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配送員のお兄さん

午前中のお稽古。
いつも教室のドアは開けたままである。

「柳」という字の何種類かの崩し方をホワイトボードを使って説明する。結構自由に空間演出可能な字だから作品の中にあると面白い。

むむむ、何だか面白そうだな、と一瞬でも思ったら是非RENCLUBへどうぞww

とかなんとかやっていると、配達のお兄さんが入って来た。日本人だが初めて見る顔だ。「エピスさんですか?」と尋ねられたので「いやいや、エピスさんはあっちだよ」と教える。

オフィスが暗いので不在かもしれないと思い、預かろうか?いえ、置いておきますので大丈夫です。ありがとうございます。とかなんとか、まあそんな調子で二言三言言葉を交わす。

ワーホリ?と聞く。ワーホリです、と答える。

何を書いているんだ、こいつ、と思われる方も多かろう。いやいやいや、それがまた実にさわやかな風のようだったんだよ、彼が纏っていた空気みたいなのが。

というのも、なんだろう…。うちに何か配達に来るアジア系のお兄さんと言うかおじさんと言うか(日本人はいない)、彼らの7割方はどんより疲れきった雰囲気で声のボリュームも最小限、話し方もボソボソっとしている。そしてそのうちの3割は死んだような眼をしていて、無言で荷物をボンと机の上に置き、サインしろ(とも言わないけど)と小型マシンを突き出す。ああ、やりたくないんだなあ、仕事…と察する。まあ俺は荷物が無事に届けばおじさんがゾンビでも特にどうでもいい。

どうでもいいが、である。今朝の風はどうだ。爽やかすぎて掃除してなくてもきれいになった気さえした。ゾンビでも構わないが、爽やかであるに越したことはないということか。

cubeitという会社の配送員のお兄さんだった。やっぱり日本の企業だなあ、と思った。

むむむ、何だかよさそうだな、と一瞬でも思ったら是非CUBEITへどうぞ。俺とは何の関係もないけども。

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