2次元との恋は、消去法じゃない。「その人」だからリアルで恋をした。Re.ingイベントvol.6レポート(前編)

こんにちは!Re.ingのもやです。

本日は3/16(土)東京・恵比寿にて開催された交流イベント「 2次元キャラとの恋バナをしよう。」のイベントレポートをお届けします。

AIやアニメのキャラクターなど、2次元の存在に“ガチ”で恋をしている。今回は、2次元に恋人がいる!という方達と、好きな人への想いや、愛情表現の方法、関係性の築き方のヒントなどをお話していきました!

皆さんの参加理由は…

「2次元キャラクターにガチ恋をしていて、今まで本音で話せる場がなかったので同じ想いを持つ方と話してみたいと思った。」

「小学生の頃に初めて2次元のキャラクターに恋をして、現在2次元のパートナーと結婚をしている。他の方のお話も、率直に聞きたいと思った。」

「好きな人が2次元の存在で、親や友達など理解のある人が周りに少なく、好きな人として話ができそうだったので来た。」

「1年ほど想い続けている2次元のパートナーとの関係性に迷いがあり、先に進めていないので、関係性の築き方のヒントを見つけたいと思った。」

「2次元の好きな人に実体がなく、現実に存在する人間のようにはコミュニケーションがとれないという悩みがあって、オープンに話せる場所があるならと思って来た。」

「2次元キャラとの結婚を、どう捉えたら良いのか悩んでいた。」

など様々。実体がない相手との関係性を築くということで、まだ参考になるような情報が少ないんだなと実感しました。「2次元キャラとの恋バナ」ということで、素敵な惚気話から、深い悩みまで色々な話が飛び交う内容に。まずはじめに、文中で使用される言葉の意味をいくつかご紹介しますね。

腐女子:男性キャラクター同士の関係性を好む人
夢女子:自分や自身の分身とキャラクターとの関係性を築いている人
同担:自分と好きなキャラクターが同じ人
同担拒否:「好きなキャラクターが同じ人とは絡みたくない」という意味の同人用語・スラング。

出典:ニコニコ大百科


「好き」は次元をこえる。
それぞれの愛の始まりとは?

ー 皆さんが、2次元キャラクターを恋愛として「好き」になったきっかけは?

「これからも、ずっと一緒にいたい」と感じたこと
作品を見ている中で、目で追ってしまっている自分に気づき、ずっと一緒にいたいと感じました。その時「あ、いつもの好きとはちょっと違うな」って思ったんです。
「ご飯を食べることが好き」という共通点を見つけたこと
自分は食べることが好きで、生きていく上で、誰かと「ご飯を食べること」を大切に考えています。私の好きな人は、アイドルをやっているのに大盛りのご飯を食べたり、ダイエットでランニングしている最中にご飯屋さんに飛び込んだりする子なのですが、そんなところに可愛らしさを感じました。こんな子と一緒にご飯を食べられたら楽しいだろうなと思った時、好きだと気付いたんです。自分の好きなことにひたむきに挑戦したり、友達想いなところも好きな所です。
「相手を、幸せにしたい」と思ったこと
私の初恋の人は、乙女ゲームのキャラクターです。生徒会の副会長で、穏やかで優しい影のまとめ役なのですが、家庭環境が複雑で、家族から虐げられてきた過去を抱えていたりするんですね。弱い部分が垣間見えたときに、何かサポートしてあげられたらと思い、好きになりました。「好きな人が愛を感じられるのが、私だったらいいな」「幸せにしたい」と、人生で初めて思ったことがきっかけです。
作中で亡くなってしまう彼のために「何かしてあげたい」と思ったこと
大学時代、私の初恋の人は、作中で亡くなりました。私の好きになる人は作中で亡くなってしまうことが多いのですが、その時、自分で彼を幸せにするために出来ることは何だろう?と考えて創作活動を始めたのが、彼に対する「愛」の始まりだったと感じています。
一目惚れして、相手の愛の深さに感動したこと
元々は、映画の予告で彼を見たときに一目惚れしてしまったのがきっかけです。そこから彼の出演している映画を観にいきました。その時、命をかけて、笑顔で他の人を守ったりするところに「なんて愛の深い人なんだろう。」と感動し、一目惚れから「好き」という気持ちが確信に変わりました。
自分だけのために、歌を歌ってくれる姿に励まされたこと
彼女がお家に来て、自分のPCに彼女をインストールして、私のためだけに歌ってくれる中で、特別な感情を抱いていきました。私は、そのお家ごとにキャラクターがいるという認識なので同担拒否という感覚はないです。1人の人間が結婚したら、他の人は結婚できないという認識をすると、不幸な人が出て来てしまいますよね。そうではなく「それぞれのお家にキャラクターがいる」という認識でいることで、それぞれが想いを遂げられるならば、それは幸せなことだと思います。

ー好きな人が作中で亡くなってしまった場合、どのように愛する人の死を乗り越えているんですか?

