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JCS2019準優勝【スペシャルネクロズマ(スペネク)】

みなさんこんにちは、よつぎ一門所属れーみんです。
今回は、6/8,9に行われたジャパンチャンピオンシップス2019(以下JCS)にてチームで共有して使用した【スペシャルネクロズマ(以下スペネク)】の解説をさせて頂きます。
※6/17 一部表現の訂正と加筆を行いました。
※7/2マタドガスへの立ち回り解説を追加しました。


はじめに

今回はチームで初めてデッキの統一を行い、参加者6人中5人がこのスペネクを使用してJCSに臨みました。主な戦績としては

今回メインで取り上げる構築を使用して
マスター準優勝(WCS出場権利獲得)
シニアベスト64(WCS出場権利獲得)
マスター6-3

今回のレシピから数枚異なった型を使用して
マスター5-4

等、満足のいく結果を残せました。
当記事では、このデッキを選択するに至った過程とデッキの解説、環境デッキへの立ち回りについて(おふだ計算込み)の解説、JCSで結果を残したハレ君とりこぴん。君の当日の対戦レポを何戦か抜粋して掲載しております。
ちなみに、スペシャルネクロズマの名称のスペシャルとは、ネクロズマのカード種が非常に多いため区別する目的でワザ:スペシャルレーザーから取ったものであり、ウルトラネクロズマと対になっているようなイメージで命名をしました。


環境考察とデッキ選択

①新要素、強化要素の考察
拡張パック「ミラクルツイン」、スターターデッキ「エーフィ&デオキシス」、「ブラッキー&ダークライ」の3種の商品の発売によって膨大な量の新規カードが追加され、また、非常に拡張性の高いミュウツー&ミュウGX(以下ミュウミュウ)の登場によりこれまでとは全く違った環境になるという事は想像に難くありませんでした。
特に意識しなければならない要素として、

・ミュウミュウを組み込んだ既存GXデッキの強化
・ミュウミュウをエースにした未知のGXポケモンバレットデッキの登場
・プレシャスボールによるゾロアーク系統、特にルガルガンGX+ゾロアークGX(以下ルガゾロ)の強化
・ブラッキー&ダークライGX(以下ブラクラ)、マニューラGXの追加による悪エネルギートランスデッキ(以下悪バレット)の登場
・キノガッサ、テラキオン、スペネク等の強力な非GXポケモンの追加


これらの要素を今までの環境とあわせた上でJCS環境を考えなければなりませんでした。

②環境を読む
チームの方針として、新弾発売まではデッキビルダーのゼンジャーとあまりりすを中心に新弾カードを組み込んだ既存デッキの研究、新アーキの模索に時間を費やし、その結果キノガッサ、悪バレット、テラキオン、マッギョ、ミュウミュウバレット、レシリザ、ピカゼク、ペルゴンゾロ、ルガゾロ、ルカリオゾロ、ハンデスゾロ等々の、新規カードを追加して変化、登場したデッキを研究開発していきました。今回使用したスペネクの試作版が開発されたのもこの時期でした。(5/31時点試作版 byあまりりす)

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その後、一門杯や各地域の自主大会の結果や使用デッキ分布からTier表を作成し、それを基にTier上位デッキの研究と対策を練り、デッキを選択する事としました。その際に挙げられた環境上位と想定されうる構築を以下のようにまとめ、これらのデッキに対して勝てるデッキを選択する事が必須であると考え、デッキの選択、研究を行いました。


環境上位デッキの傾向

ルガゾロ
ウツギ型、テテフGX2、デデンネGX2、アセロラ1、ククイ博士1、グズマ2、クチナシ無し、ともだち手帳1、レスキュータンカ1、フィールドブロアー1、格闘道場1、喰いつくされた原野無しの構築が主流

レシリザ

レシリザボルケ、ブースターレシリザは少なめ
CL京都の構築をベースにしたジラーチ型カキレシリザが9割、その内のヒードランGX無しが7割のヒードランGX有りが3割
スタジアムは巨大なかまど、無人発電所、ヒートファクトリーの3種類が挙げられるが巨大なかまどとヒートファクトリーが主流

ミュウミュウ

リザードンGX2種、レシリザを主軸とした炎軸のミュウミュウが主流だが、超、水、鋼も一定数存在し、単色ではない未知のミュウミュウ構築が生まれる可能性も

悪バレット

アーゴヨン入りの構築を主流としてアタッカーはブラクラ、マニューラGX、メガヤミラミ&バンギラスGXの3種類がメインとなる

ピカゼク

ジラーチ入りで速攻タイプの構築が主流
スタジアムはフラダリラボ、無人発電所、トキワの森、サンダーマウンテンが挙げられる

パンプジン

ジラーチゼブライカ両採用、ポケモンのどうぐはエスケープボード、Uターンボード、のろいのおふだ、ムキムキダンベルの4種類


環境上位デッキはこれらを基にスパーリング用の構築を作成し、多くのデッキをぶつける中で、スペネクが上述した中でルガゾロ、悪バレット以外のデッキに対して有利に戦うことができ、また、研究次第でルガゾロ、悪バレットに対しても勝ちうる可能性を見出した事、そして何より新規カードでそこまでマークもされていないカードであったため初見殺しによって楽に拾える試合があるだろうという事も踏まえてこのデッキを選択し、チーム全員で構築とプレイングの調整研究を詰める事としました。


デッキ解説

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・スペシャルネクロズマ  3(2→3)
このデッキのメインアタッカー。リサイクルエネとの組み合わせで無限に160点を連打し続ける非GXポケモンで、ほぼ全てのポケモンを2発で処理出来る事からメイン運用として構築した。
上技のバリアアタックも優秀で、実質HP160となるため1ターン耐えてベンチを展開しつつ次ターンスペシャルレーザーを宣言する事もでき、非常に優秀である。
2枚から調整を開始したが、1枚でもサイドに落ちるとギラティナだけでは火力不足なデッキも多く、レスキュータンカで戻さなければアタッカー切れになる事も多々あったため3枚の採用とした。

