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誰が先に結婚するかダービー

27歳になると、「誰が先に結婚するか」を当てるのは非常に難しい。

27歳になる今年、周りの人がどんどん結婚していく。結婚式に呼ばれることも増えた。
先日も結婚式に参加したけれど、てっきり長く交際していた学生時代の彼女と結婚したのかと思いきや、めちゃくちゃかわいい職場の後輩と結婚していた。「こいつやることやってるでしょ」と言った同期も、結局大学時代長く付き合ってた彼女と別れてもうじき職場の女の子と入籍するらしい。どちらも交際1年ちょっとで、私としては早いなと思うけれど、早すぎるということもない。

タイトルのように誰が結婚するかダービーなんてことはやったことはないけれど、もしやるとしたらかなり難しいのだと思う。
学生時代から長く付き合ってる彼氏彼女がいる人が別れるケースもたくさん見たし、もちろんそのままゴールインするケースもたくさん見ている。結婚はせず、そのまま交際を続ける人もいる。付き合ってても結婚する様子はなさそうだったのに、節目にプロポーズされる人もいる。と思いきや、あれやこれやで婚約破棄するケースも何件か見た。失恋をしても、立ち上がって違う人と交際し結婚することもある。恋愛の話を全く聞かないような人が、素敵な人と巡り合って結婚をすることもある。
私が友人知人と会わない間に、私の知らないところで色々な恋愛が繰り広げられた末に、結果だけが耳に届く。私が大学を卒業してから4年半が経ったけれど、4年半という期間はこのサイクルを回すのに十分なのだろう。

4年半という期間は、自分の恋愛事情も変えてしまった。それまでまともに恋人がいなかった自分にも、恋人ができありがたいことに関係も安定している。
しかし、「彼氏がいること」にはもう慣れたけれど、「彼氏持ちとして扱われること」にはいつまで経っても慣れない。当たり前だけど、彼氏ができたことにより、それまで振られなかった「彼氏とはどう?」という問いかけをされるようになった。しかし、24年間振られることがなかった「彼氏との関係」という話題について、いきなり自分が話し手になるということはやっぱり慣れない。それまで恋愛話をするとなっても私は聞き手に徹するかうだうだタラレバや言い訳をするばかりであり、私もその状態に慣れてしまった。だから、恋人のいる人しか話せない話題を自分が振られる・話すということがどうもしっくりこない。
これに加えて、いつしか職場とか友人グループで恋愛話をするときに「次にこの中で結婚するのは緑子だろうね」と言われることが増えてしまった。確かに付き合って2年間で関係も安定しているので、側から見たら結婚をしてもおかしくないとは思えるのであろうし、本人には言わないけどその場のメンバーの恋愛事情によっては(確かに…)と思うこともある。しかし、それでも結婚の話題どころかお付き合いの話題でも黙るしかなかった自分が、結婚をしそうな人として扱われるということにはやはり強い違和感がある。

他人の恋愛の行く末も分からないし、自分の恋愛がどう行き着くかも想像ができない。それなのに、周りは婚約したり結婚したり出産したり、残念ながらそこにたどり着かなかったりする。そんな激動の27歳、驚きと喜びと悲しみと、色々な感情で忙しいけれど、これはこれで生きているな、と思えて楽しい。

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