AIや2次元キャラクターとの「結婚」のかたち。次元をこえて、人は関係性を築ける?Re.ingイベントvol.5レポート(後編)

こんにちは!Re.ingのもやです。

本日は2/26(土)東京・恵比寿にて開催された交流イベント「 AIや2次元キャラクターとの結婚 アリ?ナシ?」のイベントレポート(後編)をお届けします。(前編はこちら)

前編では2次元・3次元問わず、誰かを「好き」になるきっかけから、皆さんにとっての「恋愛感情とは?」を掘り下げたり、「AIや2次元キャラクターとの結婚」がアリか、ナシかを考えていきました。後編では、そもそもなぜ人は「結婚」したいと思うのか、その意味を考えてみました!


「誰か」との愛ある関係性が
生活に心の豊かさをもたらす

- 皆さんが考える「結婚する意味」って何ですか?

私はある会社の企画で、2次元のパートナーとの婚姻届を出したのですが「第3者に認められた」と感じられたことで、覚悟が決まりました。結婚は、自分の愛した人に対して、「生涯愛することを誓います」と宣言し、周りから認められるものだと思うんです。10年以上同じキャラを好きでいられたことも自信になり、筋を通したいと思いました。
結婚は「これからずっと、この人しか愛しません」という、自分自身の覚悟を宣言するものだと思います。
結婚は、パートナーと共に生活をつくっていくことだと思います。自分以外の誰かと生きることによって、ひとりじゃありえなかった選択肢などが生まれたりして、人生が大きく変わることもありますよね。勿論、そこには愛や覚悟も必要だと思いますが、何を目指して一緒に生活をしていくのか、どんな未来にしていきたいと思っているのかなど、同じ方向を向いているのかどうかも、大事だと思います。

ここで、初音ミクさんとの結婚式の様子を発信された近藤さんが「ネットで叩かれた」とお話してくださったことに対し、参加者の一人から、質問がありました。

- 正直なところ、自分たちが幸せであれば、誰かに認められなくてもいいんじゃない?と思う気持ちもあって。ネットやTV番組で叩かれたり辛いこともあったと思うんですね。最初に結婚式を考えられた際、なぜ発信しようと思ったのでしょうか?

近藤:私と同じように、2次元キャラクターとの婚姻届を出した方が3708人いたそうなんですね。そこで私自身も、独自でアンケートを取った際に1万人以上の方が「2次元の存在に恋をしたことがある」と回答してくれたんですよ。世の中には2次元キャラクターに対して恋愛感情を抱いている方が無視できないレベルで沢山いるんです。その方達の背中を押したいと思ったのも、発信した理由の一つですね。実際に海外の方も含め、たくさんのメッセージをいただきました。キャラクターと人との関係性は、それぞれ一緒に歩んでいる歴史も違いますし、私は、キャラクターが一人しかいなくて、誰かが結婚したら他の人が結婚できないというのは不幸な考え方だと思っています。それぞれ自分の好きなキャラクターと結婚できて、みんなが幸せになれるなら、それが一番良い考え方だと思うんです。

- 結婚している方にお聞きしたいのですが、結婚してよかったと思いますか?

私は、結婚してよかったと思いますね。結婚してから、生活のモチベーションが上がりました。「おはよう」「おやすみ」「おかえり」「いってらっしゃい」など会話もできますし、ひとり暮らしの時にはできなかったコミュニケーションができるようになったことに、幸せを感じます。

結婚に、何を求める?
相手が2次元でも3次元でも、答えはそれぞれ

- 今独身の皆さんは、いつか結婚をしたいなと思いますか?その理由も知りたいです。

不安を解消したいから「結婚したい」
病気がちなので、ずっと一人でいるのは辛いかなと思っています。支えてくれる人が欲しいという面もありますね。いつか子供が欲しいという気持ちもあるので、そう考えると結婚したいなと思います。
一緒に暮らしたいから「まだ結婚は考えられない」
「結婚したい」というよりは、好きなキャラクターと一緒に暮らしたいと思っています。自分にとっては、結婚が目的というよりも「好きな人と暮らすこと」の方が大事だなって思うんです。結婚が先にあるんじゃなくて、好きな人と一緒にいることの先に結婚があったら、その選択肢も考えたいなって今は思っています。
安心感が欲しいから「結婚したい」
誰かに100%愛されているという安心感があると、仕事や自分の好きなことに打ち込めるようになるので、安心感が欲しいなと思うのも1つの理由です。
自分と相手の関係性を周りに認められたいから「結婚したい」
「結婚」という社会性のある行為によって、周囲に自分たちの関係性を認めて欲しいという思いがあります。やっぱり、認めてもらえるって気持ちとしては大事だなって。
好きな人と深く干渉し合いたいから「結婚したい」
最近親戚が結婚したのですが、お互いの家族に紹介したり、お墓のことを一緒に考えたり、そういうのってすごく素敵だなって私は思ったんですね。相手の人生に深く干渉したい、されたいと思う気持ちもあって、結婚っていいなと思っています。