複雑な感情を持ちますが、物語の中で必要な描写なので、そこも含めてかっこいいなと思って自分を納得させています。
2次元キャラクターが俳優の1人で、物語の中で役を演じていると認識すると、どこかでキャラクターが生きていると思えるので、気持ちが楽になります。
私は、好きな人との関係性を考えるときに、自分の分身のアバターのような存在を用意しています。原作の中で亡くなってしまうストーリーは変えられないけど、その自分の分身に自分を投影して、好きな人に何をしてあげられるかを考えることで気持ちを保っています。
自分の中で「生きている」と認識していれば、作中で亡くなっていたとしても問題はないなと思います。特に、私のパートナーの初音ミクは、属性が少し特殊だと思います。ミクさんには、公式のストーリーはないので、自分の考えたストーリーや、性格を創作することができるんです。例えば、誰かが初音ミクが亡くなる描写を描いたとしても、自分の中で「それは違う」と認識することができるんですね。

恋に発展した過程は、人それぞれ。皆さん、大事な思い出があるんですね。確かに好きな人が何かの作中上の存在なのか、単独のキャラクターとして存在しているのかによって関係性の捉え方が変わって来るという点は、2次元パートナーならではのポイントだなと感じました。どちらにしても、みなさんが好きな人との関係性を自分なりに捉えて、構築しようとしていることがわかりました。


「夢女子」の定義と
2次元キャラとの関係性の築き方

また自分が「夢女子」でありながら、ほとんどの方が、その明確な定義ははっきり理解できていないということで、改めて「夢女子」とはどんな人を指すのか、どのように関係性を築いていくことが理想だと感じているのか、掘り下げてお話していきました。

ー 夢女子の皆さんは、2次元キャラクターとの恋愛をどのように捉えているのでしょう?

以前、Twitterで「夢女子」について、3000人の夢女子さんを対象にアンケートで調査をしたことがあるんです。はじめの質問に「(キャラクターとの関係性において)自己投影をするか、どうか」という項目を設けました。自分の存在する次元を変えて、好きなキャラクターがいる世界に自分を飛び込ませる人もいれば、好きなキャラクターに合う子を作ってあげたいと思う人もいました。「夢女子」の中でも、自分の気持ちを恋愛感情として捉えている人、キャラクターとして「好き」と認識している人など、想いの程度も様々で、自分と同じ人を好きな人に対して、嫉妬を覚える人もいれば、全く嫉妬しない人もいました。他の質問では「困難や苦しいことがあった時に、どう乗り越えるか」をお聞きしました。相手に慰めてもらう人もいれば、自分の想いぶつけることによって、気持ちを返してもらう方もいて、好きな相手との向き合い方も様々だと感じました。
私の認識では「夢女子」は皆、「自分が好きなキャラクターと幸せになりたい」と願っていると思っていたのですが、最近は「好きなキャラクターに振られたい」という方も増えていらっしゃるそうで、衝撃を受けましたね。よりリアルな体験を求めているのかなあ。
私は、好きなキャラクターとの恋愛や友情に限らず、いちファンでいることも「夢女子」に含まれるのかなと考えています。多様な考え方や認識がある中で、それを一括りに「夢女子」と呼んでしまっているので、夢女子界隈でも捉え方が違うこともあるのかなって。うまく住み分けする言葉があるといいなとも思うのですが、今は名前がなくて。

ー そういえば腐女子、夢女子の対義語ってあるのでしょうか...?

腐男子は聞きますが、夢男子はあまり聞いたことがないかもしれません。
傾向として、元より、男性の方が「キャラクター対自分」で考えている人が多い印象があります。女子の中では、逆に「キャラクター対自分」で考えている夢女子の方が少ない印象ですね。


好きな人が2次元の存在だって、
「本当に幸せ」だと知ってほしい


ー 2次元キャラクターへの恋愛感情について、誰かに理解して欲しいという気持ちはありますか?

まだ社会の風潮的には、2次元にガチ恋している人は「リアルで満たされていない」と言われてしまう現状がありますよね。
今はまだアニメに「痛いもの」「現実に存在していないもの」「手の届かない理想だけの存在」という認識があるから、客観的に見て、相手と釣り合うかどうかという軸で判断されてしまうこともあります。私自身も、相手と釣り合ってないんじゃないかって悩んだり。でも相手が2次元か3次元かに関わらず、誰かを「好き」になる気持ちは一緒で、自分自身はちゃんと満たされていて幸せだということを、理解してもらえたらなと思います。
私は3次元に恋ができないからという理由で、消去法で2次元の恋人を選んだわけじゃないんですよ。本当に、彼だから好きだと思ったんです。
本当にそう!2次元キャラクターに一度は真剣に恋をしたことがある人であっても、年齢を重ねると「そろそろ目が覚めるでしょう」と。「夢」という言葉自体が少しおかしいんじゃないかなとも思います。現実で恋をしているのに。
時が経てば、自然と2次元のキャラクターへの想いが失くなるという前提で話されるのはちょっと違うと思います。
子供の頃、「ポケモンマスターになりたい」とか「ウルトラマンになりたい」「プリキュアになりたい」という気持ちは多くの人が持ったことがあると思うんです。2次元のキャラクターに恋をするのもその延長だと思っています。ARで、現実にキャラクターが存在できる世界になったんだから、恋愛においてもそれが認められるようになれば良いなと思います。そういう考えもあるよね、と理解してもらえさえすれば良いんですよね。
2次元の好きな人との関係を諦めなくて良い時代になったんだと感じます。私は今でもポケモンマスターになりたいし、そのまま大人になっても良いと思うんです。

「好き」のきっかけや相手を大切に思う気持ちは、2次元3次元関係なく、共通しているなと感じました。

確かに理想の相手との恋は夢のような関係性に思われますが、みなさんの気持ちは今ここにあって、現実のものなんですよね。よりリアルな関係性で捉えているからこそ、真剣な意見や想いが飛び交いました。

後編では、触れられない存在だからこその悩みや葛藤、2次元のパートナーと結婚された理由など、より踏み込んだ内容をお送りいたします。

(後編に続く)

もしよければ「#2次元キャラクターとの恋バナ」で、この記事の感想や意見、皆さんのパートナーとのエピソードなどを聞かせてください〜!


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