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【三つ折りステッチ】捩れを抑えるコツ

【縫製テクニックシリーズ】

ここでは、パタンナーが実践で学んだ、
縫製に関する、決して難しくない基本中の基本の内容をあえてもう一度まとめ直してシェアしたいと思います。


専門的に学んだ方はご存知の内容かと思いますが、趣味でハンドメイドを楽しんでいる方などに、少しでも参考にして頂けたら嬉しいです。


今回も、縫製に興味がある方は一度は経験した事があると思われる、三つ折りステッチについてです。


私は以前フレアスカートの丈詰めのお直しを受けました。
そのスカートの裾幅がとても広く、
なんと、長さにして3m!

裏地も含めると、ひたすら長い三つ折りの作業。
パパッと終わらせるつもりが、捩れを最小限に抑えようと気を使いながら縫い進めると、かなりの時間がかかりました。




洋裁がお好きな方は、一度は三つ折りステッチをかけたことがあるのではないでしょうか?


そこで、必ず出てくる問題が、三つ折りの捩れですよね。


デザインによっては全く捩れずにステッチをかけることは難しいです。


ただ、三つ折りの捩れを出来るだけ防ぐコツはあります。


素材やデザインによっては、どうしても捩れが出やすいアイテムもあるので、一概には言えないのですが、少しでも防ごうと、私が行なっている事ことをお伝えします。




【三つ折りの捩れ防止対策】アウトカーブ編


以前、縫いズレを防ぐコツでお伝えした様に、上側の生地と下側の生地のズレを最小限に抑えなくてはいけません。
今回は三つ折りなので、下の生地だけ引くと言うことは出来ません。
なので、逆の発想で、上側の生地(折り山部分)を奥に送りこむ役目を自分でやらなくては行けません。


その時に使うものが、目打ちです。


三つ折りするラインがアウトカーブである程、三つ折りの折山の方が距離が長いので、普通にステッチをかけようとすると、折山部分が波打ちます。



その、波打っている所を、目打ちを使って奥へ送ります。


※これを指でやろうとすると危険なので要注意!
目打ちを使っていても抑え金より奥は危険なので必ず手前まで!


この作業をひたすら行うだけなのですが、

ポイントとしては、アウトカーブの場合は、思い切って送り込む(いせ込む)ことです。


文章だとうまく伝えられないのですが、
何度もこなしていくと少しずつコツが掴めてくると思います。

アウトカーブの縫代端の波打ちがイメージがつかない方は、布ではなくて紙で三つ折りをしてみると分かりやすいと思います。


伸びない紙でも最初から距離が違うので、
実際の生地では、三つ折りのアイロンする際に伸ばさない事も重要です!


この方法を上手く使えば、捩れは最小限に防げます。


という事で、縫製をする際、特に三つ折りステッチをかけるときには、目打ちはなくてはならないアイテム、第3の手の様に使っています。




三つ折りステッチ、出来れば捩れずに仕上げたいですよね…。
生地によっても難易度は変わるので、私も毎回苦戦しています。
何もしないで縫うと、どんどん捩れてしまうので、少しでもクオリティの高いものを作りたい方は、是非目打ちを上手に使う練習をしてみて下さいね。

三つ折りの捩れに苦戦している方に少しでも参考にして頂けると嬉しいです。


こちらの内容は、過去に無断盗用され、削除せざるを得なかった自身のブログらかの引用です。

※この記事の文章、画像は全て、無断転載をお断りいたします。
宜しくお願い致します。

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