2歳の娘と二人だけで5日間過ごして分かった子育ての現実と難しさ
男親が5日間ほど2歳児と二人だけで生活してみて分かったことがある。
世間とぜひ共有したいと思ったのでnoteに書き綴ってみることにした。
ちょっと家事をしたぐらいでイクメンなんて褒められて同僚や職場の女性にチヤホヤされて浮かれている人にぜひ読んでほしい。
1日24時間じゃ足りない子育てワールド
まず、感じたことは「1日24時間じゃ全く足りないわボケェっ!」ということだ。
僕の感覚でいくと、1日28時間くらいじゃないと子育ては回らない。
これは僕が育児や家事に慣れていないからとかじゃない。
言っておくが、僕は家事は一通りできるし、フレンチや中華もフルコースで用意できて幼児食も作れる。
そして普段からアイロンも自分でかけるし時間があれば掃除も夕食作りもする。
そんな僕でも1日中こどもと一緒にいると、用事が入れば1日24時間じゃ足りないと感じる。
実際に、夕方まで娘とでかけているとそれから食事の用意をして食べさせて、片付けまですると10時を過ぎてしまっていた。
すると疲れて寝てしまい、朝方お風呂に入れるという始末だった。
逆にいえば、幼児を育てている母親は予定を組むと前日からのあれこれとコンディションを調整しながら準備をしているはずだ。
トイレ覗かれながら用を足すプレイ
親一人、子一人で過ごしている時間帯にトイレに行きたくなるのは当たり前だ。
そして、自分がトイレに入るということは子供をリビングや寝室に放置することになる。
これはすごく心配である。
子供はオムツをしているからいいが、大人はそうではない。
なので、子供がテレビを見ている時などにこっそり行こうとするが、親がいなくなったことに気付いた子供はどうするかというと、泣き叫ぶのである。
それから、まわりを探し出し、トイレにかけつけ扉をあけて覗きだすのだ。
「うんちさん出た?」
トイレトレーニングで子供にかける言葉がそのまま自分に返ってくる瞬間だ。
男親の僕が下半身裸のまま立ち上がればゾウさんが現れる。
いいのかこれで?となるのだ。
おしりを痛がりオムツ交換で30分の闘い
娘がオムツかぶれなのか何なのか「痛い」と泣きながらオムツ交換を拒むようになった。(実際は腫れや出来物のようなものは見当たらず)
用事がある日なんて最悪で、オムツを替えようとすると「替えなくていい」と主張する。
それどころか、うんちが出てないふりをする。
そのため30分オムツ交換について交渉するという時間が必要になるが、予定の時刻に間に合わなくなり発狂しそうになる。
母親は訳の分からないトラブルに日々悩まされ、格闘しつづけているのだと分かった。
爬虫類の皮膚のようにガサガサしだした手指
もともと手荒れのひどい僕だが、5日一緒に過ごして洗濯や炊事をするようになって手指の荒れがひどくなった。
妻が引くレベルにガサガサしている。
ハンドクリームを塗るも、調理や片付け、入浴時にはキレイに手のクリームも落としておかなければならない。
娘のオムツを替える時も一度クリームは洗い落とす。
もはやクリームを塗って肌の潤いを維持するという作業がムダなように感じてくる。
当たり前ではないドラえもんのポケット
リュックの中身にあるものは当たり前じゃない。
例えばハンカチ、おやつ、お茶のボトル、マスクなど。
母親がいつも買い足してくれていたり、用意してくれているものだった。
僕は当たり前にいつも使っていたけれど、自分で用意した日には「ハンドタオル忘れてた!」と出先のトイレで娘の手を洗った後に気付く。
「パッパってして」とお願いして娘の手を自然乾燥した。
5分後には元通りになるエンドレス・リビングの大魔法
娘は魔法が使える。
どんなにキレイにおもちゃを片付けても5分くらい目を離した隙に部屋を元通りの散らかった状態にすることができる。
その5分間も、僕が好き勝手に寝転がって遊んでいたわけではない。
食器を洗ったり洗濯物を干したりしている間にそうなっている。
片付けても片付けても散らかった状態は元通りになる。
ある意味、その行動力と好奇心には脱帽だが、毎日その大魔法を使われる母親のHPは日々削られているのだろう。
嫌いな食べ物を使った料理の末路
娘の場合、豆が苦手なようで何がなんでも食べない。
知ってはいたけれど、お豆とお芋のトマト煮を作って味も甘口の素朴なやつを作ってみた。
ちょっとでも豆料理を好きになってほしいという願いがあったが現実はそんなに甘くなかった。
一口食べて「おいしい」「これ誰が作ったの」と興味を示したが、二口目を食することはなかった。
