バラ色の日々よ

子供と一緒に、Eテレをよく見ている。

初めて「いないいないばあっ!」を子供に見せたとき、まだ1歳にもなっていなかった我が子が、まるで前世でも見ていたかのように真剣に画面を見つめていた。とてもよくできている。場面転換の早さとか、飽きさせない工夫とか、歌のおにいさん・おねえさんの衣装の異様なまでのダサさも。すべて計算しつくされたものだと思うと作り手に拍手を送りたくなる(なんとなく頭の中では経験豊富なベテランのおじさんたちを思い浮かべてる)。

さて、そんなEテレ流れる朝のできごと。

「みいつけた!」という子供向け番組の中で、”ふたりはさかさま” という曲が流れてきた。主人公の女の子(スイちゃん)といつも登場する椅子(コッシー)が入れ替わるという歌詞なんだけど。

ボクボクスイスイ スイボクスイスイ イスイス
おきのどくさま おたがいさま

なんだろうこの可愛くてどことなくこじゃれてる歌詞と、魂ゆさぶられるサウンドは…!メロディ展開とかめっちゃツボ。何度でも聴きたい。口ずさみたい。カラオケに入ってるかな。

そうして思わず音量を上げて見ていると、目に飛び込んできたのは「作曲・吉井和哉」の文字…!

洗濯物を片付けていた手がとまり、一瞬で、頭の中がワープする。世代を超えたイエモンファンたちが集まり、彼らの曲しばりでシャウトしていた渋谷のカラオケレインボーのあの部屋に。「死んだら新聞に載るようなロックスターに」という歌詞に「載るよ!アンタは英雄だよおおお!」と泣きながらアンサーしていた青春を思い出した。全エネルギーと声を投下しすぎて、カラオケ終わったら大体1キロぐらい痩せてた。 ”みんなと違うものが好き” というわかりやすい憧れを抱いていた小学6年生の私の元に現れたセクシーで情熱的な刺激の塊。

そんな吉井さんの曲が予期せぬタイミングで耳に入った。歌っているのは吉井さんではなくスイちゃんとコッシーなんだけれど、もう全然隠しきれてないのよ、吉井さん感が。恥ずかしいほどに出ちゃってるのよ。

ここでぺろっとYouTubeでも貼れないのがEテレのもどかしさなんだけど、毎日見ていて「ああ!ようやく会えた!」ってなるから感動もひとしお。ありがとう!吉井さん、生活感溢れる日常に潤いをくれて。洗濯物で散らかったリビングが楽園に変わった。

これも計算づくかな?
つくづくすごいわ、Eテレ。母の心掴みすぎ。

こういうのって、番組側からアーティストにお声が掛かるものなんだろうか?それともアーティスト側から「ボクも父親だし、そろそろ子供が喜ぶ曲を提供してみたいな」なんて提案があるんだろうか。どっちにしても最高。だけど後者を想像してニヤニヤしていたい。

大変どうでもいいが、気になってリサーチしていたらコッシーの声はサバンナの高橋さんだという情報も手に入れた。明日から見る目がちょっと変わる。

そんな私のバラ色の日々の話でした。

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今日もがんばれそう!ありがとー!
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田中 伶

コメント2件

Eテレ朝シリーズは、コンセプトが「子どもも母親が一緒にたのしめて、母親にも元気を与える番組」だからな。他にも意識して作詞作曲みてみて。恐ろしい キャスティング力が伺えるぞ。。
母親に元気与えてくれすぎっしょ、、そのコンセプトも、コンセプトを音楽で叶える発想も素晴らしいわ。。ウットリ
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