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色塗り初心者の9割がやってしまう?肌の塗り方NG例とその解決策

ファミレスでハンバーグを
デミグラスソースにするか和風玉ねぎソースにするかで
10分くらい悩むReLです。
どっちも捨てがたいんだ…😂


今回は肌の色を塗る際の、とある注意点についてです。

あなたはイラストで肌を塗る時、アニメ塗りしますか?
それともリアル塗り?

僕はその中間といった感じです。

肌だけ色塗りを済ませた状態

アニメ塗りほどクッキリハッキリと
影をつけるわけではなく、
かといって写真のようなリアルさを出すわけでもない。

俗に、ギャルゲ塗りなどと言われる塗り方だと思います。
アニメ塗りとリアル塗りのいいとこ取りをできる人気の塗り方ですね。

だけど、このギャルゲ塗りには
一つ注意点があります。

この注意点を知らないままだと
肌の色塗りから素人感が消えず、
気づかないまま塗りで損をし続けるかもしれません。

自分が当てはまってないかチェックしてみてください。🤗


あなたにひとつ質問です。
例えば腕、ボカした影だけを塗ってない?


例えばこんな感じの塗り

ドキッとしたかもしれません。

腕や脚って凹凸が少ないパーツです。
かといって形が単純なわけでもなく、
微妙な凹凸があるので
色塗りで表現するのが難しいんですよね。

「リアルな塗りは難しいし分かんないな…」
「でもアニメみたいにクッキリハッキリもなんか違うんだよ…」
「光源の反対側に影ができるから、
 真ん中から片方にボケ味の強い影を置くか!」

こう考える気持ちはすごくよく分かります。
僕もそうでした。


理屈をもとに影の付き方を考えて
色を塗ろうとするのは
すごく良いアプローチなのは確かなんです。

でもこれ、実は中途半端だと素人感が出てしまう大きな要因

実際の腕や脚には微妙な凹凸がありますよね。
自分の腕を、角度を変えながら眺めてもらえばよく分かると思います。
理屈で考えるなら、これらの凹凸による影も考えないといけません。

それくらい別にいいでしょ…
と思うかもしれませんが、それが落とし穴なんです。

なぜなら、こういう細かい現実との違いを
敏感に感じ取ってしまうのが人間という生き物
だから。
中でも人体の中途半端な不自然さには
特別敏感に反応するようにできてる
のが人間です。

だから、ここが抜けてると
一気に現実味がなくなって
素人感が出てきてしまうんです。


色塗りに”デフォルメ”の概念を取り入れよう


  • 理屈はまだ簡単な理解しかできてない

  • けどアニメ塗りみたいなクッキリした塗りはしたくない

というあなたには、
部分的にデフォルメさせる塗り方がオススメです。
形ではなくて「色塗りをデフォルメさせる」ということです。


基本的にリアルさを追求したほうが、
塗りの情報量は上がります。
が、それで必ずしも見栄えも上がるとは限りません。
その一つが肌の色塗り。

実は肌に関しては
部分的に塗りをデフォルメしたほうが見栄えがする
という性質があるんです。

あえてリアルにはしないほうがいいポイントがある、ということですね。

じゃあ具体的にどこをデフォルメさせたらいいの?
というと、ポイントが3つあるので、それを解説します。


肌で色塗りにデフォルメを取り入れる3つのポイント

1. 鼻

まずは鼻です。
理由は以下の2つ。

  1. イラストでは顔の造形そのものがデフォルメだから

  2. 鼻をリアル寄りに塗ると大人感、男性感が増してしまう

おっさんキャラだったら鼻のリアル塗りは大いに”アリ”ですが、
少年少女、特に女の子の場合は相性が悪いです。

というわけで、鼻はデフォルメして
印象を弱くしたほうが女の子らしく見栄えがします。


2. 腕、脚

上の方でも書きましたが、
筒状で凹凸が少ないパーツです。

それだけに中途半端にリアルさを
表現しようとするとボケた影だけになり、
一気に素人感が出てしまいます。


ここは服の影をくっきりと描き込むだけにして、
他の影はあえて描き込まないほうがいいでしょう。

で、それだけだとアニメ塗りになってしまうので
グラデーションにします。
腕なら関節付近、脚なら膝から下に
薄っすらと影色を乗せましょう。

こうすることで単調さを回避した、
けどリアルでもない
良い感じにデフォルメの効いた仕上がりになります。


3. 指

理由は基本的に腕や脚と同じ。
それにプラスして
指はどうしても細かい部分なので、
ここを詳細に塗ると
全体の塗りとのバランスが取れなくなることが多いんです。

「なんか指だけ妙にリアルじゃね?」
って思われると、違和感どころか
下手したら”気持ち悪さ”が出てきてしまうほどなんです…😱

気持ち悪いなんて思われるのは嫌ですよね。😂
それを避けるためにも、指はあえてリアルさを下げるのがオススメです。

腕のグラデよりも少ーしだけ濃い色で塗るのがコツ

指先からグラデーションになるように色を塗るといいでしょう。
指先の色が少しだけ濃いと血色の良さも表現できます。


デフォルメ塗りは初心者の強い味方


今回解説したポイントは、初心者の段階では
特にリアルさを表現するのが難しい部分です。

しかもリアルさを表現できたところで、
僕らがイラストで出したい”少女感”とは相性が悪いポイント。
この少女感とリアルさを両立させるのは
ものすごく難しいことです。

だからこれらのポイントは
あえてデフォルメさせるのがオススメですよ。


もう一つ。
理屈で考えて現実味のある色塗りを
しようとするのはすごく良いアプローチです。
それは間違いありません。

だけど実はそれ結構な高等テクニックでもあるんですよね。
最初から完璧にできる人なんていません。
僕も初期の頃の肌の色塗りはひどいものでした。😅

ここで理屈を重視するあまりに
素人感を出してしまうのはもったいないなーと感じます。

今はできなくても、数を重ねるうちに段々と
少女感を保ちながらリアル寄りに塗るための
ポイントも見えてきます。

今回具体例を挙げたポイント、
「理屈を考えながら色塗ってみたけどなんか微妙だな」
と感じたら、ぜひデフォルメを試してみてくださいね。



おまけ


僕が肌を塗ると今はこんな感じです。
手の甲や指の付け根などはリアルに寄せつつ、
指先や腕はデフォルメ寄り。

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