不快に思われるのであれば、ブラウザバックを推奨します。

追記(2022/2/18):この記事の中には必要以上に拡大解釈をしていると捉えられる箇所が多く存在します。私の交友関係内に今回の件で過激派と化した人が多く存在し、そういった人が身近にいる中で執筆したため、不快に思われかねない内容が多く含まれます。冒頭部と終わりの部分を加筆・変更いたしましたが、私自身の意見の大部分は残してある状態にあります。その点を考慮したうえで、読んでも良いと判断していただいた場合のみ、読んでいただければ幸いです。

2.まず思ったこと

 私自身、ガチ恋勢と呼ばれる方々に特別憎悪の感情があるわけではありません。別に誰が誰を好きになろうと関係ありませんし、誰かが特定の対象に対して特別な感情を持ってもそれはその人の気持ちであって、外野がとやかく言うものでは無いですし。
 そういった考えをもって今回の騒動を見たのですが...

「あんたらやりすぎ」

というのが第一の印象。
別にええやん、人が人を好きになっても。
「ブランディングが~」とか「プロとして、アイドルとして活動してる以上それ相応の態度が~」とか言ってる方いらっしゃいますけど、そんなものが「異性に恋愛感情を持つ」という人として備わっている本能を押し殺す理由にはなりません。むしろ恋愛感情は人が人らしく生きる大事な要素・権利です。いわば人権です。
「もっとばれないようにやれよ」と思われた方もいるかもしれません。だけど、今回如きで人権侵害を平然とやってのけるような方々が
「かねてよりお付き合いしていました~と結婚します。そのためこの活動を引退します」
なんて聞いたら、想像つかん以上の阿鼻叫喚になるでしょう。「ばれないようにやれよ」って言っている方々も、暗に「有名人同士付き合うなよ」という思いが潜んでいるのでしょう。
そもそもなぜ一件の連絡、過去にあったアプローチごときでここまでざわめくのか、おまいらは有名人のなんなんだ。そう思わざるを得ませんでした。
中には、

「あんたにいくら貢いだと思ってる」
「裏切られた」
「あんなにグッズ買ったりライブに行ったのに」

と宣っている方もいましたが...
だからと言って心無い言葉や誹謗中傷をする理由にはならないでしょう。
つくづくこのV業界、歌い手業界の難しさ、闇は深く、そして不快なものです。

3.そもそも「ファン」ってなに?

 こういった発言をしている方々は、大体まふまふさんやるしあさんを推している事やファンであることを公言しています。
ではここで、『ファン』という言葉の意味を調べましょう。

ーファンー

スポーツや芸能、また選手・チーム・芸能人などの、熱心な支持者や愛好者。ひいき。
出典:weblio辞典

こういったとき広辞苑か何かから出典した方がいいのですが、おおむね『ファン』という言葉の意味をカバーできているでしょう。
さて、『ファン』という言葉の意味は上述の通りですが、ここではもう一歩踏み込んでいきましょう。「熱心な支持者や愛好者」とありますが、『愛好』という言葉は日常ではさして使いませんね。いったいどういう意味があるのでしょうか。

ー愛好ー
物事を愛し好むこと。多く、趣味的なものに親しむ場合にいう。

出典:精選版 日本国語大辞典

部屋に落ちていた国語辞典から引っ張ってきたため、おそらく言葉が持つ意味をちゃんとカバーしているでしょう。
そう、ファンというのは対象を『愛し、好む』のです。決して対象に自分の願望、気持ちを押し付けるのではありません。
「貢いでいるから」、「これまで応援してきているから」、「グッズをたくさん買い、ライブにも毎回行っているから」
ひいては「自分の思い通りにならないから」と心無い言葉をかけるのは、果たして『愛し、好む』と言えるのでしょうか?
自分の中で勝手に「有名人だから」と規範を作り上げ、それを『推し』に押し付けるのはファンとは言えないんじゃないでしょうか。

4.おわりに 『推し』も一人の人格者である

 最初にも言いましたが、私は誰が誰を好きになろうとその人の勝手だと思っています。したがってるしあさんがまふまふさんに恋心を抱いていようと、それは私が批判するべきことではありません。
「それはお前がガチ恋勢じゃないからだろう」とお思いになる方もいるかもしれません。
 ですが私自身、るしあさんを好きなファンです。メンバーシップ自体は登録してから二か月程度ですし、これまで彼女に赤スパを投げたことはありません。ですが先日、るしあさんの誕生日ボイスを一式購入しました。ホロライブメンバーの中で初めて購入したボイスでしたが、にじメンのボイスとはまた趣が違って、ホロライブの、ひいてはるしあさんの良さを垣間見たような気持ちになりました。今回の騒動がここまで大きくなるのもある種納得です。
 でも、だからこそ。だからこそ推しの恋沙汰は祝福したくはありませんか?
たとい付き合っていなくとも、「もし二人が付き合っていたとしても、俺は祝福するよ」という心を持ち、示すべきじゃないでしょうか。
私たちの推しは人格を張り付けたAIではなく、一人の人間です。恋心を持つことがあってもいいじゃないですか。
かつてある方の結婚が大々的に報じられたとき、街頭インタビューでそのことについて聞かれたファンがこう言いました。

「まじでショックです!でもまあ幸せなら...OKです!」

彼のこの姿勢を、私たちは見習うべきではないでしょうか。
ネットでおもちゃにされてしまうような、『拗らせガチ恋勢』として名を馳せるのではなく、ツイッターを始めとするネットにあふれかえっている多くのファンと同じく、多くの推しの幸せを本気で願い、祝福できるファンになろうではありませんか。

最後になりますが、
#るしあ大好きだよ
そして数多くの名曲をうたい上げたまふまふ氏に、最大限の好意と敬意を。

では。

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