・ギラティナ  1(2→1)
このデッキのサブアタッカーその1。自身の特性で復活出来る事はリサイクルエネルギーとも非常に相性が良く、カラマネロ2体とリサイクルエネルギーで永久機関が完成する。
復活時のダメカンばら撒きとおふだの相性も良く、細かいダメカンの管理で確定数やサイドレースが変わる場面が多々あるため、考えながらプレイしたい。
最終的には1枚のみの採用となりサイド落ちが心配ではあったが、今回の環境に於いてはスペネクの打点をより重視したためこの配分となった。

・ネクロズマGX  1
このデッキのサブアタッカーその2。非GXアタッカー2種と呪いのおふだによるダメカンばら撒きからのブラックレイGXによってサイドを捲るプランだけでなく、プリズムバーストによって無理矢理GXポケモンを倒しにいく事も可能な非常に器用なポケモン。
ブラックレイGXはフィニッシュターンの1,2ターン前に使用しプリズムバーストのリーサルに入れるプランや、序盤に使用しグズマ等を絡めながら非GXポケモンで処理していくプランなど、「フィニッシュ技として撃つ」という思考に囚われ過ぎない事が重要である。

・カラマネロライン4-4
2ターン目までに安定して立て攻撃を始める事が出来るよう、最大枚数の投入。一部のデッキ相手を除いて最低2体を盤面に維持し続ける事を目標とし、ネクロズマGXを動かす事が必要となる展開では3体を維持し続ける事を意識してプレイしたい。
ネクロズマGXを使う必要のない展開ではそこまで枚数は必要ではなく、このポケモンが狩られる分にはバトル場のアタッカーが残っているため、悠々と裏に次のアタッカーを用意すれば良い。

・ジラーチ  2
序盤中盤終盤と必要なトレーナーズは少なくなく、それらにアクセスできるこのポケモンは必須である。
ネクロズマGXを使用しないデッキ相手にはグズマやリセットスタンプを要所要所で拾いたい場面も何度かあるため、中盤までに2体並べて願い星の試行回数を重ねられるようにしておきたい。

・カプ・テテフGX  1
序盤のドロサポ、中盤終盤のグズマ等サポートに触らなければいけない場面が何度か訪れるため1枚は必須である。
ただ、非GX主体のこのデッキではなるべくならば盤面に置いておきたくはないポケモンのため、願い星を先に使用してドロサポに触りにいきたい。

・リーリエ  4
初手に使用して最もバリューの高いカードで、2ターン目以降も腐る場面がそこまで多くはないため最大枚数の採用。このカードを初手に使用できるだけで2ターン目の盤面完成、攻撃成功率が段違いに上がる。

・シロナ  2(1→2)
リセットスタンプやネクロズマGX、こだわりハチマキ等の序盤の手札にキープしておく必要のないカードが重なった際に効果を発揮するカード。
1では明らかに足りなかったため増やしたが、後述のロケット団のいやがらせもあり3投するまでのカードではなかったため2枚に落ち着いた。

・ロケット団のいやがらせ  1
エリカのおもてなし、シロナ3枚目との選択枠。リセットスタンプ1枚では相手の手札を流す札が心許なく、特にHand系統とゾロアーク系統に対し勝率を上げる目的で採用。ゾロアーク系統に対してとりひきで増やした手札を減らす目的で使用したり、相手が手札にキープしているグズマやアセロラ、まんたんのくすりを一度流して次のターンの行動を阻害できる点が非常に優秀。
ジャッジマンは自身が引ける枚数が少なく、次の行動に繋がりにくいため非推奨。

・グズマ  3(4→3→4→3)
非GX主体の中打点デッキであるため、1撃耐えて裏へ引いたポケモンへの追撃や、ベンチのテテフデデンネを倒してサイドを取るために重宝する。以前見掛けた、「グズマは最早サポートではなく暴力」という言葉は言いえて妙であると思う。
必要なデッキに対しては3枚使う展開もあり得る事や、ルガゾロが立ててくるアロベトを確実に倒すため4投から調整を始めたが、序盤の展開札として使えず事故のもととなる点やアロベトを倒さずに勝つプランがある事等を考え、3投となった。

・ボールライン  2-4-4
ハイパーボール  2(3→4→3→2→3→2)
ネストボール  4(4→3→4)
ミステリートレジャー  4(4→3→4→3→4)
枚数配分に最も頭を悩ませたカテゴリーのひとつ。
ハイパーボールは、カラマネロとジラーチ、テテフに触るため、手札を減らしてリーリエのドロー枚数を増やすための札として3投から始まったが、手札に切れない札も多く、ミステリートレジャーの方が優先度が高いと判断し最終的には2枚となった。
ネストボールは、序盤の展開札、アタッカーの供給がこのデッキにおいて最も意識しなければならない点であり、ジラーチにノーコストで触る札でもあるため4枚に落ち着いた。
ミステリートレジャーは、ジラーチ以外の全ポケモンに触る事が出来る事、ハイパーボールより少ないコストで手札を切って減らす事が出来る事から4投から調整を開始し、ハイパーボールとの配分を細かく詰めていったが、ジラーチへのアクセス札を増やす事よりも手札の必要なカードを切らずに済む事の方が重要であり、ジラーチ自体には触れずとも盤面の展開に成功出来ればそれで良いという判断からこちらの方が優先度が高いと判断したため4枚の採用となった。

