甲州街道を車で走っていたら「ゴリララーメン」という店があった。看板は割と新しめだったので、古い店ではないらしい。名前からして、全く入りたいと思わない店名だと思ったのだが、逆にその店名で客が呼べると思ったネーミングセンス、というか一定層の「ゴリララーメン」という名前で「入ってみようかな」と思う、という人たちがいるということに驚いた。
これはかねてからの疑問であった。ゴリラのマークのカレーチェーンもあるし、（入って食べたことがある。）この間ホームセンターでゴリラの絵の接着剤が大きく宣伝されていた。
接着剤なら理解できる。ゴリラの力強さと接着剤の強力さがリンクするからだ。
しかし食事にゴリラはよくわからない。

単にゴリラという動物の一定層のファンが、なんとなくゴリラ好きだし、この店入ってみようか、と入るのか。思い返せばゴリラが好きな友人がいた、あ、２人もいる！そしてふたりともコアなゴリラ好きだ。うちの一人からはゴリラを観るためにアフリカに行った話を聞いた。ゴリラ好きにはコアなファンがいてそういう人を客にしているのだろうか。
いや、しかしぼくは猫が好きでも佐川急便かクロネコヤマトでヤマトを猫だから、という理由で選ばない。

もう一つ考えられるのは、ゴリラのように食べるぞ、という心意気なのだろうか。それを自己イメージに投影するというか、安い値段で大盛りが食べられそうな店というイメージはある。そういったものの象徴なのかもしれない、ゴリラは。でも、昔入ったゴリラのマークのカレーチェーン店はそんなことなかった気がする。。

やはり今のぼくには無縁の世界である。が、この理解できない世界、どんな客層がいるのか、店主はどんな人間なのかが逆に気になってお腹の空いた夜の帰り道にゴリララーメンにうっかり入ってしまうかもしれない。入ったらまたここで感想を書いてみようと思う。

梅干しは素晴らしいなと思っている。
実際に収穫をしてみて改めて思ったのだ。収穫といっても春に近所の梅の木から落ちそうな実をポロポロと取るだけだ。とても簡単なのだ。
人生でずっと都会生活だった今まで梅干しは買って食べるものだったので、この労力に対してのコスパがわからなかった。生まれたときから冷蔵庫があるのが当たり前だったので、保存ができるということへの敬意というものがなかったかもしれない。
自然にそこらへんにあるもので、簡単で、夏も冬も長く美味しく食べられる。
これは素晴らしい食品だなと。毎日一粒食べるたびに思うようになった。
世界中のピクルスとかアチュールとか、そういったものがまた違ったレイヤーで楽しめるようになった。

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