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日本番ライドシェアの現状 儲かる? 条件など

2024年4月より日本版ライドシェアが解禁される。この記事では、ライドシェアがどのような運用体制、料金体系で行われていくのか、わかっていることを随時記載していく。


2024年4月からの基準案

対象地域

ライドシェアが解禁されるのは全国ではなく、タクシーが不足する一部の地域のみとされている。現在対象とされているのは、以下の地域となる。これらの地域は、タクシーの運用のために定められている営業区域に準じている。

・東京23区、武蔵野市、三鷹市
・横浜市、川崎市、横須賀市
・名古屋市、瀬戸市、日進市
・京都市、宇治市、長岡京市

また、5月以降のサービス開始を目標として、以下の地域も追加された。
・札幌交通圏
・仙台地区
・埼玉県南中央交通圏
・大阪市域交通圏
・神戸市域交通圏
・広島交通圏
・福岡交通圏

運用時間帯

ライドシェアが営業できる時間帯や台数は、地域ごとに定められている。
東京23区、武蔵野市、三鷹市が含まれる特別区・武三交通圏では、月〜木は7-10時台、金は7-10/16-19時台、土は0-4/16-19時台、日は10-13時台。
横浜市、川崎市、横須賀市が含まれる京浜地区では,金土日の0-5/4-7時台といった具合である。

また、地域・時間帯ごとに稼働する上限台数も定められており、ドライバーとタクシー事業者の間で調整が行われるようだ。

営業形態

ライドシェアドライバーは自家用車・普通免許を持っていればなることができるが、運行管理・研修などはタクシー事業者に一任されている。ドライバーは対象地域のタクシー事業者とアルバイトなどの労働契約を結び、稼働することになる。

したがって、対象地域であっても、ライドシェア事業を行っているタクシー事業者が無ければ、現状ドライバーになることはできない。(ドライバーの居所は関係なさそうである)

ドライバーの資格について

基本的に自家用車・普通免許を持っていればなることができるが、以下の場合は勤務できないため注意が必要である。

・過去2年間のうちに事故歴がある、または免許停止処分を受けたことがある
・満20歳以下である、70歳以上である
・自家用車の名義が本人もしくは親族ではない
・その他、健康状態や健康診断にて旅客運送が危険と判断された場合
など

ドライバーになるにあたって

稼働に使用する車について

車は後部座席のある普通自動車であれば基本的には問題ないが、初年度登録から10年以上経過している場合や、車の整備状況によっては使用できない場合がある。

また、稼働にあたり、ドライブレコーダーや、ライドシェアの表示版の取り付けが義務付けられている。これらはタクシー事業者によって負担される可能性が高いため、費用面の心配はいらないが、車の外観・内装が少し変わってしまうため、気になる人もいるだろう。
特にドライブレコーダーに関しては、すでに装着している場合であっても、旅客運送に適した車内の録画も可能な大型のものを追加でつけなければならないので注意が必要である。

安全面や保険など

旅客運送を始めて行う人にとって、心配なのが安全面だろう。見知らぬ人を車に乗せるため、トラブルなどに巻き込まれる可能性もある。
金銭のやり取りはアプリで行うため、強盗などの心配はないものの、トラブルに巻き込まれる可能性は存在する。一般のタクシーのように緊急ボタンなどはないため、車内のドラレコしか安心材料がないのは少々心もとなく感じる。

事故などによる損害に関しては、タクシー事業者によって保険に加入するため、基本的に心配は必要ない。一方で、車内の汚損などの損害については現状不明である。

収益性は? 儲かるのか?

ドライバーになるにあたって最も気になるのは収益性だろう。
まだライドシェアは稼働開始していないため実情はわからないが、現状わかっていることを記載する。

稼働方法

ライドシェアの運用には、タクシーのアプリ配車で使われているGOやUberが主に使われることになりそうだ。乗客はGOアプリにて目的地を設定し、事前確定料金を支払う。するとデリバリーアプリのマッチングのように、付近にいるドライバーに通知が行き、ライドシェアが成立する。

また、車両は一般車の扱いとなるため、駅などのタクシー乗り場に侵入することはできない。配車もアプリからの配車限定であるため、タクシー乗り場での待ちはもちろん、挙手している人を流しで乗せることはできない。

料金体系

タクシー事業者と労働契約は結ぶが、収入は完全歩合制である。乗客が支払う金額はタクシーとほとんど変わらない金額だと思われるが、そのうちの60%程度がドライバーに入る見込みだ。また、ガソリン代などは支給されない。この割合は法人タクシーとほとんど同じであるが、ライドシェアではガソリンや自家用車のメンテナンス費用も負担しなければならない。

儲かるのか

実際に儲かるかどうかについてはライドシェアの稼働が開始し次第追記していく予定である。
乗客へのライドシェアの浸透や、ドライバーの数によっても変動すると思われるが、フードデリバリーのようにドライバーが飽和した場合、稼働しても乗客が捕まらないことや、そもそも稼働上限で稼働すらできなくなることも考えられる。

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