昨年2022年の冬と夏に話題になっていた、「電力不足」も今年の冬は話題になっていない。何機か原発が稼働したから？不足するという中で古い火力発電所が廃炉になってるし、報道にも政府発表にも矛盾を感じた。

【地震と原発事故の発生】

2011年3月11日。この日は日本人の多くの方が忘れる事ができない「東日本大震災」の発生の日ですね。もう12年が過ぎようとしています。

当時、私は海外におり被災者、特に親族に対して何もできませんでした。お金を送るぐらい。数年後に帰国して現地に行ってみると、基礎だけ残して家屋は津波で流されている。(実家は大丈夫でした)昔の面影は無くなっていました。
問題だったのは、漁業関係者です。沿岸漁業は調査操業で出ている程度で到底正式な漁ができる状態にない。自分で小さな船を持っている個人経営者は、何とか補助金をもらって繋いでいる状態です。
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/senmon/songai/siryo04/siryo4-1.pdf
実はそれだけ根本的な問題解決になりません。
元々漁業関係者は、問題を抱えていました。
・漁業就労者の高齢化
・漁業就労者の減少
・ロシアとの漁業交渉から、サケマス漁業の縮小
・中国台湾船によるサンマ等の乱獲、その結果
　サンマ漁獲高減少
等々の問題を抱えて、先の見えない状態でした。そこに震災と原発事故。お金で補償すれは良いというわけではないのです。乗組員の立場からすれば、「仕事がなければ他の仕事をする」という結果になります。当然です。生活がかかってます。
その後、調査操業で繋ぎながら今に至ります。

【処理水の海洋放出問題】

震災から12年が近づいた2023年1月。2023年の春から夏にかけて「原発の処理水を海洋放出を閣議決定」とのニュースが流れました。自民党お得意の閣議決定。漁業関係者が反対する中で強行するつもりのようです。

福島県の漁業は消滅してしまう。

私はそう感じました。漁業だけの問題ではないのです。トリチウム水は蒸発し、雨となって降ってきます。山が農地が汚染されます。放射能が空から降ってくると考えたら恐ろしくないですか？「原発事故が起こったらこうなる」という事です。

原発は安全じゃない。

目に見えない放射線。その怖さは直ぐに現れない事です。ガン、白血病、骨肉腫等々。発病しても国は「因果関係が証明できない」
と言うのでしょうね。

【新原発と原発の増設計画】

高市早苗氏が「小型新原発の開発」の推進を声だかに叫び。
https://energy-shift.com/news/65002360-a2f4-44fd-a03f-3843a218375c
原発の寿命延長が決定され、
https://www.at-s.com/sp/news/shittoko/1169321.html
何も安全対策が追加も検討もされずにです。

本当にこれで良いのでしょうか？福島第一原発の事故はなんだったのでしょうか？
それだけでなく、「原発増設計画」まで出ています。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/195914
何かに取り憑かれたのか？何故？

まるで宗教のようです。

原発は万能なのでしょうか？

【原発は何故止めるべきなのか】

私は原発の即時停止。廃炉推進を望んでいます。何故原発を止めるべきなのか？簡単に整理したいと思います。
●戦争で原発が狙われる可能性が高い。
　※中国人民解放軍によれば、「日本は原発を
　　ロケットかドローンで攻撃すればいい。
　　簡単に壊滅に追い込める。」という、
　　シミュレーションができている。
●原発を事故の影響は福島第一原発で証明済み
●原発をを造ってしまえば、その土地はその後
　何百年も使えない。
●核燃料を含む核廃棄物の処理方法、廃炉の方法は
　未だ確立されてない。単純に何百年も水で冷却
　し続けるしかない。

原発を動かし続ければ、核廃棄物は増え続けます。危険度が増え続けるという事です。

それでも、政府を信じて原発賛成しますか？それとも無関心ですか？どちらも将来に大きなリスクを負わせる結果となります。