6年分の

2016年12月4日、パシフィコ横浜。

16歳の私は、人生が変わる出会いをした。

元々原作は知っていた。ただ、知っているくらいであまり興味があった訳ではない。アニメやるんだ〜くらいのレベルだったツキウタ。だったけど、何故だか舞台の方に惹かれ、舞台を見たいと思うも、直近で上演していた2幕は当然ながらチケットも取れず、遥々六本木までグッズを買いに行ったことをよく覚えている。当時はコロちゃんとかなかったので、チケットがなくてもグッズを買えた。ツキウサが可愛くって、買いに行きたくって、多分買ったんだと思う。帰りにシャンテに寄ってみちこさんとふうちゃんのラブドリかなんかのお衣装も見たような。ヅカオタにもなりたて。どっちかというと、かなり残念な、2次元オタク上がりのどっちつかずな、言うたら観劇好きの冴えないお嬢さん、だった私。

パシフィコ横浜、というのは、キャパ5000である。その年の春に始まったばかりだったツキステ。が埋められる数でもなく、余っていた。残っていた。当日券も下手したらあったようなレベル。だったので、見に行く事が叶った。2階席のほぼ後ろの方。チケットを発掘したらC16列って書いてあった。どこそれ。とにかく、ものすごーく後ろ。オペラグラスでやっと見えるくらい後ろ。ペンライトは、キンブレを持って行ったのか、会場で買ったのか。あまり記憶にないけれど、今みたいに2本とか3本とかは持ってなかった。

一気に虜になった。何が、とかじゃない、なんか、運命だった。多分これを運命って言うんだよ。な出会いだった。誰がとかじゃなくて、ツキステ。と。ツキステ。を、めちゃくちゃに好きになった瞬間だった。

もう本当に、運営に関しては、許せないところいっぱいあるし、許さないし、推し人質に取ってんじゃねーよ!原作展開させろよ!舞台ばっかやってんじゃねーよ!等々、永遠に思い続ける部分はあるんだけど、それを差っ引いても、大好きなんだよね、ツキステ。くんが。

なんでこんなに好きかなんてもうよく分からないんだけど、立ち上げの辺りから知ってて、まだ2.5って言葉がそこまで浸透しきってない頃のあの不完全な感じから、2.5というジャンルの確立と共に作品自体も確立していって、その分ファンもアンチも増えて、キャスト変更を乗り越えて、キャストの大怪我乗り越えて、またキャス変して、新しい体制になって、半分卒業して、よし新しいツキステ。だってなったらこんなご時世で、また何人か卒業して、戻ってくる人もいて。色んなことがありました。全部をリアルタイムで追ってた訳じゃなくて、そもそも私はMTのキャス変で推しが変わったので一旦行かなくなっているオタクでして、何故か戻った12幕。あ、11幕は単純に東京に居なかったので見てない。ブルーレイは当然買った。まあ、戻ってきた人が好きなんだから仕方ないだろという気持ち。

6年分の軌跡を思い出して、6年で初演キャストはあんな成長してんのに私はなんか成長したか?と思うなどしてるんだけれども、確実に成人した上で、財力だけは成長しているので、通うということが出来るようになった。あの頃はなんでも1公演か2公演くらいしか見られなかったけど、今は何を見るにも4・5回は見たいと思って見るようにしている。てかうん、見たいから、見る。見たいんだもん。

たつきち物語してた、樹くんが、居ないとむしろグラビが成り立たないくらいの影のダンスリーダーで、あんなにリズムが取れなかったRainyDayを物凄く格好良く踊っているこの事実。人の成長ってこんなに泣けるんだね。取れなかった裏拍を取ってるだけで正直号泣だよね。なんもかんも出来るようになった樹くんが格好良くって、なんか勝手に誇らしくって。他の現場で樹くんを見るとドヤ顔したくなるのである。
中々振りの入らない、負けず嫌いな友咲ちゃん。きっと今も入ってないのかもしれないけど、ステージ上にいる時はいつだって最高にかっこよくて最高に可愛い、かわいいは正義な友咲ちゃん。私が知っている涙くんは非戦闘員だったのに、ここ最近は戦闘員としても活躍の場を広げている格好良さ。声帯に蒼井翔太を飼っていて、美貌は衰えるどころか、年々美人になっていくのは何故でしょうか。
帰ってきた、新キャスト(仮)!人生狂わされた張本人です、どうも。でもほんと、好きなんだー。初めて見た時に、陽くんだ!ってなったのを良く覚えてる。陽くんがそこにいて、いつだってかっこよくって、天才で、踊りだって芝居だって日替わりだって何だって出来て、ムツキくんと霜降りくんに振り回されてたハヅキくんもいたけど、今じゃ無茶振りしかしないツッコミマシーンになってて、大喜利だって出来て、キャストの恥ずかしいことバラしたりしてる時期もあって、マキタの掃除機の話してくれて、あ、そういえば、マキタ、ルンバもあるってね。私も見てみたいから日替わりで出してくんね?まあそんなこんなで、幾つになっても格好いいなと思うわけで。憧れのお兄さん、って言葉が1番しっくり来るかなと思う。すごーく勝手に、人間として尊敬してて、パフォーマーとして憧れてる。

そんな人に出会った日の何年かあとに、また同じ作品で、同じ役を演じているところを見られたって、なんか、もう、幸せです。生きててよかったなあってすごーく思う。生きるの嫌いだけど、こういう瞬間があるから生きるのやめられない。やめたくなった時に、ふっと思い出して、思いとどまるいいきっかけになる。

6年前の私は、芋臭いお嬢さんだったけど、今の私は化粧も覚えたし、自分なりに好きな服の系統も見つけたし、ネイルもまつパも髪の毛染めるのもして、いい女、になれたかな。陽くんの女として恥ずかしくない大人の女になれたかな。

私に色んなことを教えてくれたツキステ。が、これからもずっとずっと、たくさんの人に愛されますように。

6年分の感謝を込めて。7年目のオタクも楽しくオタクくんしたいと思います。通算だとまあ4年くらいなんですけどね。

さ、千穐楽。無事に終わるといいな。わたしゃ仕事です。絶賛仕事なう。めちゃくちゃ暇なんだけど普通に観劇行けたくない?辛。

追伸、千穐楽無事に終演おめでとうございます。14幕の制作決定もおめでとうございます。どうなるかわかんないけどまだまだ楽しみにしてます。

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