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1st AFKO National Open Full-Contact Championships & 2018 ShinKyokushinkai National Championships<その②>

(①の長さにめげず、全部読んだ人で、まだ耐えられる人だけどうぞ。でもさらに長いから気を付けて。)

そのあとは道場の看板の贈呈式があって、そのまたあとは試合観戦。来賓席を用意していただいたんだが、会長のとなりの赤川領事のとなり、という席。日頃座りなれていないので別の意味で緊張してしまう。

それにしても拝見したどの試合も胸が熱くなるというか、とてもありがたいものだった。打たれても打たれても蹴られても蹴られても前に出る姿勢を見せてくれた。小さな子供もだ。

逃げない。
立ち向かう。
強い精神をもった人間の行動に心打たれない人はいまい。

また審判に日本人が一人もいない。その彼らが日本語で「互いに礼」とか「注意」とか「一本」とか言う。生で見るとなんだか込み上げてくるものがある。

日本の武道が海外で受け入れられている現状がここにある。たくさんの人の心を動かすのだ。あらためて、本当にすごいことである。大会運営をなさった八尋先生は大変なご苦労だったろう。

これからもどんどん頑張って普及に努めてほしい。
武道の礼を重んじる者が増えれば、不用意で無駄な戦いなどなくなる(といいな)。

最後にトロフィー授与までさせていただいた。
至れり尽くせりで本当にありがとうござった。

さて、言わなくてもいいのだが、書き残しておきたい残念なお知らせもある。長い間信じていたものが崩れ去ってしまった。

「北斗の拳」は好きな漫画のひとつであるが、ケンシロウに連打されると相手の胸はボコボコに陥没した。

ご承知の通りフルコンタクトの大会であるが故、特に成人男性の試合は胸や腹の殴り方がケンシロウと同等である。いや、近くでみているとそれ以上と言っていい(責任は持たぬ)。なんせ音が酷いのだ。胸が凹んでいてもおかしくない、いや胸を突き抜けたとしても何ら不思議ではない。

そこで試合後に選手に見せてもらった(実はこの大会、日本から刺客が二人送り込まれている。オーラからしておそらく「イナズマなんちゃら」とか「カミソリなんちゃら」とかいう恐ろしい異名を持っているんだろうが聞き忘れた)。

するとどうだろう。凹むどころか、肌の色さえ変わっていない。いやいやいやいや、あんな凄い突きを受けたら赤かったり紫だったり、黄色だったり緑だったり、水玉だったりハートだったりに腫れるくらいしてもいいだろう。こっちは拳が突き抜けてるイメージでいるのだ。それが全くなんともない。蚊に刺された跡すらない。ミミズもオケラもアメンボもない。

あれか、あの音は効果音か?効果音を誰か入れているのか?
いやいやいや、もしそうなら巧みすぎる。音入れしてるその人にトロフィーをあげたいくらである。

くそー、ケンシロウめ、俺を騙していやがった…。信じてたのになあ。裏切られた気持ちでいっぱいになって、また一巻から読みたくなった。

と、そんなくだらないことを言っていられるなんて、なんというか、本当に良かった。しみじみ思う。状況によっては大惨事とはいかぬまでも、中惨事くらいにはなっていたかもしれないのだ。

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