優秀な一族と下等な一族の違い


優秀な一族は、身内の失敗、失態を一族全員の問題としてとらえ、全員で解決に取り組む。これに対し、下等な一族は、問題を起こした個人を攻撃し、一人に責任を押しつける。

たとえば、誰かが茶碗をガチャンと割ってしまったら、「なにやってんだ、バカ!その茶碗、いくらしたと思ってるんだ!」とガミガミ言う。

失くし物をすれば、「またか!若年性認知症なんじゃないの?」と嫌味を言い、学校や会社での成績が悪ければ、情けないだの、一家の恥さらしだのと、こき下ろす。

人間は100%「失敗」をする生き物。そして、「失敗」から学び、「失敗」から成功や幸運を掴んでいく。

一見、「失敗」や「損失」と思えることが、実は幸運の始まりだったりするのだが下等な人間には、それが見えない。

先日、有楽町の飲食店のカウンター席でランチをしていたところ、近くで「ガチャーン」というものすごい音がした。スタッフの1人があやまってワイングラスを割ってしまったのだ。

1万円はくだらないだろうという、いかにも高級そうなワイングラスだったのだが、誰一人責めるような態度はせず、近くにいたスタッフ2~3人で淡々と片づけ、それぞれの持ち場に戻っていった。

その姿がとてもカッコ良く、またこの店に来ようと思った瞬間でもあった。超人気店で、いつも満席の店なのだが、さすがだなぁと思わせる一幕だった。

「カッコいいか、悪いか」という判断基準

これからの時代、ますます「かっこ良い人・店・組織」が活躍する時代となるだろう。それは、見た目がキレイだとか、容姿が美しいという話ではなく、あくまでも生き方や内面の問題。

先の例でいうと、身内の一人が起こした問題を全員の問題としてとらえ、みんなで解決に向けて取り組む姿というのは、カッコいいし、個人を責め、こき下ろすのはカッコ悪い生き方だ。

私もカッコいい存在をめざしたいし、カッコいい人、店、会社がどんどん社会に増えていくよう力を注いでいきたいと思う。


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