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結婚=入籍?それぞれが考える「結婚」とは。Reing交流イベントレポートvol.2(前編)

こんにちは!Re.ingの高橋です。

本日は10/20(土)東京・恵比寿にて開催された交流イベント「パートナーシップって何だろう」のイベントレポートをお届けします。

みなさんにとって「パートナー」とはどんな存在か、という普遍的なテーマのもと、参加者それぞれの視点で意見を交換しました。恋愛、結婚、家族、ペット、友達。関係性の形や、パートナーシップの形は人それぞれ。誰かと生きていくことについて、どういう風に関係性を築き、お互いをどう認め合っていけたらうまくいくのかなど、皆で話してみることでたくさんのヒントがありました。(参加したRe.ingメンバー:natsuko、aska、tomoya)

“パートナーシップ”、“関係性”という言葉を聞いた時、思い浮かぶものの一つに「結婚」があります。最近では、籍を入れない形の事実婚など、法律婚に限定されない結婚の形も注目され始めています。そこで、パートナーシップの一つの形である結婚をテーマに「そもそも結婚とは?」ということから掘り下げて考えました。

THEME1.
#結婚するってどういうこと?

それぞれが考える結婚観

tomoya:現在の社会では「パートナーシップ=男女の結婚」というイメージが強い中、今、結婚の形は多様化しています。そこでまず、改めて結婚とは?ということを考えてみたいなと思います。一般的な意味を調べてみると、以下のような内容なんですよね。

結婚(けっこん、英: marriage)とは:夫婦になること。類似概念に婚姻(こんいん)があり、社会的に承認された夫と妻の結合をいう。後述のように学術的には「結婚」はもっぱら配偶関係の締結を指し、「婚姻」は配偶関係の締結のほか配偶関係の状態をも含めて指している。

ここで疑問に感じるのは、「社会的に承認された夫と妻」=「配偶関係」という部分です。今現在、日本で社会的に認められているのはいわゆる「法律婚」「一夫一婦制」という形。

では、ここに当てはまらない関係性はどうなんでしょう。婚姻届を出さない事実婚や同性婚、三人で結婚する三人婚や集団婚といった形もあります。まずはフラットに、みなさんの考える「結婚」とはどういうものなのかをお聞きしたいなと思います。

A
:私自身、最近結婚にはどんな意味があるんだろうと考えることが多いのですが、二つの家同士が、食べていくにも、生活していくにも、健康の上でも問題ないよ、と確認するための場が結婚式だと聞いたんです。経済がまだ発達していない時代に、家族で支え合って生きていくという前提で成立したのが婚姻制度らしいんですよね。そこで思ったのは、本人たちだけではなく周りが認めるかどうかが大事なんだなと。結婚したと言えば、周りに関係性が認められるので。

B:確かに一般的にはそういう形が結婚、とされていますよね。私にはポリアモリー(複数愛者)の友人が何人かいまして。結婚はしていないけれど多対多でパートナーシップを築いていて、「新しいパートナーが増えたんだよ」と紹介されることがあるんですよ。最初は驚いたりもしましたが、1対1ではなく、多くの人の良さに気づいて、それぞれの人と大切にパートナーシップを築いていくのは自然なことなんじゃないかなと思い始めたんですよね。

aska:結婚と一言に言っても、法的に婚姻関係を結ぶか否かで今は全然違う捉えられ方をしますよね。形式を持たないということで、関係性を自由に選べる点はすごく良いなと思うんですね。一方で、結婚制度によって絆が強くなるという意見もあるなと思っていて。例えば関係性に危機的なことが起こった時、「結婚していたから乗り越えられた」とか。それがない時に、気持ちの面で、どうカバーしていくのかが気になります。

C:僕たちは婚姻関係は結んでいない事実婚なのですが、結婚制度は制限を作って楽をするためのものだと思うんですよね。制限があった方が、考えなくていいことが増えるじゃないですか。説明も不要になるし。 でも、今は入籍することが普通とされているから、それが本当に自分たちにあっている関係性の形かなんて、考えないと思うんですよ。僕たちの場合は、自分たちの関係性に必要な制度を利用するという感覚なんです。なので、うちはお互いの両親に会ったことがないです。最初はよく親にも「籍を入れないの?」と聞かれていたけれど、「今は入れる必要がないし、これから入れるかどうかもわからない。」という話をし続けていると、だんだん言われなくなりました。だから親戚の間で、僕は結婚していないし子供がいない体裁になっています。そうなってくると、子供が可哀想と言われたりするんですが、可哀想にしているのは周りなんだと感じます。

aska:CさんとDさんは、自分たちの関係を結婚とは思っていないんですか?