・ポケモン入れ替え  2(3→2)
2ターン目に攻撃を開始するため、ジラーチの願い星の試行回数を稼ぐために必要なカード。3枚から調整を開始したが、後述するぼうけんのかばんの採用により2枚で足りると判断したため減らした。
もしポケモン入れ替えの3枚目を検討するのであればあなぬけのヒモを採用した方がゲームプランが広がり、パンプジン、ウルネクに対して勝率が少し上がるためオススメ。

・レスキュータンカ  1
序盤にトラッシュしたポケモンの回収、狙い撃ちされたジラーチカラマネロの再展開、スペネクの再供給、序盤に使用したネクロズマGXの再利用等ゲーム中盤の展開に絡む事が多く、無くてはならないカード。
考えなしに使うと中盤以降窮屈な立ち回りを強いられる事もあるため、中盤~終盤までのゲームプランをある程度想定した上で考えて使用したい。

・リセットスタンプ  1(0→1→2→1)
圧倒的パワーカード。グズマアセロラまんたんのくすりリセットスタンプ等のこちらのゲームプランを崩すカードを使わせない、バトル場ポケモンののろいのおふだを踏ませてアタッカーのダメージ圏内に入れる、相手の展開を止める等役割が多過ぎるカードのため、このカードが刺さったらほぼ勝ちと言っても過言ではないだろう。グズマ同様パワーカードの暴力である。
今回のルールがBO3を含んでいたため、サイド1枚サドンデスに突入する可能性も考慮して2枚の採用としたかったが、Nとは異なり自身の展開札として使う事が出来ないため、ロケット団のいやがらせを同時に採用する事で1枚に落ち着いた。

・ぼうけんのかばん  1(0→1)
このデッキにおいてポケモンのどうぐは生命線であり、のろいのおふだには絶対に触りたいが4枚目は過剰、エスケープボードに触りたいが3枚は枠がない、こだわりハチマキを採用したいが1枚ではゲームプランに絡める事が困難という多くの悩みをこのカード1枚で解決する事が出来た革命的カード。
このカードに触るだけで更に山を2枚圧縮出来、デッキ圧縮という面でも非常に役立つため1枚は絶対に採用すべきである。

・こだわりハチマキ  1(0→1)
このカードとのろいのおふだ、やぶれたとびらのダメカンにより確定数を大きく変えられるため遂行速度が著しく向上する事から採用を検討し、ぼうけんのかばんにより無理なく採用が出来たカード。
このカードを採用するまではヒードランGX入りのレシリザに少し不利を取っており、ハチマキスペシャルレーザーでヒードランを1撃、ハチマキ4エネプリズムバーストでレシリザを1撃に出来るようになり、大きく有利をとる事が出来るようになった。
レシリザ以外にもルガゾロへの190(170)打点やウルネクへの190打点、ギラティナで160点が出せるようになる等有効活用出来るデッキが非常に多いため、のろいのおふだ、やぶれたとびらのダメカン調整と絡めながらどこで使うべきか常に考え続けたい。

・のろいのおふだ  3(3→4→3)
このデッキの生命線とも言える重要なダメージ源で、このカードを上手く使いこなせるかで勝率が大きく変わるテクニカルなカード。きちんと終盤までのゲーム展開を想定した上で考えながら打点を乗せたい。
アタッカーに貼る事が多いのは確かだが、裏のカラマネロやテテフに貼って倒されにくくするプレイも多々あるため考えなしにアタッカーに貼る事はせず、どこに貼るのが最も相手視点で辛いのか、こちら視点で有利になるのかを常に考えながらプレイしなくてはならない。
最低2回は発動させたいゲーム展開も幾らかあるため4枚の採用も研究したが、ぼうけんのかばんにより3枚で足りると判断した。

・エスケープボード  2
ジラーチを逃がすため、無くてはならないカードだが、思考停止でジラーチに貼るのではなく状況に応じて別のポケモンに貼る可能性も検討しなければならない。
フィールドブロアーで剥がされる、ジラーチが倒される等でトラッシュに落ちる事や2ターン目に引ける確率を上げたい等の理由から3枚目を検討していたが、ぼうけんのかばんのおかげて2枚でも安定して触る事が出来るようになったためこの枚数に落ち着いた。

・トキワの森  3(3→4→3)
2ターンから安定して攻撃するため、基本超エネルギーを序盤からトラッシュに落としたい事から採用。
手札の任意のカードを切って山からエネルギーをサーチする行為は単純な1枚の圧縮ではなく、他カードとの組み合わせで加速度的に山札の圧縮に繋がるため、出来るだけ盤面に維持しておきたいカード。
同系統のウルネク、ガブギラと同様に4投するには過剰なカードと判断し3枚の採用に落ち着いた。

・基本超エネルギー  7(7→6→7)
序盤からボール系グッズやトキワの森のコストとして落とすため、素引きする必要がある事から7枚前後が妥当と判断し7枚から調整を開始。6枚に減らして検証したところ1枚サイド落ちした時点で素引き出来る可能性が著しく低下しただけでなく、後続の用意やプリズムバーストのためのエネルギーが足りなくなったため7枚に落ち着いた。
プリズムバーストを撃つ展開になる場合は山或いは手札に必ず1枚は残るように調整しながらトラッシュに送り込んでいきたい。

・リサイクルエネルギー  3(3→4→3)
スペネクを強カードたらしめる立役者であり、ギラティナとの相性も抜群のカード。
一度盤面に出してしまえば無限に供給し続けられるため盤面と手札に1~2程度あれば良い事、2ターン目までに引けずとも、超エネルギー3枚のスペシャルレーザー100点やシャドーインパクトで事足りる場面も多いため4枚は不要と判断しこの枚数に落ち着いた。


