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ドアスラムされたINFJ君に告白した時の話/本心と本心の先に

※初めましての方へ
ピン留めしてある投稿「大好きなINFJ君にドアスラムされた時の話」を先に見ていただけると嬉しく存じます


今日まで見てくださっている読者の皆様ありがとうございます。
とりあえずは今日でINFJ君に関する投稿はおしまいになるのかなと思います。
是非最後まで読んでいただけると幸いです。

以下INFJ君の一番の親友であり、私の友人でもある同じクラスの男の子をESFJ君とします。


午前授業の今日3月19日。火曜日。
放課後、彼の委員会の集まりの後に二人で話がしたいと伝える。

いつも通りの笑顔で、それでも目だけは真剣に、
私の誘いを承諾してくれた。

13時50分頃に委員会が終わった連絡がきた。
寒い今日、どこか二人きりで話せる場所を求めて、卒業の淋しさの残る三年生の教室に入る。
何となく、仲良かったあの時と同じ所に腰掛ける。


目を見つめる。
口を開く。

「私はまだ、12月のあの事を引きずっているの」

ずっとどこまで話すか考えていた。
何を言うか。どう言うか。
順序も表情も声色も。

でも、私は、彼に私を信じて欲しいように、私も彼を信じて全てをそのまま打ち明けることにした。

「あの時、友達の定義が狭い事とか人と会うと疲れるって事を教えてくれたじゃん。

それでどうしても私がINFJ君にとってどういう存在なのか、ずっと気を遣わせてしまっていたのかって考えずには居られなくて。

ふとした瞬間にいつもその事が頭に浮かんできて。この四ヶ月間はずっと苦しかった」

目を見て頷きながら聞いてくれる君が、愛おしくて胸がいっぱいで、だから甚い。


聞けば仲の良かった頃、彼の対人の定義
(仲良しの中心から「大親友・家族」次に「親友」そして「友達」あとは「その他」)
の中で、あの事件が起こらずに仲の良いままだったのなら私は「親友」にまでなっていたらしい。

私に対して気をつかっていたことはほとんどなく、話している時間はとても楽しかったとの事。

私が気を揉み続けていた事は、嬉しい方向に裏切られる形となった。


それからはひたすら彼に対する自分の気持ちを打ち明けていく。


本当は公園で話したあと、君に対して怒りと悲しみが強くあったからもう関係を切ってしまおうと思っていたこと。

それでもINFJ君とのこれからを考えてしまうこと。

私はこれからも仲良くしていきたいこと、例えばまた同じようなことがあった時に、関係を切ってしまうことなく相談してくれるような関係を理想とすること。

それでも無理をさせたいわけでも、すぐにそうなりたいわけでもないこと。


思っていること一つ一つ。
君の気持ちを尊重したい一心で言葉を放つ。

私が言えばきちんと考えて、君も応えてくれる。話してくれる。

『本音は話せたらいいなって思う。でも言う言わないではなくて、言えないんだ』

うん。知ってる。
君にとって本音を言うことがどれだけ難しいか。

それでも〝その本音〟を言ってくれることが嬉しい。



『あ、この話聞きたかったことと違う?大丈夫?』

違うことなんてない。
例え脱線していても君が考えて話すことなら全て聞きたい。



この時から既に、彼に私に対しての恋愛感情はないんだろうなって気づいていた。

私を好きでいてくれてる。
これからを考えてくれている。

でも友達として。


……正直なところ、あまり悲しくなかった。
私が望んでいたのは付き合うことじゃないから。
お互いが本音で言葉を交わすこと。
そのために付き合えたらそれが容易になると思っただけ。

いや、そんなの負け惜しみか。恋愛感情が無いと分かっていても言ってやる。でないと、「もしかしたら」に縛られる日々がまたやってくるだろうから。



「多分これがただの友達だったら、私はここまで考えていない。だから私には友情だけじゃなくて、恋愛としての好きが入っているの。けど……。いや、一回答え聞いてもいい?」

