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廈門で過ごした8時間(前編)

僕は6年ぶりにこの国に降り立った。
そう、中華人民共和国こと中国🇨🇳である。
中国好きな人からは叩かれるかもしれないが、僕はこの国があまり好きじゃない。

天安門広場

ネットは通じないし、かといってそのためにVPNしたくないし、国民もみんな中国語で話しかけてくる。僕らが中国にいて中国語で話しかけてくるならまだわからんでもないが、日本🇯🇵でも中国人は中国語で話しかけてくる。これが意味わからん。絶対通じひんやん。お前はナミビア🇳🇦行ってナミビア人に日本語で話しかけるんか?

ナミビア

そしてご飯は美味しくない。サイゼリヤでは大谷翔平しか食わなさそうなパスタとかが平気で出てくる。大気はPM2.5がやばい。順番抜かしはめちゃくちゃされる。正直全然いいイメージがない。

大谷翔平パスタ

それに日本から近いため、難波とかによく来るイメージ。世界には魅力ある都市が死ぬほど溢れてるはずなのに、何故か海外嫌いな人は8割くらい中国の影響な気がする。(それはその人視野がただ狭いだけでは?)

難波で朝活

僕はトランジットで北京🇨🇳に8時間、旅行では上海に2泊3日で行ったことがあるのですが、うーんって感じでした。上海ディズニーランド🐭は良かったけど、それ以外はなあ、って感じ。今まで50ヶ国以上訪れたけど、申し訳ないが最下位だと思う。(他の国が魅力的、と言うのもあるかもしれないけれど、、)

上海ディズニーランド


トランジットですら避けてたこの国。僕はバリ島から関空に帰る際に経由することとなった。

3月25日の朝6時。めちゃ揺れる廈門航空✈️に耐え、僕は廈門に到着した。8時間の待機時間のち、関空に帰る。ただ、さすがに空港で8時間も手をこまねいているのは勿体無い。よし、廈門を観光しよう。そう決心した。

廈門航空

空港の係員に時間あるから外に出たいと英語で伝え、航空券を見せる。そうすると女性がこっちだみたいな感じです案内してくれた。しばらく進んで並ぶ。しかしそれは、入国ゲートではなくトランジットの人専用のゲートだった。

なんでやねん。時間あるから外出たいって言ったやん。中国🇨🇳行って思うけど、ほんまに中国語しか通じないところ多いよね。国の政策でインタネット規制してるからか知らんけど、英語も話せないし、情報の偏りが激しい気がする。ほんまにどないなってるねん。

そして必死に主張した結果、無事入国ゲートまで連れて行ってもらった。しかし後ろから何人かの中国人が付いてくる。監視されてるな〜と思いながら歩いて行った。入国カードの書き方も説明されたが、勿論全部中国語。まあ別に入国カードなんて無限に書いてるから書き方わかるよ正直。その後無事廈門に入国した。

中国🇨🇳ではvisaやMasterCardも使えない所が多いので、換金する必要がある。銀聯カードとかいう聞いたことないカードを使わなければならない。つまり、現金必須。空港の両替機で両替しよう。そう思っていた。
しかし、着いたのが朝5時やったのか、空港の換金所は空いていなかった。開くのは朝7時。それまでベンチで待つことにした。

ベンチで待っていると、隣に70歳くらいのおばあちゃんが座り出した。そしていきなり生リンゴを齧り出した。ダイナミックやなあ。生リンゴのカスをその辺に飛ばしながら食べていた。あとどうでもええけどその年でりんご齧れるの歯が丈夫すぎひん?普通なんかな?

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その後、おばあちゃんは水を飲み出した。その時だった。おもむろに近くのゴミ箱に行き、その水を吐き出した。え?こいつ何してるん?普通そういうのって水道でやるんじゃないん?すぐ目の前にトイレあるやん?なんでゴミ箱?うーんなんかなあこの国は。

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そんなおばあちゃんを観察していると、換金所の開く時間になった。僕は持っていたインドネシアルピーを両替し、75元手に入れた。あれ?インドネシアルピー2000円以上持ってなかったっけ?なんかめっちゃ引かれてない?これがこの国のクオリティ。友達と合わせると全財産大体200元くらい。1元=20円くらいなので、3人で4000円程。これで廈門滞在の8時間を乗り切る。

インドネシアルピー

バスは1人12元。3人で36元。タクシーは相場は45元。ただし交渉次第。もちろん中国語で。とりあえず事前に調べた情報では朝8時にはくるみたいやしバス待つか。そう思って僕たちはバスを待つことにした。

バス乗り場

しかし、朝8時になってもバスは来ない。ん?おかしいなあ。なんでや。8時半になった。なんか謎の中国人がバスのデスクの前にいる中国人と交渉している。どうやら来ないらしい。訳分からんやん。なんでやねん。どんどん中国に対するイメージが悪くなっていく。ただ気候だけがいい感じに涼しくめっちゃ良かった。まあしゃーない。タクシー乗るしかないか。

そう思って、タクシー乗り場に向かった。
すると向こうから謎のおっさんが近づいてきた。

ケーシィ!ケーシィ!

その男は、ケーシィと叫びながらトウモロコシ片手に近づいてくる。

???

どうしたこいつ。ケーシィってなんやねん。なんでこいつはトウモロコシ食ってるん?ほんで叫びながらトウモロコシ食ってるせいでその辺にコーン飛びまくってるし、、、

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どっから突っ込んでいいかわからないその男は、トウモロコシを食いながら手招きしながらタクシー乗り場に案内してくれた。

目指すのは中山路歩行街。とりあえず漢字だけ伝える。すると、男は自分のタクシーに乗せようとしてきた。

どうやらこの男はタクシーの運転手らしい。中を見ると当然メーターなんてなかった。これは交渉かな。ただ英語は通じない。どうしよ。入るのを渋ってくるとおっちゃんが値段を提示してくる。

おっちゃん「80元。」

相場は45元。80元はどう考えても高いやろ。答えはノーだ。

おっちゃん「70元。」

おっちゃんは苦笑いしながら10元下げてきた。ただ70元。これも正直高い。答えはノーだ。

おっちゃん「じゃあなんぼがええか教えてくれ」

ぼく「40元。」

こういうのは最初から相場の45元って言ってはいけない。敢えて5元低い40元で勝負する。海外の値引き交渉でこれ鉄則。

おっちゃん「40?無理無理。じゃあ60」

ぼく「いや、40元」

おっちゃん「うーん、じゃあ50元」

ぼく「いや、40元」

おっちゃん「40やったらもう乗せられへんわ」

ぼく「うーん、じゃあ45元でいいよ」

おっちゃん「あーもー45元やったらいいよ、乗ってくれ!」

おっちゃんはしゃーないみたいな顔でタクシーに乗せてくれた。

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中国や東南アジアなどでタクシー内にメーターがない場合、値段交渉は必須だ。まず相場を調べ、敢えて相場より少し低い値段で交渉する。どうせ最初はべらぼうな高い値段でふっかけてくるから、その時は少し低い値段で勝負し続けるといい。そして相場より少しだけ上の金額を提示してきたら、自分も妥協した感を出して相場の値段で勝負する。相手は、向こうも妥協してくれてるしなあ、ということで応じてくれることが多い。

そしておっちゃんは食べかけのトウモロコシをサイドブレーキの窪みに置き、市内に向けて出発。
果たして廈門市内では何が待っているのか?

いかがでしたでしょうか。今回は長いのでここまでにします。

次回、廈門で過ごした8時間(後編)‼️
ぜってぇ見てくれよな!(悟空風)

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