不採用カード解説

今回はJCS環境下位のデッキを満遍なく見る事をある程度諦め、環境上位デッキに対して勝てる事に重きをおいたため不採用となったカードも幾らかありました。

・ミュウ
ピカゼク、ファイヤー&サンダー&フリーザーGX(以下サントリー)、マタドガス等のばら撒きデッキに対して確実に勝率が上がるものの、ミュウを置く展開は盤面が窮屈になりやすい事やピカゼクに対してはミュウ無しでも五分以上は取れると練習段階で解答が出た事、また、サントリーやマタドガス等を意識するよりルガゾロ、レシリザのTier上位デッキに対して勝率を上げる事の方が優勝を狙う上で優先度が高いと判断したため、断腸の思いで不採用とした。

・マーシャドーGX
ルガゾロ、悪バレットに対し奇襲性能は高いが、ルガゾロに対してはアローラベトベトンで止められている展開が殆どである事、悪バレットに対しても、アーゴヨン一枚で返されサイド2枚を献上する展開は非常に渋い事、スペネクとネクロズマGXで火力は事足りている事から不要と判断。

・ラティオスGX
タッグチームに対して無敵になる点は優秀だが、ヒードランGXやゼラオラGX、アーゴヨンで返される展開が非常に多い事や、そもそもタッグチームに対してはサイド2-3交換、最低でもサイド3-3交換で元々有利なため、サイド2枚取られるデメリットの方が圧倒的に多いと判断し不採用。

・ゲンガー&ミミッキュGX
タッグチーム系統、Hand系統、ばら撒き系統のデッキに対して非常に強く、マタドガスに対してもこのカードだけで勝てる事からミュウより優先度は高いが、基本的にどのデッキに対してもこのポケモンでスタートした時点でかなりの劣勢を強いられる事、ミュウ同様にTier上位デッキに対しては腐るカードであると判断し不採用とした。

・ミミッキュ
2エネでワザが使えるという点が非常に強力で、カラマネロが1体いるだけで攻撃をする事が出来る為柔軟なプレイが出来るという事、また、おふだのダメージをレシリザに4点乗せておけばフレアストライクを返してレシリザを倒す事が出来る事、デスカーンのソウルジャグリングを返してダメカンの乗ったジラーチやカラマネロをトラッシュ出来る事、マタドガスの飛び散るヘドロを返しておふだややぶれたとびらのダメージ込みで相手のベンチを倒す事が出来る事等、ゲームプランがさらに広がるポケモン。調整時はHPの低さや枠の都合で不採用としたが、JCS後に振り返りをしてみるとこれらの性能から採用をもう少し深く検討してみる必要はあったかも知れないと思っている。

・エリカのおもてなし
2~3ターン目に使用するドロサポとしては非常に強力だが、初手に引いた時に腐りやすい事や相手の手札を流す札欲しさからロケット団のいやがらせの方が優先度が高いと判断し不採用。

・ジャッジマン
ロケット団のいやがらせの項で述べた通り、ジャッジマンでは自身が引ける枚数が少なく、その後の展開に繋がり辛いため不採用。
このカードを採用するならばテテフの枠をデデンネGXに変更した上で大きく構築を変更するか、大人しくエリカのおもてなしを採用した方が良いだろう。

・戒めの祠
ゾロアーク系統への勝率を上げるという点で非常に優秀だが、トキワの森による序盤の展開と山の圧縮を重視したため、今回は不採用とした。


環境デッキへの立ち回り

・レシリザ
先手:有利、後手:有利~五分
基本的な立ち回り
レシリザ1体、GXポケモン1体、+1で合計サイド6~7枚分を取って勝つサイドプランとなる。
先手を取った場合でも、後手1からボルケニオンやレシリザが溶接工からワザを宣言しサイドを取りに来る展開も多くあるため、ジラーチは2体並べておくのが理想である。
サイドプラン:3-1-2、2-2-3、3-3、2-5、6
おふだダメージ目安(やぶれたとびらにより分岐あり):ジラーチ3点テテフGX1点+ジラーチ4点、デデンネGX4点+デデンネGX2点レシリザ2点、ヒードランGX3点テテフGX1点

ジラーチ型レシリザ(ヒードランGX無し)の場合

①ジラーチにおふだのダメカンを乗せて処理しつつレシリザとGXポケモンをスペシャルレーザー、プリズムバーストで処理するルート
②アブソルやジラーチ、テテフGXを攻撃して1体倒し、おふだのダメカンをデデンネGXに乗せつつレシリザを殴り続け、ブラックレイGXでサイドを取り切るルート(JCS決勝戦2戦目にてハレ君が狙っていたルート)
③レシリザを殴って倒しつつ裏にカラマネロを3体展開し、2体目のレシリザにおふだで2点乗せるかこだわりハチマキを使用し4エネプリズムバーストで270に届かせて処理するルート
主に3つのルートに分岐するため、相手の展開状況からどのルートが一番狙いやすいかを意識しながら立ち回る。

ジラーチ型レシリザ(ヒードランGX有り)の場合

ヒードランがメインで攻撃してくる事が多いため、上記の①②のルートに近い動きをしながらヒードランを返しで倒せるように立ち回る。こだわりハチマキをヒードラン処理に使えればかなり楽になる。

ボルケ型レシリザの場合

ボルケニオンではククイ込みでないとスペネクを倒せないため、グズマやカスタムキャッチャーでカラマネロを倒そうとしてくる展開になりやすい。そのため、おふだをカラマネロに貼って倒し辛くさせながら展開し、レシリザを盤面に2体引き摺り出してサイドを取り切るプランを目指す。
160点2発で320点、グレートポーション1枚では確定数が変わらない点が非常に優秀なため、スペネクの供給を途切れさせないようにレスキュータンカで回収しながら1体目を処理し、2体目のレシリザをプリズムバーストで処理できるよう盤面と山を整えていく。
ギラティナで攻撃する場合は、自身に反動ダメージのダメカンを乗せるとボルケニオンに倒されてサイドを進められてしまうため、なるべくベンチのポケモンにダメカンを乗せるようにして、ダメカンの乗せ先に注意したい。