私は君にとって居心地のいい私でありたいから、これから仲良くしていくのは友情でも愛情でもどっちでもいいって言いそうになった。

振られるのはやっぱり悲しいから、先手を打って友達でいいって言ってしまいたかった。

でもそれは君に失礼か。
好きであることは恥ずかしいことじゃない。
君に知って欲しい。


彼が顎に手を当てて窓の外を見つめる。

校庭から、私の所属する部活の声が聞こえ始めた。
昼休憩を終えたのだろう。


『俺はreinaの事は好きだし、話してると楽しいしこれからも仲良くしていきたい。けどそれは恋愛の好きじゃない』

うん。
分かった。

『それで……俺たちの周りの人達がreinaと俺の関係をそういう恋愛的な目で見ているのは知ってる?』

うん。
知ってる。
昔から言われてきたよね。

『それで、俺はもっとはやくreinaには言うべきだったって後悔してる。俺、彼女がいるんだ』


うん?

『reinaと話さなくなった後にできたんだ。これは、中学の親友とESFJにしか言ってなかった。言うの遅くなって、reinaにいろいろ考えさせてしまうことになって申し訳ないと思ってる』



これは流石に予想外だった。
言い方的に元々同じ中学校の人なのかな。

うーん、ショックというか衝撃。
本当にそのくらいしか言葉が出てこなかった。

どちらかというと私には彼女がいることの悲しみより、それを打ち明けてくれたことの喜びが勝っていたのだと思う。


私はその喜びが本心であることを彼に伝えたく
て、何度も教えてくれた事への謝礼を述べる。


その繰り返しの謝礼はきっと、私が自覚しないようにしている嫉妬を自覚しないように隠してくれていたんだろう。



今彼女さんへある気持ちは単純な興味と羨望。
私が恨めしいと思うことがないのはきっと……




結果としてはまあ、彼女がいるなら話は早い。

友達として仲良くしていきたい。
もう気まずくなりたくない。
その気持ちは変わらない。
私のポジションをきちんと確認して、改めて今後のあり方を話し合う。

その過程で、
友達の定義も、
話しかけることの苦手さも、
中学の親友との出会いも、
部活の友達のことも、
私との相性のことも、
話してくれた。

私もそれに返す。




そうだ、これがしたかった




こういう人生観を大切な人と話すことの喜びと楽しさを彼に伝え、今のこの時間がとても嬉しいと素直に打ち明ける。

『俺もこういう話好き。他にもさ〜』

そう返す君だから。
失いたくない。


結局一時間ほど話をした。


未練は無い。
びっくりするくらい落ち着いてるし、告白したっていう実感がない。


それでもやっぱり別れが惜しい。

もっと話していたかった。
でもそれは明日からでもいいか。
多分もう気まずくなることはないと思うから。


ていうか彼女ってどんな人なんだろう。
INFJ君から告白したのかな。
折角だから聞いておけばよかった。

これから彼女さんの相談とかされたいな。
プレゼント何がいいかなとか、、
遠慮しないで聞いて欲しい。
多分彼女さんの存在を唯一知ってる女子は私だけだろうからさ。


女版ESFJ君を目指して。
いつの日か、君の方からなにか本心を打ち明けてくれることを願ってる。


今日君が話してくれた本心を大切に心にしまって、これからは君の幸せを近くで応援するよ。



優しくしてくれてありがとう。

何度も話を聞いてくれてありがとう。

私に告白っていう機会を与えてくれてありがとう。

まだ仲良くしたいって思ってくれてありがとう。

本心を打ち明けてくれてありがとう。

秘密を話してくれてありがとう。

ありがとう





読者の皆様へ。

過去にコメントしていただいた方、ありがとうございます。励みにも勉強にもなりましたし、私の告白の後押しになっていた事、感謝しかありません。

またなにか投稿することがあれば、ぜひみていただけると嬉しいです(そう言って案外すぐENTPのこととか投稿しそう)。






またね。







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