初めて買ってみた配信は、藤井風「LOVE ALL COVER ALL」

よく、推しが何か食べているのをインスタなんかで見るや、ファンがお店に殺到して同じものを買っちゃう、本当にちょろい私たち、みたいなのを見かけては「そんなもんなのかな」と冷めた目で見てたんだけど、ここへきて私も、スーパーで「歌舞伎揚」を初めて買ってみたり(ここ関西でポピュラーな「ぼんち揚」に似てるおせんべい)、モスバーガーで「ソイシーバーガー」なるものを食べてみたり、結構ちょろい自分に気づいている。
そういうのだけじゃなくて。藤井風さんのファンになって以来、本当にいろんなものに初めて手を伸ばしたなという感慨がある。
Spotifyにも初めて登録したし、
「MUSICA」という雑誌を読みたい一心で、kindleにも初めて挑戦したし、
Netflixの会員にもなったし(夫が「日本統一」「サンクチュアリ」「ペンディングトレイン」などを見まくるという副産物も)、
このたびついに、「配信で曲を買う」ということにもチャレンジしてみました☆

長年、音楽ファンを自認していたわりに、「配信」というものにはずっと手を出さずにいた。
やっぱりCDなど、手に取れるものでないと信用できないとか、
ジャケットや歌詞カードがないと寂しいとか、
買ったところで、何かの拍子に消えちゃったらどーすんだとか、
音質が悪かったらどーしてくれるんだとか、
いろんな懸念があって、たとえ推しのニューシングルが配信オンリーであったとしても、「いや待て待て、きっとアルバムに収録してくれるはず」と、あくまでCDになるまでじっと我慢を決め込んでいた。
古い奴だとお思いでしょうが、CD全盛期に青春時代を過ごし、CDを買うやすぐさまカセットテープにコピーし、歌詞カード片手にステレオの前で正座して聴いてた人間なんです。
霞のようなmp3ファイルなど信じられましょうか。

だけど、そんなことばっかりも言ってられなくなった。
藤井風「LOVE ALL COVER ALL」が配信・サブスク解禁になったと知り、youtubeとかSpotifyとかで聴いて楽しんでたんだけど、その限界にも直面したのだ。
広告が入る(当たり前)。
PCがないと聴けない。スマホはいまいち音質が良くない。
いつでも手元で聴きたい。自分の手持ちのDAPに取り込みたい。
そっか。そのためにはやっぱり配信購入なんだな。
解禁から5ヶ月くらいの時を経てそういう結論にたどり着き、さりとてどうやったら配信とやらを買えるのかがわかんない。
ここは藤井風公式サイトを訪ねるのが一番近道だろう。ぽち。
ディスコグラフィーのページに、Apple Music、Amazon Music、Spotify、Youtube Music、などなどなど、あるわあるわいろんなサービスへのリンク。「新規会員登録するのがめんどい」という理由だけでAmazon Musicを選び、ぽち。
すぐさま購入ページに飛ぶ。「今すぐ購入」をぽち。
え、もう買えちゃったの⁉ 次は「ダウンロード」とな。ぽち。
自分のPCのダウンロードフォルダに、zipファイルが鎮座ましましている。これかー。
日頃、何とはなしに感じてる、zipファイルに対する苦手意識。「圧縮」「解凍」ってやつがどうも苦手だ。だけどそうも言ってられなく、適当に操作すると、愛しの11曲が目の前に現れた。っしゃ!
えーっとぉー……。これ、どーやったらWindows Media Playerに取り込めるんだろう? WMPに取り込まないと自分のDAPに入れられないんだけど……(ほかにも何らか方法はあるのでしょうが、冒険しない人間なのでWMPしか思いつけなかったのです)。
Amazonのサイトで「Amazon Musicの音源をWMPで聴けるようにする方法」を習得し、めでたくDAPに取り込んで、いつでもどこでも聴けるようになったのだった。
初めてのことをするのはくたびれるけど楽しい。

「何かの拍子に消えちゃったら」という心配は、音源がAmazon Music内の私のライブラリに保存される(つまり、ネット環境がある限りどこでも聴くことができる)とのことで解消。考え方はkindleと一緒だね。
音質も特に文句はない。DAPに取り込んでもきれいに再生されている。
なーんだ、こんなに簡単で楽しいのなら、もっと早くに始めてればよかったよ。

ずぼらな私をここまで駆り立てたのは、ひとえに、ただ藤井風さんの歌を聴きたい、もっと聴きたい、という思いだけだった。
ボビー・ヘブのカバー「Sunny」、ブリトニー・スピアーズのカバー「Overprotected」など、「LOVE ALL COVER ALL」には珠玉のカバーがずらり。

(Amazon Musicの話をしていながら、youtubeの音源を貼って申し訳ない)
料理などの家事をしながら風さんの歌を聴ける至福の時が、アルバム一枚分また増えた。
本当に伸びやかに自由に、どんな曲でも自分の歌にしてしまえる人なんだな。 風さんが歌うことで、よく知られた曲にも新たな色がつき、魅力が増す。
オリジナルではそれほど良いと思えなかった曲でも(ごめんね)、風さんが歌うと説得力が格段に増し、気づくと落涙しちゃってることも……😢
昔から英語同様、洋楽にもどうにもこうにもアレルギーがあって、CDを買うところまでいった洋楽アーティストはビートルズしかいないんだけど、風さんが洋楽への扉を優しく開いてくれてるような気がしている。
洋楽との精神的和解(別に喧嘩しちゃいないけど)を果たせそうだ。

さて、これを書いているのは7月30日。今日の香港公演をもって、藤井風さんのアジアツアーもいよいよファイナルとなる。
今ごろもう始まってるかな……♪♪♪
無事に終了し、笑顔で帰国してくれますように。しばらくゆっくりできるような夏休みがあるといいですね(スイカ割りとか?🍉)

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