∴フェブラリーS後記

フェブラリーSでは人気薄のペプチドナイルが早めの先頭で押し切り勝ちでのG1初制覇。
上位人気馬3頭が掲示板に入らないというまさかの事件。自分はセキフウが来たものの、
ガイアフォース・ペプチドナイルを抜いていたので泣きました。武マジックじゃなくて藤岡マジックだったかぁ…って感じです。

∴中山記念出走馬

昨年の皐月賞馬:ソールオリエンスやマイルCS4着のエルトンバローズ等4歳馬を筆頭に、
前年覇者:ヒシイグアス、世界最強馬:イクイノックスに負けをつけた一昨年の皐月賞馬:ジオグリフ等、スーパーG2とも呼べるメンバーとなった。
【中山記念枠順】
〈1枠〉
1枠1番 レッドモンレーヴ 58.0 横山和生
1枠2番 ソーヴァリアント 57.0 武豊
〈2枠〉
2枠3番 ソールオリエンス 58.0 田辺裕信
2枠4番 ジオグリフ 58.0 戸崎圭太
〈3枠〉
3枠5番 ヒシイグアス 58.0 R.キング
3枠6番 イルーシヴパンサー 57.0 岩田望来
〈4枠〉
4枠7番 ドーブネ 57.0 吉田隼人
4枠8番 マテンロウスカイ 57.0 横山典弘
〈5枠〉
5枠9番 エルトンバローズ 57.0 西村淳也
5枠10番 ラーグルフ 57.0 三浦皇成
〈6枠〉
6枠11番 タイムトゥヘヴン 57.0 大野拓弥
6枠12番 ボーンディスウェイ 57.0 木幡巧也
〈7枠〉
7枠13番 マイネルクリソーラ 57.0 津村明秀
7枠14番 エエヤン 57.0 M.デムーロ
〈8枠〉
8枠15番 テーオーシリウス 57.0 永野猛蔵
8枠16番 ホウオウリアリティ 57.0 菅原明良

∴有力馬見解

（☆）ソールオリエンス

何と言ってもG1馬である。皐月賞では豪脚を魅せての差し切り勝ち。混戦模様だった牡馬クラシック戦線に名乗りをあげたように見えたが、その後は惜敗続きで3歳を終えた。
同期のダービー馬:タスティエーラと共に挑んだ有馬記念では、距離や能力に泣かされ掲示板外となった。元々今年の4歳牡馬は例年に比べ、レベルが高くないのが特徴。サトノグランツやハーツコンチェルト等、4歳牡馬の中での上位馬も、年長馬に勝ちきれていない。今回は鞍上が川田騎手から田辺騎手に乗り替わり。田辺騎手は新馬戦以来となる。
距離的にも長距離に比べれば合うだろうが、
厳しい戦いになる可能性もあり、筆頭候補としては疑問を浮かべている。

（☆）エルトンバローズ

エルトンバローズは重賞2勝馬。前走のマイルCSではナミュールらに好走して4着。
未勝利戦から抜け出すのに時間を要したが、
重賞2勝馬のサトノグランツや先週京都牝馬Sを勝ったソーダズリングと僅差での戦いであり、ポテンシャルが高いことが伺える。
今回は初の中山となるが、1800mは重賞2勝2着2回と好相性。鞍上は安心安全の西村騎手。最近はG1の舞台でも見せ場を作るなど、
G1初制覇が近い騎手の一人。数少ない年長馬相手に勝ちきった4歳の重賞牡馬。同世代では既にトップクラスのレベルだから、今回も勝ち切れる可能性はある。

（☆）ヒシイグアス

ヒシイグアスは2021,23年の当レースの覇者。
前走香港Cではレベルの高いメンバーの中で、ロマンチックウォリアーの3着に好走。年齢による能力の衰えがないことを証明した。
昨年同様に今年も中山記念からの始動となり、連覇のかかるレースとなった。中山巧者なこの馬は距離/コースは勿論のこと、鞍上は初コンタクトとなるR.キング騎手。キング騎手は今季重賞制覇込みの大活躍中で、日本の競馬に適応している外国人騎手の一人だ。
中山記念3勝目を狙う古豪の良いパートナーとなるだろう。

∴データ解説

（☆）中山1800m

中山芝1800mは内回りで行われる。スタンドの目の前からスタートし、急坂を登っての先行争いとなる。この競馬場の難点厳はアップダウンだ。スタート地点から第2コーナー入り口までずっと上り坂が続き、今度は第3コーナー入り口まで下り坂が続く。コース全体の高低差が5.3mと極めて大きく、これはJRA全10場の中でも最大規模。そして最後の直線は310mしかなくゴール前には壁のような急坂が待っており、総じてスピードが出しづらいコースになっている。

（☆）前残りが多めなレース展開

開催1周目ということもあり、前残りが多い
逃げ・先行馬が有利なレース展開になる可能性が高い。過去9頭の勝ち馬は前走の4角を7番手以内に通過していた。逆に後方待機策に出ていた馬は伸びきれずに敗退するケースがある。現に上位人気馬が敗れているときもあるので、先行できる馬が狙い目だろう。

（☆）4,5歳馬中心

過去10年で4歳馬が【4/4/6/16】と好走率が高い。次いで5歳馬の【4/4/0/23】と好走傾向。しかし今年の4歳馬は実力不足が囁かれるので、今回は5歳馬に注目したほうが良いだろう。逆に8歳馬以上は馬券圏外と苦戦傾向にある。

∴Reitoの本命、対抗&穴馬予想

（☆）本命、対抗馬

◎ エルトンバローズ
○ ソーヴァリアント
▲ ヒシイグアス

〈○ ソーヴァリアント〉
ソーヴァリアントはチャレンジC連覇馬。
「勝つ時は圧勝負ける時は大敗」と、成績に波があるので、今まではあまり勝ち星をあげられてはいない。前走のマイルCSでは、周囲の馬よりマイルへの適性の無さが露骨に出たレースとなってしまった。しかし名手ルメール騎手から「G1を狙える」と、言わせたまでの能力はある。今回は鞍上が武豊騎手になるのは好材料。先週は妹のソーダズリングを重賞Vしており、今回も兄にG1制覇に向けた重賞制覇を届けられるか。

（☆）穴馬

・イルーシヴパンサー
・マテンロウスカイ
・レッドモンレーヴ

☆この記事が参考になったと思っていただけた方はInstagram・noteのフォロー宜しくお願いします!!