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グレートモンゴリアゴビデザートマラソン2019


モンゴル国で開催されたグレートモンゴリアゴビデザートマラソンの備忘録。

大会概要については以下の公式サイトを参照。
http://sser.jp/gobimarathon/


このレースの特徴としては、
・海外レースだが主催が日本のNPO法人のため、日本語で全て完結できる。
・衣食住のすべての荷物を背負わなくて良い。
 (レースに必要な装備のみ、その他は20kgまで毎日運搬してもらえる)
・レース中も毎朝、毎晩、食事が提供される。
・チェックポイントでも給食あり。



【レース中の天候】
前日の晩に、雹と大雨が降ったが、レース中は見事なまでにずっと快晴で、
モンゴリアンブルーと呼ばれる美しい青空が広がっていた。
今年は気象条件がかなり良かったと思われる。

と言うことで、日焼け対策が必要で、また想像以上に空気が乾燥していた。毎晩、リップクリームを塗っていたが、それでも間に合わず、唇が割れ、ガサガサになる。

朝晩の冷え込みはキツく、モンベルのダウンハガー#3は役に立たず、上下ともに重ね着をして就寝する。

必須装備として、サハラマラソンでは決して持参することのないレインウェアを持ってきていたが出番なし。来年のジャングルマラソンの練習も兼ねて、雨の中のウォーキングもやってみたかったかも。


【コースについて】
草原90%以上で足場は良好。
川越えも複数回あったが、足首まで浸かる程度のもの。

また、長々と続く砂丘群、山越え、尾根縦走、ひどいガレ場もなく、ほぼほぼフラットで走りたい人は走らせてもらえる環境。

サハラマラソンあるあるでレース中、主催者に心の中で悪態をつきながら歩くってことはなく、心穏やかだった。


【コースマーキングについて】
およそ500m毎に、方向、走ってきた距離、CPまでの距離、ゴールまでの距離を示した札があり、分かりづらいと思われるところにはテープが巻いてあった。

マーキングは分かりやすく、おかげで前後に全くランナーがいなくても、コースロストすることなく、また「この方向で合っているのか?」と不安になることは一度もなかった。

あえて言うなら、コース上に距離表示はいらない。
(もうちょっと行けばCPのはずだ、ゴールのはずだと、予想を裏切られたり、嬉しい誤算みたいなスリルがない。)


【チェックポイント】
6km毎に設定され、アロエジュース、コーラ、ポカリなど飲み物豊富で、ポテチ、チョコパイ、羊羹、スポーツジェルなど。
また、CP4ではおにぎり、ミニカップラーメンなどウォーカーがランチタイムに通過を想定した充実した給食だった。

個人的にはサハラマラソンの10-12km間隔のチェックポイントに慣れていたので、6km毎に休むと調子が狂うので、2日目はCPを1つ飛ばしにした。が、3日目からは毎CP立ち寄ることにして、ずっと待っててくれていたスタッフとの会話を楽しんだ。


【給水について】
レース前にペットボトル1本支給され、それ以外はCPや野営地で必要な分を都度給水を受ける感じ。
洗濯などの水はポリタンクに入っている井戸水を自由に使っていいということであったが、量が少ない日は使えなかったようだ。


【野営地】
初日はループコースで同じ場所に戻ってきて、宿泊施設のゲル泊だったが、それ以外は毎日野営地が変わり、テント泊だった。
サハラマラソンのようなテントではなく、ちゃんとしたテントで、しかもマット、ライト付きで、4人で広々と快適に過ごせた。
(というか、サハラマラソンのようなテントで雹や雨が降ったら悲劇。)


【食事】
初日は宿泊施設のレストラン、それ以外は野営地で大会スタッフが朝晩、美味しいご飯を作ってくれた。メニューはカレーライス、モンゴリアンスープ、お好み焼き、おでん、焼きそば、ペペロンチーノ、目玉焼き、ソーセージなどなど。

また、毎日ゴール後にはカップ麺が食べれたので、日本から持ってきたミニカップ麺を余らせてしまった。
更に、2000トゥグルグ(100円位)払えば、ロング缶のビールが飲めた。

そのおかげで、サハラマラソンの時はいつも日本に帰ったらあれ食べたい、これ食べたいと常に食事のことを考えていたが、今回は全くそんなことはなかった。

食事を入れる器にサランラップをかけて、そこに盛り付けしてもらうと、食後はラップを捨てるだけで、容器を洗う必要がないという。
多分このレースでしかつかえない小技。

【レース中に出会った動物など】
遊牧民が暮らす草原がコースなので当然のことながら馬、牛、ヤギ、羊と何百頭もの家畜を幾度となく目にする。そして、犬。
また、ネズミの穴が至る所にあり、ネズミがちょろちょろと出入りしているところを見かけたり、コース上で死骸を見つけたり。
バッタがよく飛んでいて、日本のバッタより飛行時間が長いような気がした。あと、鷲が大空を優雅に飛んでいた。


【レースの魅力】
・モンゴリアンブルーと呼ばれる青空と草原のコントラスト
・夜空(満天の星)
・遊牧民の生活が垣間見れる
・大自然。とにかくほのぼのとした景色に癒される。
・走ろうと思えばがっつり走ることができるコース
・現地に精通し、とてもフレンドリーな大会スタッフ
(CPに遊牧民が遊びにきていたりして、スタッフとの関係が良好)


【どうでもいい話】
・1日目、スタート直後にいきなり川渡りで、飛んで越えられると思ったら失敗し、ボチャっとひざ下まで濡れてしまい、そこから妙なテンションになって、10km近くも走ってしまった。
・2日目にゲルから出てきた犬3匹が2-300m位ずっとくっついてきて、その間ずっとバウワウ吠えられ続けた。
・4日目にCP5を抜けたあたりから、なぜかトラック、バイク、乗用車が止まり「乗って行け」と5回も声をかけられた。因みに、1回目と5回目に声をかけたのは同一人物だった。
・4日目に馬に乗った羊飼いの少年が羊を追っていたのだが、それが私の方向だったので、100頭位の羊が一斉に向かってきて万事休す!と思ったら、羊たちはちゃんと私を避けてくれたw
・5日目(だったかな?)川渡りが4回あり、その度に川でバフを濡らしたり、わざと靴を濡らして涼んでいた。ある時、濡らしたバフからなんとも言えない微妙な香りがした。ふと、上流の方を見てみたら、馬が十数頭ほど水を飲んでいた、、まさかね?
・最終日、チェックポイントに遊牧民が自家製チーズとバター、馬乳酒を差し入れしてたので、チーズとバターを味見させてもらった。今にして思えば、馬乳酒も味見させてもらえば良かった・・。





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