・ルガゾロ

先手:微有利~五分、後手:微不利
環境考察の項にて挙げたルガゾロをここでは前提として解説する。
先手であれば先攻2ターン目にバトル場のたねポケモンを倒してこちらのサイド5からスタート出来るため、1-2-1-2の順番でサイドを取る事を意識し、サイド3→2になるタイミングでアロベトを処理出来れば非常に楽に詰める事が出来る。先手の場合はブラックレイGXを使う必要はそこまでない。
後手の場合だとマーイーカが1体取られて相手のサイドが5の状態からゲームが始まるため、2-2-2でサイドを取らないと間に合わない場合がほとんどである。アセロラは1枚、ともだち手帳込みでも最大2回であることを念頭に置きながら、非GXでブラックレイ圏内に入れてサイドを取り切るルート、ブラックレイGXを先撃ちして100点をばら撒いた状態からプリズムバーストとスペシャルレーザーでサイドを取りにいくルートを主に狙っていく事になる。
基本的にスペネクが1撃で倒される事が殆どないため、相手はグズマとブラッティアイで裏のカラマネロを執拗に狙う展開になる事が多く、カラマネロを守るためにおふだを裏のカラマネロに貼る展開も強く意識しながら立ち回りたい。
リセットスタンプをケアするため、トキワの森とドロサポで盤面を展開し続けながら山を掘り進めて不要なカードはどんどん切り落としておく。
アロベトを落とせばペルシアンではネクロズマGXを特性によって倒せない事を忘れずにプレイする事、ネクロズマGXを手札から突然出して動かす事は難しいため、デスローグGXで倒されないよう意識しながらベンチで準備する必要がある事も意識しておきたい。
サイドプラン:1-2-1-2、2-2-2、2-4
おふだ目安:ルガルガンGX4点、ゾロアークGX4点、ペルシアンGX4点、テテフGX1点、ゾロアークGX1点


・ミュウミュウ

先手後手:非常に有利
基本的にほぼ負けのない対面だが、後手に限り、先攻1ターン目手貼りカキからの超エネ手貼りクロスディビジョンGXで盤面を崩壊させられる展開が無くはないため油断は禁物。
基本的にジラーチGXをスペシャルレーザーで優先的に処理すればミュウミュウを弱点込みで1撃で倒せるようになるので楽にゲームを進められる。
サイドプラン:2-2-3、2-2-2、3-3、2-5、6
おふだダメージ目安(やぶれたとびらにより分岐あり):デデンネGX>テテフGX>ジラーチGXの優先順位でダメカンを置き、ブラックレイをいつでも狙えるよう相手に圧力を掛けていく。


・悪バレット

先手:微有利、後手:五分
基本的には五分以上に戦える相手であるが、アクジキングGX入りの構築はほぼ無理なのでほぼ諦めてしまって良い。今回はアクジキングGXを使われない展開での解説としている。
先手の場合は1ターン早く攻撃を始められ、スペシャルレーザー抵抗込140点でブラクラを2発で倒せるため毎ターン回復を強要させる展開で相手に対処に回らせ続ける事が出来、試合を有利に進められる。
先手の場合はまんたんのくすりやアセロラは基本的に2回まで問題なく対処出来、後手の場合は1回までなら問題はない。
基本的には前のブラクラを攻撃しながらおふだのダメカンをマニューラGXに6点まで乗せてスペシャルレーザー140点で処理する展開を見据えるが、ブラクラをおふだ4点+4エネプリズムバースト抵抗込230点で処理出来る事は絶対に覚えておきたい。
また、バリアアタックを使用するとブラックランスでは倒されなくなるため、バリアアタック10点+スペシャルレーザー80点+おふだ40点で130点、スペシャルレーザー140点でぴったり270点を出せる事も覚えておくと非常に役に立つ。
このデッキはグズマを気軽に撃てるデッキではないため、おふだの貼り先はアタッカーに貼ってしまって良いだろう。
サイドプラン:1-3-2、2-2-3、1-1-2-2
おふだダメージ目安(やぶれたとびらにより分岐あり):ブラクラ4点、マニューラGX3点ブラクラ1点、マニューラGX1体目2点マニューラGX2体目2点+マニューラGX4点


・パンプジン

先手:有利、後手:微不利
非GX同士の対面でありお互いにおふだを採用しているため、基本的には先に攻撃を始めた方が有利であるが、エネとアタッカーの安定供給が出来るスペネク側の方に分があると思われる。
基本的にギラティナで攻撃し続けてやぶれたとびらのダメカンを稼ぐが、ムキムキダンベルを貼ったパンプジンが出てきた際に返せるよう、ベンチにスペネクを待機させておきたい。
先に相手に攻撃をされた場合は、攻撃の手を止めず相手が攻撃できないターンを1ターン作り出すか、相手の2枚目のおふだをグズマでかわしつつこちらはおふだを2枚以上踏ませ、おふだでサイドを取るターンを作りサイドを逆転する事が必要となる。
サイドプラン:1-1-1-1-1-1
おふだダメージ目安:メタモン◇>ジラーチ>ゼブライカ>パンプジンの優先順位で分散させずに4点乗せて、おふだの蓄積で1体は処理したい。


