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映画を観た話

少し前に去年の冬、君と別れを観た

小説は読んでないのだけど、あの中村文則さんですので、人間の嫌な部分を存分に堪能できるのではないかと期待。

全員騙される!らしい。観てから思ったけど、このキャッチコピーには苦情を言いたくなりますね。

ストーリーは小説を読んでいくようにすすみます。

表のイケメン岩ちゃんサイドと、裏のメンヘラ岩ちゃんサイドがあります。

ずーっと表のイケメンサイドで話が進むのですが、最後にドーンと裏を出してきて、凡人には思いつかない恐ろしい方法で復讐していたことが判明。それが騙された!ってことなんだと思います。

少しずつヒント出してくれてるんで、そこまで騙されたとは思いませんけどね。

主要な登場人物のみなさん、全員狂ってますよ。その中でも、一番執念深くて、頭のいい耶雲くんが最も狂っていました。

映画は二章から始まるのですが、最後に彼女との思い出ストーリーがでてきてとても素敵な物語なんです。

クライマックスで実は燃えてたのは婚約者じゃなかったんですよ。って話になるんですが、大サビでなぜこんな復讐をしたのかってことが長編ラブストーリーで語られるわけです。

そして最後にタイトルの意味。
殺された彼女と別れたのが去年の冬ではなくて、人の心を捨てて復讐する決意をしたのが去年の冬。
これが本当のお別れだと。

最後の手紙を燃やして、彼女が絶対に好きにならないであろう人殺しになることを決めたんですよ。この悲しい愛情表現にほろりとするのがこの映画のメインなんじゃなかろうか。

よって、この映画の騙されたって売り方、なんか違うと思います。
トレーラーのコメントで誰かが書いてたけど、壮大なラブストーリー。と言ってあげたい。

エンディングのm-floがよかった。個人的な趣味ですけど。
come back to me流してほしかった。

#去年の冬きみと別れ

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