大変だ。涼しい。
いや、秋は大好きだし涼しいのはとても嬉しいのだけど。
夏が本当にどこかに行ってしまう前に今年食べたかき氷を書いておきたい。

暑い夏の日、母と待ち合わせた麻布十番駅前の商店街側を背にして右に5分ほど歩くと「麻布野菜菓子」はある。
その名の通り野菜を使ったお菓子屋さんで、中にはミニトマトのジュレやナスのコンポート、野菜チップスなどたくさんのお菓子がならんでいた。そして並んだお菓子の向かいに2人がけの机が4つ。

そう、8席しかないのである。壁側にあるため奥の席はソファー席だ。3人客でも1テーブルで詰めて座ってもらうらしい。大人気で行列が出来てしまうから。あくまでもメインは野菜菓子のよう。お店の外に予約台帳があってその横に椅子が並べてある。椅子に座っている人がとても少なくラッキーと思ったけど、どうやらみんな名前だけ書いて席が空くまで時間をつぶしてからまた訪れるらしい。行きたい場所もないので座って待っていると、店員さんが呼ぶ名前の人がいない。次の人が繰り上がる。またいない。次の人が…とくりかえして7組ほど抜かして私たちの番になってしまった。結果ラッキーだったようだ。

席についてすぐ、お水と扇のように開くことのできるメニューが置かれる。

母はかぼちゃ、私は無花果を選ぶ。これは座りながらすでに決めていた。

母が頼んだかぼちゃのメニュー

き、きれい～～～

どろりとしたかぼちゃのソースの上にかかったコーヒーシロップがいい味出してる。甘さの中に苦さがプラスされることでまとまりがよくなった。上に乗っている野菜チップスは塩気があって食感も変わるので、途中でかじるのにちょうどいい。

私が頼んだ無花果のメニュー

透きとおるようなソース。色味の美しさよ。

味ももちろん見た目どうりに美味しい。無花果を贅沢に使っているのがわかる。無花果とクリームチーズの味がものすごくマッチしてぱくぱく食べてしまった。私はチーズ味のかき氷が大好き…最初に作った人ありがとう。全力でお礼言いたいです。

実は私たちそこまで野菜っぽくないかき氷を頼んでしまったのだけど、麻布野菜菓子、もちろん野菜のかき氷もある。セロリ、ミニトマト、ナスなど気になるちょっと勇気のいりそうなかき氷たち。私も再訪したらそちらを試したい！

夏は終わってもかき氷を食べれないわけじゃない。

涼しくなってもかき氷食べられたらいいな。