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マネージャーの仕事とは?

「その世界」に行ったまま、
「その人物」のことを考えたまま、心が現実に戻ってこれないー。

魅力的な作品にはそういう力がありますね。

そこには、憧れのサクセスストーリーや、純愛や友情、

なにより魅力的なキャラクターたちがいる。


漫画家は、

映画でいえば、監督であり、脚本家であり、撮影から編集までやるカメラマン。

それらすべてを兼任して「その世界」「その人物」を生み出します。


彼らは、イマジネーションの世界と、現実の世界を毎日のように往復する。

例えるなら、

脳内に「妄想の大海原」へ繋がるドアがあって、

いつでもそこに飛び込んで、何時間でもそこで過ごす。


そして成功している漫画家は、

「連載」のペースに合わせて、きちんと帰ってきて、

イマジネーションを原稿用紙にアウトプットするのです。

さて、そんな特殊なアーティストをサポートするマネージャーの仕事とは?


私がやっていること。

まとめるとこんな感じです。

・WEBサイトの制作管理と問い合わせ対応

・本人が会う前段階での、企画打ち合わせの代行

・出版契約書、電子契約書、商品化契約書などの管理

・電子配信とその入金明細管理

・イベント出演、TV出演、各種取材の事前打ち合わせと、原稿チェック

・取材や会食の同席(必要な場合のみ)

・新しいアシスタントを募集した場合の書類審査、面接


担当編集さんと作家本人にお願いしていることは

・原稿のスケジュール

・アシスタントスケジュール

・作品(ネーム)の打ち合わせ

・カラーの色校正、刷り出しのチェック

日々の領収書や経費の管理にもとくに関与していません。

スキル的には、出版や二次使用にまつわる契約書が読めて、

著作権についての知識があれば務まります。


漫画家をマネジメントするのに、作品を一緒に作るような能力は必要ない。


私はそう考えています。

作品を生み出すための話し合いには、出版社の担当編集さんが、

作家と一緒に妄想の大海原に飛び込んで行ってくださりますから。

マネージャーはドアの外のお仕事がこなせればいいんですね。

だからでしょうか。専属でのマネージャーがいる作家さんは少ないです。

奥様、ご主人、ご兄弟など、親族がお手伝いなさっていることが多い。


そして、これまでは、それで問題はなかった時代だったと思います。

・電子を自分で管理したい。

・契約書はこれが普通なのかどうか知りたい。

そういう悩みはつきものです。

なにより、


何かトラブルがあったとき。


そういうときに漫画家が相談できる専門家が、

この業界にはいないなあと感じます。

このブログ

http://reizendo.wordpress.com/

では、のちのち相談窓口も設置しようかと考えています。

ニーズがあればですけども。

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