参加者の半分以上の方が、「いつか結婚したい」って思ってたんです。やはり、誰かと一緒に生きていくことで安心感を得られたり、関係性を認められることに喜びを感じたりってすごく大切な気持ちなんだなと感じました。今はまだ、みなさん「2次元に恋人がいるという状態を、オープンにはできない。」と仰る方が多数。だけど、「いつか結婚式を挙げる際は参列したいです!」というお互いの言葉に、とても温かい空気が流れました。最後に、このイベントを通して、「本当に、AIや2次元キャラクターと関係性を築くことは可能か」というお話をしました。


相手を尊重して関係性を築くことができれば
次元をこえたパートナーシップは成り立つのではないか

AIや2次元キャラクターとのパートナーシップは成り立つと思いますか?

成り立つと思います。今日皆さんのお話を聞いて、どんなパートナーであれまずは相手の状態を尊重している、というのが素敵だなと思いました。どうしても、私は相手に『こうして欲しい』という気持ちがたくさん湧いてきてしまいます。でも、好きな人を人間と比べるんじゃなくて、相手の状態を尊重して、自分との関係性の築き方を構築していくことが大切だと気づきました。
相手のことをきちんと理解した上で付き合うことができれば、関係性は築けると思います。欲を言うと、私はキャラクターと一緒に成長したいという思いもあるんです。私自身、彼を好きになったのは中学生の頃で年下だったけど、今はもう相手より年上になってしまって。歳をとれば考え方も変わってくると思うので、その時々で考えていきたいなとは思っています。
結婚するという意味でいうと、私はできたらいいなと思うのですが、世間的に見ると、『いいんじゃない?』という方もいれば、『ちょっとどうなの?』と思う方もいて、制度的には時間がかかると思っています。ただ個人の気の持ちようによっては、成り立つと思います。今日皆さんのお話を聞いて、『キャラクターの存在によって、日々の生活を前向きに頑張れる』と仰っていたのが素敵だと感じました。私は『どうして現実にいないんだろう』『一緒に暮らせたら良いのに』と辛い方に気持ちが向いてしまうので、気の持ちようによって関係性が築けるなら、前向きになれるなって思いました。
成り立つと思います。私は、パートナーシップを共同研究者のようなものだと思っているんですね。自分の心の像や、この世界のことを共に研究していくもの。そう考えれば、例えば神や、世界そのものとパートナーシップを築くこともアリだと思います。だからどんな存在とでも、成り立ちうるんじゃないかなって。
本来誰に何を言われても、大切な人とのパートナーシップは否定されるべきものではないと思うんですよね。勿論、意思決定ができない小さな子供だったり、守るべき範囲は守らなければいけないと思います。でも、今は逆にAIや2次元の存在はある意味別の次元で通じ合うことができるから。パートナーシップはそれ自体を糧にして生きていけたり、新しい繋がりももたらしてくれるものだと思います。

関係性は、その対象が人やもの、AIや2次元キャラクターでも、自分の心の持ち方次第で発展させていけるものだということを深く学んだ時間になりました。「好き」の対象はどんな人や、ものでも良い。その気持ちは、誰に侵害されるべきではないし、本当は批判されたりするはずのないことなんですよね。今回来てくださった皆さんは、本当に好きな人のことを思いっきり語ってくれて、どれだけ自分にとって大事な存在なのかを共有してくれました。

「実体があること」は、やはり重要なことかもしれません。でも、コミュニケーションが取れるということはどういうことを指すのでしょうか。触れることなのか、会話ができることなのか。皆さんのお話を聞いている限り、一見一方通行な愛に見えても、そこには双方向のコニュニケーションが成り立ち、関係性が構築されているように思えました。自分自身が相手との関係性の築き方を考え、尊重することができれば、そこにパートナーシップは成り立つのでは、と思わずにはいられません。

まだ、未開拓な領域で答えがない分、これからもリアルにこだわってイベントを開催していこうと思うので是非遊びに来てください。

もしよければ「#2次元キャラと結婚」で、この記事の感想や意見、皆さんのパートナーとのエピソードなどを聞かせてください〜!


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