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◇寺院散歩25◇古川薬師 医王山安養寺

今回の寺院散歩は大田区西蒲田の真言宗智山派寺院の安養寺です。
今の地名は西蒲田ですが、以前は古川と言ったのでしょうか。後で紹介する近くの公園も古川です。

まずは行程から。
東急池上線蓮沼駅からスタートです。

蓮沼駅、ウィキペディアの画像を借用します

蓮沼駅から徒歩23分。東急多摩川線の矢口渡駅からのほうが少し近く、徒歩21分です。
蓮沼駅からは五反田行き改札口のある方から歩きます。蒲田行きで来た方は踏切を渡ってください。
花屋さんの先の横道(斜めに左手)に入り、その道を真っ直ぐ進みます。線路(東急多摩川線)が見えたら踏切を渡ります。踏切下の道路は環状8号線です。

踏切下から蒲田方面に向かう環状8号線
ここを右折します
ここは曲がらず直進です
次を左折します
あとは土手が見える迄真っ直ぐ
機関車ぽい遊具のある公園
まだ土手は見えません
ようやく土手で、あと少し
お寺!
本堂ですね
入口はどこでしょうか
少し先の角を左折、こちらが山門ですね
黒い石柱が古川薬師道道標(大田区指定文化財)
古川薬師道道標の説明書き

安養寺について

古川薬師安養寺は、永伝法印(永禄11年1568年寂)が創建、栄伝が中興開山と伝えられます。境内の薬師堂は行基(667-749)の創建と伝えられ、安養寺は、薬師堂(古川薬師)の別当寺を務めていました。

東京都寺院案内より

古川薬師道道標について

延宝2年(1674)に、東海道筋の雑色から、多摩川道に入る分岐点に建てられた道しるべで。のち区画整理のため、現在の安養寺(古川薬師)門前に移された。正面と両側面に、古川薬師への分かれ道であることを示す銘文が刻まれている。東海道の道筋に建てられた道標では、区内に残る二基のうちの一基であり、江戸時代の交通史上貴重である。

大田区教育委員会掲示より

安養寺の歴史は古く、奈良時代に創建されたということです。薬師如来坐像、釈迦如来坐像、そして阿弥陀如来坐像が東京都重要文化財と指定されています。

【古川薬師安養寺所蔵の文化財】
木造薬師如来坐像(東京都重要文化財)
木造釈迦如来坐像(東京都重要文化財)
木造阿弥陀如来坐像(東京都重要文化財)
古川薬師道道標(大田区指定文化財)
銀杏折取禁制碑(大田区指定文化財)
仏像群(大田区指定有形文化財)
富士講碑(大田区指定有形民俗文化財)

東京都寺院案内より
銀杏折取禁制碑(大田区指定文化財)
本堂
朱が美しいですね!
イチョウの樹(指が失礼しました)
富士講碑(大田区指定有形民俗文化財)
説明書きが裏にある
土手から(1)
土手から(2)
古川児童公園入口
先程通った公園に来てみました
遊歩道になっており、公園が繋がっています
道塚第三児童公園
看板によれば次は古川こどもの家だそうです
振り返ると、道塚第三児童公園
道に線路の模様があります
不思議な遊具、それとも椅子?
まだ公園が繋がっています
道塚南公園
振り返るとこんな感じ
雲梯、懐かしいな
ここが終点です
京浜東北線の車両が見えます
車両基地から続く細長い道となれば、廃線跡でしょう

廃線についてはこちらから(乗りものニュースへ)

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。安養寺の朱色、そして立派なイチョウの樹は良かったです。
ひとつ書き漏れていましたが、このイチョウが銀杏折取禁制となった話が伝わっています。

聖武天皇のとき、光明皇后の皇子誕生に際し、御乳がでないため、諸寺に祈願きれたがその験なく、行基に尋ねられたところ、当所薬師仏霊験著しく、銀杏の木を奉納すれば、たちどころに成就すると奏上した。型の如く奉納されると、御乳満足され、当寺に七堂伽藍を寄進されたという。

大田区の寺院より

そうなると霊験あらたかとしてイチョウの枝をおる者が増えてしまい、銀杏折取禁制碑が建てられたそうです。

今回のスタートは蓮沼駅から始まり、多摩川土手へ、更に廃線跡の公園を抜けて、JRの蒲田車庫まで。その後も当然蒲田駅まで徒歩です。歩数にして1万ほど歩きました。
水分補給は十分にしましたが、それでも気をつけます。皆さんも水分補給を忘れずに。

次回の寺院散歩もよろしくお願いいたします。
ではまた👋


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