C:思ってないですね。なんとなく一緒にい続けているというか。

D:説明するのが大変なので、「事実婚です。」ということもありますが、実際に事実婚と呼ばれる手続きを取ったのも半年前くらいのことです。正直、結婚(入籍)していないと困ることはない思います。保育園でも「この人が父親です。」と伝えればそれで認識されるので。

C:病院でも婚姻関係でないと手術の立ち会いができないなどとよく言われていますが、あれは法律で決まっているわけではなく、病院側の都合だと聞いたことがあります。

A:それって逆の意味で言うと、パートナーの意思が大きく効力を持つってことですよね。法律で婚姻関係を結ぶと、手術するときに、夫のサインがないといけないなど、自分の体のことを自分で決められないというのも聞いたことがあります。

B:色々なことが、まぜこぜに考えられている気がしますよね。パートナーが共に生きていくこと、 法的な手続きで婚姻関係を結ぶこと、結婚式をあげること、子供を持つことなど、全てバラバラのことなのに全部一連の流れとして考えてられていると思います。二人で生活=結婚、結婚=子供とイメージが繋がってしまっていますよね。

tomoya:Eさんは結婚に対して、したい、したくない、どちらでもないなど何か抱いているイメージはありますか?

E:私はまだ、真剣に結婚について考えたことはないですね。実際に結婚して、どんなことが待っているのかなどイメージしながら聞いていました。実際今は、自分のやりたいことがあるので、したくないなと思います。親に「恋人はいないの?」と聞かれることもあるのですが、それを聞き流しているという段階ですね。

natsuko:私は、以前は自動的に入籍することが結婚だと考えていました。結婚して一番困ったことは、名字が変わってしまったことですね。名字が変わったことで、自分の会社の名義を変更するときに、登記変更手数料がかかり、それに加えて、銀行口座も変更する必要があり、それらの膨大な手続きが本当に大変で。戸籍に紐付いて、すべてを変えなければいけない構造だったのが嫌でしたね。お金も時間も考えると、数百万単位で損失が出ているんじゃないかと思います。結婚やパートナーシップの本当に大切なところはどこか別のところにあるはずなのに、周りの手続きが煩わしくて本当の意味がわかりづらくなってしまうんですよね。

そもそも日本の結婚の始まりは、明治憲法で家制度ができたこと。そこから法律婚が生まれました。家族の形も関係性の形も大きく変わってきているのに、未だその制度に基づいているのは無理がありますよね。関係性の形に合わせて、法律が変わっていく必要があると思います。

aska:私は、結婚は「この人と一緒に人生をつくっていきたい!」という意思表明だと思うんですね。自分に対しても、社会に対しても。だからこそ、それは個人の自由だし、人から決められるべきものじゃないと思うのですが。一方で、勿論パートナーシップや関係性を決めるのは、自分たちの意思だったり気持ちの部分は大きいと思うのですが、結局法律が変わらないと、大多数の人が自信を持って「こっちもいいよね!」と支持できないということがあるのかな、とも思っていて。例えば、LGBTQについての勉強会に行った際、ゲイの方がご自身の体験を語られていたことがあったんですね。その方は、社会人になって東京に出て来られた後、ご両親にカミングアウトしたものの認めてもらえなかったそうなんです。でも、渋谷区でパートナーシップ制度が成立したり、その後自治体で段々取り組みが始まって社会が認め始めたという動きがあったことで、ご両親が電話を掛けてきて「日本にもたくさん困っている人がいたのね。認められて、よかったね。」と言ってくれたと。パートナーシップって、本来は手続きや制度で成り立つものじゃなく、お互いの心の繋がりだったり「一緒に生きていきたい」という気持ちが形となって表れるものだと思うのですが、社会の一員として生きていく以上、いくら意思が重要と言っても社会的に受け入れられるかってとても大切なことだと思うんです。同性婚や事実婚もそうですが、新しい価値観が受け入れられるには「社会の空気」と「制度」が、どちらも一緒に変わっていくことが大切なんだと感じています。

(後編に続く)

明治憲法で制定された家制度から生まれた法律婚。結婚というワードから男女のパートナーシップを連想すること、自動的に入籍という形を取る人が大半だということ。制度がつくる、社会的な“普通”という概念は、思った以上に根深く皆の頭の中に刷り込まれているのだなと感じます。

後編では、結婚という一つの関係性の形から外に視野を広げ「パートナーシップ」にはどんな形があるのかや、どうしたらパートナーと楽しく一緒に生きていけるか、など面白いアイディアの意見交換がありました。次回の記事では、その様子をお伝えします。

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