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【モタスポ】雨レース観戦の思い出

F1の第12戦ベルギーGPの決勝が雨でディレイとなり、44周予定のうち3周だけ走行し終了、レース成立となりました。

「予定レース距離の75%満たない場合は与えられるポイントは通常の半分」という規定がある為、優勝したフェルスタッペンには"12.5ポイント"、以下10位までのドライバーにも半分のポイントが与えられ、ベルギーGPとしては終幕したわけですが、GPの中で最長、かつ高速サーキットであるスパ。全開で走るレース見たかったです。

DAZNのF1中継で解説だった中野信治さんがレース中断中に

「僕もドライバーとして参加したWECの富士で行われたレースで雨で再開できずに待たされた経験があります。」

と話していて、

「アレねぇ〜」

と昔行ったレースを思い出しました。

2013年のWEC(世界耐久選手権)、第6戦日本GPです。

この日は朝から雨が降り続き、御殿場の富士スピードウェイに向かう車中では会社の後輩君と
「ホントにレースやるのかねぇ」
と言いながら富士スピードウェイへ向かっていました。

現地に到着し、先輩・友人と合流。

レース開始前、イベントブースを見て回ってるときは雨模様だったもののそれほどひどい雨ではなかった記憶。

Audiのブースを覗いたりしてましたし。

「"Audi R18" かっこエエわ」と写真を撮ってましたし。

前座イベントの”クラシックカー デモラン”をグランドスタンドから眺めてましたし。

合羽は着てましたが、ブースを見て回ろうと思える位の雨だったんですよね。写真見返してみると。

で、いよいよメインイベント。

各車がスターティンググリッドに付き、
「オールレッド!ブラックアウトでスタート!」
とはならずに、セーフティーカー(SC)先導でスタート、そして数周して中断。

コース上にカバーを掛けられたマシンがズラッと並び、天候が回復するのを待ちました。

この後も、
『SC先導で周回→赤旗中断』
を2〜3度繰り返し。

中断を繰り返した理由は、雨止み待ちというよりも写真でもわかるようにコースを覆っていた霧が晴れるのを待っていたのでは無かったかなと。
「ドクターヘリが跳べる状況にならないとレースが出来ない」
と、聞いた気がします。

中断中はグランドスタンド裏で雨宿りして待ってました。
マスコットの『チェカくん』がスタンド内を練り歩いて愛想振りまいてくれてました。

当時、小林可夢偉選手はフェラーリのセミワークスチームである
『AFコルセ』のドライバーでした。

可夢偉選手の乗る71号車もカバーをカバーを掛けられ待機。

中断中に可夢偉選手へインタビュー。
「風邪ひきそうなら、帰ってください。」
と可夢偉選手が冗談交じりで話してました。

何時間待ったか忘れてしまいましたが、結局レースはセーフティーカー先導で”のべ16周”したところで終了(中止)が決定。

ルール上はレースが成立し順位も確定。
表彰式もやっていたような気がするのですが、見た記憶はありません(笑)

売店で買ったカレーうどんを撮っていたのから想像すると、相当寒かったんだろう&撮るものなかったんだろうなと思います。

初めての耐久レース観戦で一度も全開走行を見れずに中止になり、チケット代も返金されないと判り、みんなでガックリして帰ったことを覚えています。

と、ここまでは雨のレースの思い出。

冒頭の中野信治さんのコメントに続きがありまして、

「僕の所属してたチームのスタッフがレースの再開を待ってる観客を見て『日本のファンは素晴らしいね』と言ってました。」と。

あのレースは今ではネタに出来る思い出深い経験なんですが、それをドライバーとして参戦していた中野信治さんの記憶にもあったことと、日本のモータスポーツファンの熱意(意地)が少なくとも彼の所属していたチームのスタッフには伝わっていたんだなということがまさかの8年後のF1中継の中でわかり
「あれは貴重な経験だったな。」
と改めて思ったのでした。

という話。

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