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【40歳が思春期の感覚を思い出した話】

正月、束の間でしたが実家に帰省しました。
40歳の僕は最近、ふるさとを懐かしむ時間が増えてきました。

なぜかというと、2ヶ月前に中学校の同窓会があったからです。
それもあって早朝、僕は約3キロ先にある母校の中学校を目指し歩きました。

同窓会で久しぶりに会った友人達との10代の記憶が蘇ってくる事を自分自身少し期待しつつも、そこまで深くは考えず、気の向くままに当時通った道を歩きます。

僕のふるさとはぶっちゃけやや衰退気味。
新しく舗装され綺麗になった道もありましたが、当時のままで朽ちてさびれてしまった道の方が目立つ。

そんなこんなで中学校に到着。
正門のすぐ横には当時無かったテニスコートが5面も作られていました。

中学校時代ソフトテニス部だった僕は違和感を感じました。
当時テニスコートは3面。
バスケットやサッカーに比べて人気がなかったテニス部。
それは今でも大きく変わりません。子供の数も減っているはず。
なのになぜテニスコートが新しくなって、数も増えているのか?

僕が使っていた中学校の1番奥にあるテニスコートは今どうなっているんだろう?
校舎の外をまわり、見に行ってみました。

コートには雑草が生えて使われている形跡はもうありませんでした。

新しくなったテニスコートは、中学生だけが使っているわけではなく、町と共同で使ったりしているのかな?

実際のところはよくわかりませんが、中学時代に多くの時間を過ごした場所が無惨に放置されている事にちょっと寂しい気持ちになりました。

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そんな事をぼんやり思っていたら...
キュルルルルルル〜...
僕のお腹の音です。

突如襲ってくる猛烈な便意。
母校から急いで引き返します。

正月食生活が乱れ、普段あまり飲まないアルコールも連日も昼間から飲んでたせいか、便意のコントロール感覚も鈍っていました。
そのせいか、ものの数分で限界値に到達してしまったのです。

これはまずいな!

千鳥足でしか歩けない...

まだ中学校を出たばかり。
実家まではまだまだ田んぼ道を進まなければいけません!

ふるさとを思う余裕など、1ミリもありません!
ヒクヒクとうめき声をあげはじめた自分肛門に全集中あるのみです。

しかしその時
ふるさとは進化していました。
かつてなかった場所にファミリーマートが出来ていたのです。

僕は迷いなくかけ込み、なんとかことなきを得たのでした。

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ああ...この感覚懐かしいなぁ...
そういえば中学時代、便意との戦いでした。

思春期の中学時代、学校で大便をするのは恥ずかしかったのです。

学校では便意は割となかったのですが、部活が終わり帰宅途中に突然襲いかかる猛烈な便意。
それに耐え忍び、帰ってきた途端にトイレにかけ込んでいました。

便意に耐え、家に向かっていたこの数分間。
僕は学ランを着て、ニキビ顔だったあの頃の自分に戻っていました。

きっと今はもう使わなくなったテニスコートの姿が僕のトリガーとなり、お腹が反応したのではないだろうか...

もしファミリーマートがなかったらと思うと...
目に見えるような大きな変化は感じられなくても、より住みやすいように町は進化している!

ふるさとを懐かしんでる場合じゃない!
自分の人生(肛門)に集中にしろ!

そんな事をふるさとに言われたような気がしています。

今年本厄...
良い一年になりますように!

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