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【ミシン糸の解き方】どっちが時短か比べてた結果

【基礎知識シリーズ】

ここでは、パタンナーが実践で学んだ、
縫製に関する、決して難しくない基本の内容をあえてもう一度まとめ直してシェアしたいと思います。

専門的に学んだ方はご存知の内容かと思いますが、趣味でハンドメイドを楽しんでいる方などに、少しでも参考にして頂けたら嬉しいです。


今回は、本当に縫製を始める前に一度読んでいただきたい、縫う事以外の糸の解き方を簡単にまとめました。


知らなくても出来てしまう縫製ですが、この方法を知って、もっと縫う事に集中出来る様、
1人にでも届くと嬉しいです。

【ミシンの縫い目の解き方】

皆さんは、ミシンの糸をどうやって解いていますか?
本当に糸を解く作業って時間がかかりますよね。
私は今まで、何度糸を解いてきたか…。
ミシン作業は、クオリティを求めるが故、解く回数も多く、学生の頃から含めると本当に様々な解き方を試してきました。


色々試してきた中から、2つの方法とそのメリットデメリットをお伝えしつつ、私が実際に使っているほんの少しだけど時短になる糸の解き方をご紹介します。


ただ、ご紹介するにあたり、感覚的に時短と思っていた方法でしたが、本当に時短なの?と言う疑問が湧いたので、
最後に、2種類の方法の解く時間をストップウォッチ機能で測ってみたので、結果もシェアします。


【生地と生地の間の糸を切る方法】
一般的?でも時短ではない


この方法で解いている方は多いですかね?
この方法、一見一般的かも知れませんが、私はあまり使っていません。

デメリット
⚫︎少しずつしか糸が切れない。

⚫︎生地を切ってしまわないように、間を広げようと生地を引っ張ると、薄手の素材などは針穴が広がり生地を傷つけてしまう可能性がある。

⚫︎上糸も下糸もどちらも切れてしまう為、最後に細かな糸を取り除く作業に時間がかかる。


この生地の間の糸を切る方法は、パタンナーとしてシーチングのトワルチェックの修正時によく使いました。
糸を取り除いたり、生地を傷付けずに…と言うことより、早く修正する事に重きを置いている為。



【20cm間を解くタイム】

2回測った結果

どちらも1分オーバーでした。
やはり最後の糸を取り除くのに時間がかかりました。

【片面だけの糸を切る方法】
この方が時短!


⚫︎片面の糸だけを、2cm事にカット。
手間に感じるかもしれませんが、細かめに切っておく方が後々早い。(最後のタイムで結果が出ます)




⚫︎裏面の切っていない糸を目打ちで引っ張ります。



すると、片面の一本は切れずに抜き取ることができます。



⚫︎もう一度ひっくり返して、コロコロで残りの糸を取り除きます。
取り除けない糸は手でとります。



片面だけカットしているので、糸を取り除く作業も時短に。



【20cm間を解くタイム】


2cm間隔で糸を切った場合




3cm間隔で糸を切った場合




ちょっと面倒だな…と、切る間隔を広くしてしまうと、裏側の糸が抜きづらくて時間がかかっています。
それが2cmと3cmのタイムの差に出ています。


比べるとわかると思いますが、
生地の間を切る方法よりも片面の糸だけ切る方法が半分ぐらいのタイムになりました。

【まとめ】


この結果から、一見手間に感じるかも知れませんが、
片面だけを2cm間隔ぐらいで切って解く方法が1番時短になりました。



糸切りバサミと目打ちでできるので、リッパーを取り出す手間も不要。



色々な方法がありますが、この方法を試したことがない方は、次回タイミングがあれば、一度試してみて下さいね。
慣れれば時短になるはずです。



少しでも糸を解く時間を時短にして縫うことに集中したいですね。


色々経験を積んだ上で、お勧めするミシン糸の解き方
でした。

こちらの内容は、過去に無断盗用され、削除せざるを得なかった自身のブログらかの引用です。

※この記事の文章、画像は全て、無断転載をお断りいたします。
宜しくお願い致します。

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