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フェブラリーS見解説・本命、穴馬予想


∴フェブラリーS出走予定馬

チャンピオンズC&東京大賞典2着のウィルソンテソーロ・同レース連続3着のドゥラエレーデ等の中央組を筆頭に、三冠馬:ミックファイアやイグナイター等の強豪地方組やシャンパンカラー・ガイアフォース等のダート初挑戦組も多数。前年覇者:レモンポップやドバイG1覇者:ウシュバテソーロ、トライアル覇者組が揃って回避。ドバイやサウジに有力馬が流れる中ダート戦線に新たな風が吹くきっかけとなるのか。
【フェブラリーS枠順】
〈1枠〉
1枠1番 イグナイター 58.0 西村淳也
1枠2番 シャンパンカラー 58.0 内田博幸
〈2枠〉
2枠3番 ミックファイア 58.0 矢野貴之
2枠4番 ドゥラエレーデ 58.0 B.ムルザバエフ
〈3枠〉
3枠5番 オメガギネス 58.0 C.ルメール
3枠6番 カラテ 58.0 菅原明良
〈4枠〉
4枠7番 ガイアフォース 58.0 長岡禎仁
4枠8番 セキフウ 58.0 武豊
〈5枠〉
5枠9番 ペプチドナイル 58.0 藤岡佑介
5枠10番 タガノビューティー 58.0 石橋脩
〈6枠〉
6枠11番 キングズソード 58.0 岩田望来
6枠12番 スピーディキック 56.0 御神本訓史
〈7枠〉
7枠13番 レッドルゼル 58.0 北村友一
7枠14番 ウィルソンテソーロ 58.0 松山弘平
〈8枠〉
8枠15番 ドンフランキー 58.0 池添謙一
8枠16番 アルファマム 56.0 R.キング

∴有力馬見解

(☆)ウィルソンテソーロ

今回最有力候補はこの馬だろう。ウィルソンテソーロは低評価ながらチャンピオンズCをレモンポップの2着。ミックファイアやウシュバテソーロ等有力馬が揃った東京大賞典では逃げての2着。能力は申し分なく、逃げ差し可能な自在の足。不安点をあげるとするならば、鞍上の乗り替わりと距離短縮だろう。
距離短縮問題は9戦ぶりの1600となるが、
東京1600は条件戦ではあるが、2戦2勝と相性が良いので不安は無いだろう。問題は鞍上の乗り替わりだ。近走2戦で穴を開けてきた、原優介騎手から今回松山弘平騎手に乗り替わりとなる。乗り替わり理由は明確化されていないが、恐らく原騎手の落馬による影響だろう。有力馬なだけに早めの乗り替わり発表となったが、ベテラン騎手もいる中での松山弘平騎手。松山弘平騎手と言えば、「外差し」で有名だろう。京都記念のルージュエヴァイユはその影響が大きく出たレースであった。松山騎手は逃げ・先行馬での成績は安定しているものの、差し・追込での成績は不安定となる。前走で逃げも選択肢としてあるので、前走同様に逃げれば勝ち負けとなるであろうが、差し・追込となると些か不安であるのは確かだ。

(☆)ドゥラエレーデ

ドゥラエレーデはチャンピオンズCでは好位からの抜け出しでレモンポップの3着。ウィルソンテソーロと共に高配当を演出した。前走の東京大賞典でも、チャンピオンズC同様な形でウシュバテソーロの3着。ダート戦では未だ未勝利だが海外勢の中でも見劣りしないレベルであり適性は十分だろう。鞍上は継続騎乗となる、B.ムルザバエフ騎手。初のマイルと不安要素はあるものの、継続騎乗は安心できる。追い切りから見ても、4F55秒-39秒1-12秒0(馬なり)を記録。力強い脚さばきで豪快に登坂しており、ラストも手応え十分に上々の伸びを見せた。好調をキープしていると伺える。

∴データ解説

(☆)東京ダ1600m


東京ダ1600m(JRAサイトより引用)

左回りで行われる東京競馬場のダートコース1600mのスタート地点は第2コーナー付近に引き込まれており、最初の100mほどは芝になっている。スタートして500mくらいは直線なので、枠順による有利不利は少ないという印象がある。最後の直線は、芝コース同様ダートも500m以上ありゴール前200m地点までは上り坂が続いていく。中山や阪神に比べると勾配自体はなだらかでも、高低差が2mにもなるこの直線の坂をいかに攻略するかが鍵となる。また先行馬の勝率が高く、差し・追込馬の成績はあまり奮わない印象。

(☆)Mr. Prospector系種牡馬産駒をチェック

近年Mr. Prospector系の種牡馬産駒が好走しており、2018年以降で6戦中5勝を上げている。また、モズアスコット(2020)カフェファラオ(2021,22)レモンポップ(2023)は外国産馬であったのもポイント。サンデーサイレンス系種牡馬産駒も好走しているものの勝利には至っていない。今回出走予定馬の中では、G1馬であるドゥラエレーデやシャンパンカラー、レッドルゼルやセキフウ等が該当する。

(☆)大型馬が好走傾向

過去10年で3着内に入った30頭のうち22頭は500kgを超えており、大型馬の好走傾向があるのが特徴。伏兵も大型馬の傾向が多く、
かの有名な2014年の大波乱「コパノリッキーの乱」でもコパノリッキーは530kgであり、
2020年のケイティブレイブも524kgと大型であった。今回の大型馬といえば、ドンフランキーが思い浮かぶだろう。他にもイグナイターやカラテ等大型馬が多く出走。大型馬には注意が必要だ。

(☆)5歳以下の上位人気馬は信頼高め

過去10年で4,5歳馬が合計8勝している。
5歳以下の2番人気以内の馬は【7・3・1・1】と、3着内率90%とかなりの好走率となる。また7歳以上の馬は優勝経験はないものの、8番人気以下の8歳馬が馬券圏内に入るケースも多い。近年は年長馬が波乱を演出していることを覚えておいたほうがいい。

∴Reitoの本命、穴馬予想

(☆)本命&対抗馬

◎ オメガギネス
○ ドゥラエレーデ
▲ ウィルソンテソーロ
▲ キングズソード (ウィルソンテソーロ消しの場合)
〈◎ オメガギネス〉
オメガギネスは東海S2着馬。賞金不足で出走が困難であったが、賞金上位馬の回避により繰り上がり出走となった。体質の弱さ等から
長い間隔を考えながらのキャリアとなっていたが、年齢を重ね体質が強くなり中3週でも
自己ベストのタイムを調教で出すなど、仕上がりは十分だ。鞍上は初コンタクトとなるルメール騎手だが、ルメール騎手といえば昨年キャリア最短Vのブレイディヴェーグ、フィエールマンに次ぐ2番目に短いVのドゥレッツァを導いた名手だ。ルメール騎手は芝でのイメージが強いが、当レースでも2020,21を異なる馬で連覇しており鞍上不安は無い。そんな名手を唸らせるほどの素晴らしいトップスピードを誇るオメガギネス。有力馬不在の中で、重賞初制覇兼G1初制覇を狙いたい。
〈○ ドゥラエレーデ〉
※ドゥラエレーデは上記で記しているため省略。
〈▲ ウィルソンテソーロ〉
※ドゥラエレーデ同様のため一部省略。
ウィルソンテソーロは枠次第で予想が変わる一頭だ。内枠なら本命/対抗馬にもできるほどだが、外枠となれば話が別。時によっては消しもあり得る一頭だ。当日のパドックを確認して最終決断する馬になるだろう。

(☆)穴馬候補

・ドンフランキー
・セキフウ
(・シャンパンカラー)

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