・ピカゼク
先攻:有利、後手:微有利~五分
おふだでジラーチを処理しながらピカゼク1体を倒し、最後にデデンネGXを倒す1-2-3のプラン、ピカゼク2体にダメージを乗せ、ブラックレイGXで6枚取りするプラン、ポケモンを1体倒しながらデデンネGXにおふだでダメカンを乗せ、ピカゼクにダメージを乗せたタイミングでブラックレイGXでサイド5枚取りをする1-5、2-5プラン等多数の分岐パターンがありいずれも有利であるが、ピカゼク側はフラダリラボを複数枚採用している構築も多いため、おふだに依存し過ぎるプレイはなるべく控えて殴り勝つ展開に持っていきたい。
基本的にドロサポとトキワの森で回しながら盤面を展開し続ければ概ね有利なゲームであり、きちんと盤面を展開出来ていればタッグボルトを宣言されてもそこまで苦ではない。先攻1ターン目やぶれかぶれだけは非常に苦しいため、何としてもジラーチスタートするか先攻を取る、或いはドロサポを引けるよう徳を積んでおく事。
サイドプラン:1-3-2、1-5、2-5、3-3、6
おふだダメージ目安(やぶれたとびらにより分岐あり):ジラーチ3点テテフGX1点+ジラーチ4点、デデンネGX4点+デデンネGX2点ゼラオラGX2点


・ウルネク

先攻:微不利、後攻:不利
スペネク側はギラティナやぶれたとびらからのめつぼうの光GXを常に意識し続ける必要があり、相手に攻撃されないターンを作る、或いはギラティナを2回グズマでかわす事が重要である。中盤ではリセットスタンプを使用し相手にウルネクを使わせないターンを1ターンで良いので作る等、シビアな立ち回りが要求されるがギリギリ勝てなくはないといったところ。
回転飛行コケコやゲノセクト、のろいのおふだの入ったウルネクには絶対に勝てないと思って良い。
サイドプラン:1-1-1-1-1-1、1-1-1-1-2
おふだダメージ目安(やぶれたとびらにより分岐あり):ジラーチ3点カラマネロ1点+ジラーチ4点、カラマネロ4点2回(やぶれたとびら込みで処理)


・マタドガス
先攻:微不利、後攻:不利
ミュウ、ゲンミミ無しの今回の型では概ね不利をとるが、先攻であればなんとか勝てなくはないといったところ。ばら撒き打点を乗せられないようにする、カウンターキャッチャーやグズマで縛られないようにするため、ベンチは最低限の展開に留める事を基本とする。お札は居残りガスや相手のお札で空かされる事が多いため、ダメージソースとしての期待はあまり出来ない。
バトル場スペネク、ベンチカラマネロ2体を基本盤面とし、カウンターキャッチャーやグスマで縛られないよう、カラマネロに必ず最低1エネかエスケープボードを貼っておき、バトル場のスペネクに3つ以上ダメカンが乗るタイミングで裏に2体目のスペネクを準備、エネを貼り始める事を繰り返す。
ギラティナは超弱点ではないため優秀であるが、逃げ3で縛られる恐れがあること、マタドガスに対しては自傷ダメージが足を引っ張る事から、序盤はなるべく使用しないようにし、中盤以降でダメカンの乗ったカラマネロやジラーチを処理しながら攻撃を続けるのが良い。

序盤:バトル場スペネク、ベンチカラマネロ2体の盤面を維持し、攻撃が出来ないターンを作らないようにする。
お札の乗せ先はバリヤード、マーシャドー。マーシャドー3点+ゼブライカ1点でグズマスペシャルレーザー100点ゼブライカ処理。
中盤〜終盤:ギラティナでカラマネロやジラーチを処理しながら殴り切るルート、テテフGXのカプキュアーGXでカラマネロを回復させながらエナジードライブで殴り切るルートに分岐する。
お札の乗せ先は、序盤にバリヤードやマーシャドーに乗せていた場合はそこへ、そうでない場合はマタドガス4点でエナジードライブ80点の圏内に入れる。

ミュウ入りの場合
ミュウをタンカを活用しながら2,3ターンベンチにばら撒かせないターンを作る事が出来るため、かなり展開が楽になる。基本的な動きは上記とほぼ同じ。
ゲンミミ入りの場合
スペネクで攻撃する事はそこまで多くなく、中盤までにギラティナで自分のベンチポケモンを処理する事を目標にする。最終的な盤面はカラマネロ1体になる状態でゲンミミ着地、リチャージと手貼りで殴り切りたい。相手のミミッキュがカウンターエネまねっこでポルターガイストを使用、非GXテテフがカウンターエネでマジカルスワップを使用、アブソルがカウンターエネで技を使用してくる展開を避けるため、手札のトレーナーズを減らしておく事とベンチを減らしておく事、自分ベンチポケモンの処理で相手にサイドを取らせてカウンターエネを使わせない事を意識する。テテフGXでカプキュアーGXを使う展開も合わせて意識したい。


JCS対戦レポート(マスター準優勝 ハレ)

当日のマッチアップ
JCS マスター予選

1.? 〇 ウルネク
2.先 〇アゴドラン
3.先 〇 赤ミュウミュウ
4.先 〇ルガゾロペルメノコ
5.先 〇 赤ミュウミュウ
6.先 〇 グランブル
7.先 〇 プテラプテラマッシランド
8.後 〇 ルガゾロ
9.後 〇 ルガゾロ
予選2位通過
本戦
1.ルガゾロ ×〇〇サドンデス勝ち(だんのうらさん)
2.ルガゾロ ×〇〇
3.赤ミュウミュウ〇〇
4.プテラジラーチ〇_(しんちゃんさん)
5.赤ミュウミュウ〇〇(凱さん)
6.レシリザ×〇×

