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武者返しの石垣

ご存知とは思うが、10月5日から14日まで、復旧工事が進む熊本城が特別公開されている。天守閣が被災前の威容をほぼ取り戻したということで嬉しいかぎりだ。

ご存知と思うが、熊本城は加藤清正公が築城した。加藤清正と言えば、あの「365歩のマーチ」で有名な大物歌手・水前寺清子が芸名をつけるにあたって清正公の清を一文字もらったことで有名だ。

また熊本城はあの剣豪宮本武蔵が晩年を過ごしたことでも知られている。しかしバガボンド(井上雄彦)を読んでも既刊の37巻ではまだ小倉城にも行っておらず、まだ熊本城はでてこないから早とちりして全巻買ったりしないように。いや、それはそれでいいかもしれない。面白いから。

熊本市内島崎の慈恵病院生まれの俺としては熊本城のお披露目はとても嬉しい。島崎には母の実家があって(今はもうなくなってしまった)、学校の長期休暇のたびに祖母のところへ遊びに行ったものだ。

さっき母と熊本城の話をしたのだが、また石垣を登った話がでる。前にも書いたのかもしれないが、小学生の頃のこの記憶は正直俺には薄っすらとしかない。

今日はそれが朝早かったこと、カメラを持っていなかったのを後になって残念に思ったこと、俺が運動靴ではない黒の靴を履いていたこと、それが母には気がかりでいっそ裸足だったらよかったのにと思っていたこと、俺がどんどん登っていくので彼女もそして周りにいた人々も下りて来いと言えなくなってしまったこと、少年剣士だったので腕の力は多少あると信じたかったこと、俺は真っすぐ登って行かず斜めに登ったこと、結局櫓のところまで登り切ってしまったので急いでそこまで走ったこと、などを述べた。そう、俺には全然この記憶はない。

母はいろんなことを思い出すのか、俺が知らない(覚えていない)ことを時々こうして話し出す。

こうして記しておけば俺も思い出すことができる。

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