言葉で喜ばしておいて、決して相手にしない女に誰が育てたのだろうか。
結局食べなかった豆は僕が食べることになったのだが、娘のおかずは1品なくなりご飯とみそ汁とフルーツとヨーグルトになった。
野菜の摂取量が明らかに減る。
母親にとってはそれもプレッシャーになる、僕も残念な気持ちと栄養への心配を感じたから分かる。
スマホのデータ通信量がえげつない速度で消耗される
でかけると、退屈なときに動画を見せてしまう。
これは良くないことだと思いつつも出かける目的(友人と会うなど)を達成するためには子供には何かほかのことに集中してもらう必要がある。
そこで便利なのが動画サービスだが、インターネットに接続し続けているとデータ通信量がどんどん消費される。
店のフリーWi-Fiを使う手もあるが、僕はセキュリティー面を考慮して公共の場のWi-Fiは使わないようにしている。
母親はフリーWi-Fiを使うという選択肢を持たない人もいるだろう(フリーWi-Fiを知らなくて)、そのため速度制限に悩まされている人も少なくないはずだ。
本棚に山積みの読まない本(買った意味ない)
棚の上や中には読まない本や書類、いらないものが散乱しがちだ。
これらは、時間があれば目を通そうと思って永遠にその機会に恵まれなかったものばかりだ。
誰にも罪はない。
ただ、読もうと思っていたけれど、子供の世話をしていたら忘れてしまっただけだ。
我が家にも気になる本があった。
「その調理、9割の栄養捨ててます!」という本だが、娘のご飯をつくってみて「見たい」と思うようになった。
しかし、パラパラ目を通しただけで読む時間はなかった。
ゆっくり読むことなんて無理ゲーなのだ。
5日間で「やりたいことを放棄する勇気」が身に付いた
普段は仕事をしているが、週末をはさんで5日間やすんでいた。
その間にやっておきたいことは沢山あったが、まったくできなかった。
意思の問題だろうか。
そうかもしれない。
しかし、子供を優先すべきだという意思が働けば仕事を放棄してしまうこともある。
僕は英語学習法を紹介するブログサイトも運営していて、この5日間に記事を更新したいと思っていたが、それもできなかった。
幼児は自分で自分のことができないため、いつでも注意して見ておかなければならない。
気が休まれないのだから仕事ややりたいことに注力する余裕なんてどこにもない。
不自由すぎて発狂したくなる
やりたいことを放棄するくらいなら別に大したことではない。
しかし、やらないといけないことがあり制限時間がある場合、娘に対して扱いがひどくなった。
オムツを無理やり替えたり、理由も告げずに「ダメ」だの「イヤ」だの否定的な言葉を浴びせた。
そのたびに自己嫌悪し、娘に申し訳ない気持ちになる。
自分のしょぼさに落ち込み、苦しくなる。
仕事に逃げたくなるが、それは僕に職場があるからだ。
母親は専業主婦や育休中であれば逃げ場がない。
5日間で気づいた「何気ない優しさ」が最強という発見
娘は間もなく3歳だが、妻は約1,000日もこのような日々を過ごしていたのだと思うと、そのタフさと継続力には頭が上がらない。
毎日疲れている。
夫である僕は仕事をしたり家事・育児をしたり、自分の好きなことをするといった選択肢があったが、果たして母親をしている妻にそんな選択肢があっただろうか。
毎日の生活の中に何かを楽しむ余裕があっただろうか。
僕は、何気ない日に花を贈ったり、特別でもない日に食事に誘うべきだと思った。
疲れていないように見える時も、家事をかわってあげて休んでもらったり、友達と遊んでおいでと見送ったりすべきだと感じた。
最後に|仕事のために娘を妻の実家に預けた僕
父親にも苦しいことがある。
どんなに家族が大事でも仕事を優先しないといけないようなタイミングがある。
2歳の子供は、自分で居場所を決められないし、自分で離れた場所にいる親に連絡する手段も持ち合わせていない。
それから、親から離された時にその理由をきちんと理解することもできない。
一言で言いあわらすとすれば「めっちゃ不安」な状態なわけだ。
僕は、自分の仕事都合でそんな思いを娘にさせていることがすごく辛い。
仕事は生きるためにするものだけれど、生きるという目的に含まれる家族を犠牲にしているのであれば本末転倒だと思っている。
娘と妻と、とにかく大切にしたい。
おうち英語・バイリンガル子育ての実践をベースにブログで幼児英会話関連の情報発信をしています。 noteでは英語だけでなく子育て・教育に関するテーマでも発信します。 https://eigopicks.com