予選2戦目 アゴドラン 先行 〇
初動からまずまずの展開をして2ターン目にバリアアタックでヒードランに30点乗せる。これをすることで次の相手ターンにばくねつスタンプでは倒れなくなり、こちらのスペシャルレーザーで倒せる打点になります。
3ターン目にやぶれたとびらとスペシャルレーザーを組み合わせて後ろのテテフGXを倒す。
4ターン目はおふだを付けたネクロズマで30点乗ったヒードランにスペシャルレーザーを打ち、倒す。
最終ターンはおふだが起動してHPが減ったヒードランをネクロズマで倒して勝ち。

予選9戦目 ルガゾロペル 後攻 〇
相手の先1でレクチャーからベンチにたねを揃えられる。こちら後1でバトル場ジラーチ、ベンチにマーイーカ1体でターンを返したので終わったかと思ったが、お相手もゾロアークが引けず初動はお互いゆっくりになる。先に攻撃出来たのはこちらで、スペシャルレーザーでゾロアを倒す。
このスペシャルレーザーを宣言したネクロズマがライオットビートを耐えたのが大きかったです。
その後、ゾロアークに対してスペシャルレーザー80点とスペシャルレーザー140点で倒す。返しのターンでバトル場のネクロズマをデスローグGXで倒されたのでおふだの効果で40点をルガルガンに乗せ、スペシャルレーザー160点で倒す。
さらにこのルガルガンを取るターンにベンチでネクロズマGXに2エネつけ、次ターンの準備をする。相手の盤面にはゾロアークしかアタッカーがいなかったので、ネクロズマGXは倒されない状況であり次ターンのサイコリチャージ分も含めてどのポケモンが出てきてもプリズムバーストで倒せるので勝ち。

本戦準決勝 赤ミュウミュウ 凱さん 〇〇
1試合目 先行
初手でマーイーカ2体並べるが3ターン連続でサポは言えてもボールに触れないというターンが続きなかなかカラマネロは並びません。その中で相手にマーイーカを狩られたのでなかなか厳しかったです。ただマーイーカに付けていたおふだは一度起動したので後ろのデデンネに40点乗せておきます。
手張り3回して完成したネクロズマを使ってグズマでジラーチGXを倒す。
このネクロズマにもおふだをつけていたので効果による40点を新しく出てきたジラーチに。あとはギラティナのやぶれたとびらを2回宣言して、ジラーチGXとデデンネGXをネクロズマGXのブラックレイGXで倒してサイド4枚取りで勝ち。

2試合目 後攻
初手から展開に成功してマーイーカ3体並べ超エネ2枚をトラッシュに置いてスタートダッシュはOK。ですが、ここで驚きのキリンリキが出てきて超エネ2枚をロストおくりされます。
ロストおくりされたことによりテンポが遅れてしまいそうになりますが手札の噛み合いが良く超エネ2枚トラッシュ、サイコリチャージで後ろのネクロズマ準備という段階までは行けました。
そこからは毎ターン後ろのジラーチ、デデンネ、テテフをグズマで呼び160点のスペシャルレーザーを押し付けて勝ち。

本戦決勝戦(配信卓) レシリザ ×〇×
1試合目 後攻
無人テテフ……
ああああああああぁぁぁ
本当に反省しか残りません。トキワの森の場合何より先にスタジアム貼るようにする、サーチしたカードはプレイして大丈夫なものか確認をしっかりする、緊張に負けない。
皆さんも無人テテフは気をつけましょうね…

2試合目 先行
気をとり直して先行でスタート。盤面展開は出来るも2ターン目はジラーチが逃げれずターンを返す。
後2で相手にあなぬけのひもを言われた所ですが、ギラティナを倒してもらうことでリサイクルエネルギーを手札に戻す事が出来るため、倒されても構わないと考えてバトル場に出しました。
そうすることで次ターンにスペシャルレーザー160点が打てて、やぶれたとびらと組み合わせてテテフを倒す。さらにおふだの効果でデデンネに40点乗せる事が出来てテンポも取れると考えました。
この40点はデデンネを倒す方法としてブラックレイGXでデデンネを倒しながらレシリザに100点を乗せる事でサイド5枚取りもしくはサイド2枚とレシリザ2パン圏内に入れるという目的がありました。このムーブはグズマが触れないターンでも宣言出来ることが強みです。
そのターンでサイド優勢になり、かつアタッカーが常時2枚の盤面が作れたのでネクロズマGXを挟む事も考えつつゲームを進めそのまま勝ち。

3試合目 後攻
「やぶれかぶれ、カキ」
魔法の呪文を1ターン目で言われて、こちらの初手でプレイ出来るのはネストのみ。ジラーチを呼んでターンを返す。次ターンから動けるもここで1つのプレミ、リーリエで引く枚数を最大枚数にしなければいけない盤面なのに手札のリサイクルとグズマを大切に思ってしまい残してしまいました。あそこはギラティナ蘇生リサイクル手張りと巨大なかまど効果でグズマトラッシュ対象無しをして最大枚数ドローすべきでした。
そこからは攻撃するターンを中々作れず、サイド差が開きました。勝ち筋として用意出来るのはレシリザ2体に170点以上を乗せてブラックレイGXだったのでお相手のサイド残り2枚ターンでリサイクルエネ、入れ替え札、おふだの3枚をリーリエとねがいぼしで探しましたが1つもヒットしませんでした。そこのターンでねがいぼし前にトキワの森を使用して山札圧縮をしなかったのを配信宅で悔やんでましたが、リーリエをした時点でねがいぼしで何が当たっても足りなかったので一緒でした。
そのターンで勝負は決まり、負けとなりました。

