デンマークの「食」と「ライフスタイル」から学ぶ幸せな人生へのヒント

はじめまして。そふえれな です。

フリーランスでファシリテーターやコンサルタントをしています。
異文化環境でのチームビルディングなど、チームでよりよい成果を出すための取り組みをサポートしています。

私はとある自動車メーカーでクルマを作っていました。ダイバーシティの観点を使って、新しい価値を商品として反映することをミッションとしていました。
その中で、一つの問題意識が生まれました。
「どうやったら、組織でクリエイティブなアイディアを実現できるか」
現場のメンバー1人1人は、良いアイディアを持っている。「デザイン思考」など、クリエイティブな思考を促すメソッドも存在している。
でも、組織単位になると、なかなかクリエイティブな提案を出すことが難しくなってしまう。どうすればクリエイティブな提案が出せるようになるのか。大きい組織で新しい発想＝前例がないことをかたちにするには何が必要か、考えていました。

クリエイティブな組織を作るには、と模索しているときに、デンマークのビジネスデザインスクール カオスパイロット（KaosPilot）のクリエイティブ・リーダーシップというコースを見つけて、2014年に初めて北欧デンマークへ旅しました。

そこでなんと、デンマークと恋に落ちてしまいました。
もっと言うと、デンマークのライ麦パンに、はまってしまいました。

そして、デンマークの誇る”ヒュッゲ(HYGGE)”を通じて、幸せな人生への近道を見つけちゃったんじゃないかと思っています。

ライ麦パン（Rugbrød、ルブロ）はデンマークの国民食、よく食べられています。
日本でもライ麦入りのパンは最近増えてきましたが、デンマークのライ麦パンはライ麦の割合がメインです。ライ麦100%もありますが平均的には70%くらい、そしてライ麦の粒や亜麻仁、カボチャやヒマワリのタネがたくさん入っており、パン自体にたっぷり栄養があります。サワー種で長時間かけて発酵させるため、豊かな旨味と軽い酸味が魅力のパンです。

どっしりとしたドイツパンとは異なり、水分が多くてしっとりやわらか、麦の粒やタネが入っているので、歯ざわりのいい食感です。
ライ麦パンは家庭で焼くのは難しいところがあり、デンマークでもベーカリーで買うのが一般的ですが、家庭で焼く人たちもいます。私は、プロの料理教室や家庭を通してライ麦パンのレシピ・焼き方を教えてもらい、今では3〜4種類を定期的に日本で焼いています。

ハムやチーズをのせれば、朝ごはんや子供たちの学校のお弁当になります。
一番有名なのは、オープンサンド（Smørrebrød、スモーブロ）です。パンが見えないほどに具が乗っているオープンサンドは、レストランやパーティなどで供される豪華なご馳走バージョンのサンドイッチです。

これまでは、オープンサンドを楽しむイベントという形で、デンマークの食と文化についてご紹介してきました。私の大好きなライ麦パンを中心に、いろいろな楽しみ方や特徴をご紹介しています。
正直なところ、ライ麦パンをどんどん焼きたい→どんどんパンが増える→食べる人募集！というところから始まったのですが 笑、10回以上にわたり開催を続けてきて、デンマークの”ヒュッゲ"や食文化について話しあったり。楽しく美味しい時間となっています。（今後も開催予定です！）

食を中心に作り出される幸せな時間、それはまさにデンマークの”ヒュッゲ(HYGGE)”を体感できる瞬間です。

デンマークは”世界一幸せな国”と呼ばれています。
なんと、デンマークは世界幸福度ランキングで2016年まで3年連続１位！ここ8年、上位３位内に常にランキングされています。2019年は２位でした。（日本は58位です）
デンマーク最新の報告では世界第２位の幸福度（英語記事 The Local）

ハッピーな人たちがいっぱいのデンマークにはどんな秘密があるの？ということで、世界が注目したのが、デンマークの"ヒュッゲ”という価値観です。2017年には英米で注目され、多くの本が書かれました。

オープンサンドのイベントでは、参加される方には”ヒュッゲ”な時間を味わってもらいたいと思って企画していますが、イベントはあくまで、デンマークのライ麦パンとオープンサンド、という「食」のご紹介と体験がメインです。”ヒュッゲ”と「食」は密接な関係性があるのですが、それ以外にもデンマークの「ライフスタイル」はいろいろ学び・示唆に富んでいて、ご紹介したいことがたくさん、、、そこで、noteを書くことにしました。

デンマークの「食」と「ライフスタイル」から学ぶ、幸せな人生へのヒントを、私なりにご紹介していきたいと思います。