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流れ

一年前に更新したばかりのパスポートですが、もう半分以上のページがスタンプで埋まっているほどよく飛行機に乗って海外へ行きます。そして一年半ぐらい前から、航空会社のカウンターでチェックインすることが他の人たちに申し訳ないほど毎回長い時間かかるようになってしまいました。

なぜかというと、僕はオーストリア人ですが、現在日本の企業に勤めながら出向で台湾に来ていて、オーストリアのパスポートに日本の永住権、そして台湾の就労ビザと滞在許可証(ARC)という3つのIDを持っています。日本へのフライトだと全て出さないといけないことになって、もうどこで何をやってる人か分からないレベルです。この前、羽田空港で帰りのフライトのチェックインをやった時に「研修員」のネームタグをつけていた若いANAスタッフの女性がカウンターにいましたが、彼女が10回ぐらい上司に相談しつつ崩れそうになった笑顔で頑張って僕の手続きをやってくれました。良い経験になったのだろう。。

おととい34歳になりましたが、今まで銀行口座を作った国(つまり仕事して住んだことがある国)は母国のオーストリア、そしてドイツ、イギリス、日本と台湾で合計5ヶ国です。どれも何かの偶然や運でまさに流されたように辿り着いた感じで、そもそも僕のキャリア自体は翻訳者からゲームプロデューサー、スタートアップのコミュニティマネージャー的なよく説明できない仕事からグローバルスケールのマーケティング、コンサルまで転々としたもので、自分によく僕は「何の人」だろうと問いかけています。見つけてきた答えの中で一番納得したものは、とにかく好きなこと、興味あることをやりながらその流れに乗ってる放浪者、という答えです。

そのおかげでたくさんの人に出会えて、数え切れないほどの経験ができて恵まれているとしか言えない人生ですが、今の今になって初めて人生を計画的に考えないといけない、というポイントに到着してしまいました。

2016年に息子が生まれて、一年半前に日本から家族連れて全員台湾に引っ越してきましたが、出向なのでもちろん日本に戻る前提の引っ越しです。仕事も日本の会社がとても好きで今までのキャリアで一番長く働いた会社なので僕一人だったら特に何も考えることがないですが、息子が生まれてから東京はとても狭く感じるようになって、日本の学校教育などもあまりポジティブに思ってないものが多くて、「家族」として東京に戻ることを考えると、何だか変な気持ちになります。妻はもう「帰りたくない」と口にするレベルまでなってしまいましたが、僕も正直来年の今頃にどこで何をするかと考えると、闇雲です。台湾の生活も仕事も非常に楽しくてやり甲斐もありますが、中国語という言葉に対して乗り越えられない抵抗があって、むしろ街で大好きな日本語を聞けなくなったことがたまに悲しくなります。

仕事がめちゃくちゃ忙しい日々はあっという間に時間が経っていつも通りのポジティブな気持ちでどんどん前へ進んでる僕ですが、色々と仕事以外のことを考える余裕がある週末や休日だと、「ここからどうすればいいんだ」という軽い鬱病にかかる時間があります。

今までずっと流れに乗って次から次へと飛んできた人生だからこそ、「どうしたいの?」と言われても明確な答えが出ないのが、今の一番の悩みです。とりあえずは前へと進むしかないので、今まで通り全力で流れに乗って漕ぎ続けるつもりです。

(写真は先週仕事でスウェーデンに行ってきた時の撮影現場です)


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RENEHIKO

34歳のオーストリア人。日本企業でグローバルパートナーシップの担当。元ゲームプロデューサー(ゲームがないと生きていけないオタク)。当たり前ですがうちの息子が一番可愛い親バカ。日本語、英語、ドイツ語、ちょびっとスペイン語が話せる国際レベル放浪者。
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