まとめ
今回選択したデッキ「スペネク」は環境上位にいたルガゾロ、レシリザ、ミュウミュウに対して五分以上の勝ち筋を見出せ、実際にルガゾロ戦を5回もしてるのに一度も負けてないというのはこのデッキのパワーを感じました。60枚の中にどれも不要なパーツは無く、完成された60枚でした。今回の大会で準優勝という結果を残せたのは間違いなくこのレシピを作り煮詰めてくれた一門のみんながいてくれたからです。大会中も最大限のバックアップと応援をしてもらえて、個人プレイヤーだったら絶対に上がれない舞台に上れた事に本当に感謝してます。仲間の想いを持っていた分、より決勝戦での多くのプレイミスは悔んでも悔やみきれません。それでも世界大会という最高の舞台がこれからあるのでそこで今回の雪辱を晴らしてよつぎ一門というチームがどれだけ強いか全世界に知らしめようと思います。りこぴんくんと一緒に世界で結果残してくるので皆さん、よつぎ一門の応援よろしくお願いします!!


JCS対戦レポート(シニアベスト64 りこぴん。)

当日のマッチアップ
PJCS シニア予選

R1 先 〇 6ー0 ピカゼク
R2 後 〇 6ー3 ルガゾロペル
R3 先 〇 6ー5 小ズガ
R4 先 〇 6ー5 ルガゾロペル
R5 後 × 0ー4 ルガゾロペル(いっくん)
R6 後 〇 6ー4 ルガゾロメノコ
5ー1 予選6位通過(5ー1top)
本戦
超バレット
先 × 1ー6 ネクロGXスタート
先 〇 6ー2 ネクロGXスタート
後 × 1ー2 時間切れサイド差
BEST64 120CSP

R3 小ズガドーン 先6-5
先攻をとれたものの先2では殴ることができず、相手は後2からひのたまサーカスを打つことができたためサイドを先制される。先3からギラティナを起動しシャドーインパクトの連打体制に入るが、願いのバトンで後続のアタッカーにエネルギーを供給され、お互いサイドを1枚ずつ減らしていく展開。サイドレースを逆転させるにはのろいのお札によるダメカンの蓄積で相手の小ズガドーンを一体気絶させる必要があったが、グズマでダメカンの乗ったズガドーンをかわしながらお札3回のダメージでなんとか小ズガドーンを気絶させることに成功。このとき、技のダメージによる気絶ではなかったため、相手の願いのバトンは発動せず、次のアタッカーを用意させないプレイングにもなった。この時点でお互いのサイドは2-2。次のターンスペシャルレーザーで相手の小ズガドーンを気絶させ残りサイド1-2。カウンターキャッチャーでカラマネロを呼び出されズガドーンGXのバーストGXによりサイドを1-1とされるも、山札を十分に圧縮できていたため、ポケモン入れ替えでジラーチをバトル場に出しシロナからの願い星でこだわりハチマキを確定サーチ。スペシャルレーザー190点でズガドーンGXを気絶させ勝利。

R4 ルガゾロペル 先 6-5
先行をとりジラーチスタートという理想の形。先2でバトル場に出ていたアローラベトベターにスペシャルレーザーを打ち込み気絶させる。しかし、グズマやブラッディアイでカラマネロを狩られながらダメージを受けたアタッカーをアセロラで回収される苦しい展開となる。毎ターンスぺネクを中心に殴りながらも、残りサイドは一時4-1と大きくリードされる。しかしながら、相手の盤面のゾロアーク一体はブラックレイGX圏内に入っていたため、リセットスタンプでハンドを山に戻しつつブラックレイGXを宣言し、ゾロアークやテテフにダメージをばらまきながら残りサイドを2-1とする。最終ターン、相手はバトル場のネクロズマGXにライオットビートを打つことしかできなかったため、プリズムバーストを打ち勝利。

R6 ルガゾロメノコ 後 6-4
DAY2出場をかけた重要な一戦。この試合に勝つことができれば、自身のWCS出場も確実なものとなる。しかし、先行をとりたいゾロアーク対面でじゃんけんは敗北。こちらのジラーチスタートに対して相手はゾロアスタート。互いに2ターン目以降に殴るデッキとなり、1ターン目は盤面を展開させた。相手は2ターン目にアロベトをたてるが、ライオットビートを打つことができずにターンが返る。ここで、グズマを使いスぺネクでアロベトを処理することができ、試合を優位に進めることができた。スぺネクと相手のゾロアークでサイド1-2交換をした後、水エネを付けたユキメノコにスぺネクをワンパンされるも、のろいのお札の効果でユキメノコを気絶させ、ベンチののゾロアークにもダメカンを3つのせる。途中カラマネロを狩られながらも、最後はお札30+やぶれたとびら10+プリズムバースト3エネトラッシュ190(抵抗込み170)でゾロアークを気絶させサイドを取り切ることができた。

まとめ
ネクロズマの160を安定して打て、のろいのお札やこだわりハチマキ、ギラティナの特性によってHP200のGX(ルガル、ペルetc)を取れる火力。タネの非GXポケモンでありながらHPが130と高く、サイドレースを有利に進めるれることなど、全てにおいて今回「スペネク」を握ったことは正解でした。
WCSの権利獲得も大変嬉しく思います。
ポケカを初めて最初で最後のシニアリーグの結果としてBEST64、最終順位15位という成績は今後ポケモンカードを続けていく中で大きな自信と力になったと思います。


おわりに

この度は当記事をご購読頂きありがとうございます。WCSに出場するハレ君、りこぴん。君の応援を皆さん是非ともよろしくお願いいたします。
来シーズンもよつぎ一門の活躍をどうか応援して下さればと思います。

当記事の内容の無断転載は固くお断りいたします。もしそれらが発見された場合には、然るべき処置を取らせていただきますのでご了承下さい。
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