カードゲームの強くなりかた

最近「どうしたらカードゲーム強くなれるんですか?」的な質問を受けることが多いので、自分のやり方を備忘録的に残してみようと思います。

元々自分はそれほどゲームが上手いほうではなかったんですが、カードゲームに関してはハースストーンの国際大会をはじめ、複数の大会で結果を残すことができました。ので、少なくとも普通の人から見れば"上手い人"になれたのではないか、という気はしています。今回は、その過程で試してきたことの中で、自分の中で方法論としてある程度固まっているものについて記していきます。

強い人と交流し、情報を磨く

"彼を知り己を知れば百戦殆うからず"という言葉がありますが、カードゲームにおいても、勝つため、強くなるために最も大事なのは『情報』だと思っています。強いデッキの情報しかり、日々移り変わるメタゲームの情報しかり、情報がないことには自分が使うデッキを決めることすらおぼつきません。どんなに強いプレイヤーでも、カードゲームの対戦を勝ち抜くためには『情報』が必要です。

ではその『情報』をどうやって手に入れるのか? という話になります。今はTwitchOPENRECで、プロプレイヤーなど様々な配信者がゲームの配信をしています。ハースストーンやシャドウバースといったデジタルトレーディングカードゲーム(以下DTCG)においてもそれは例外ではなく、そうした配信を観るのは一つの手です。もしくはTwitterで有名プレイヤーをフォローして、そこから情報を集めるのも良いでしょう。ですが、それらを全て1人でやりくりするのは、非効率的なのであまりオススメできない方法です。

その理由は、現在のDTCGのBO3・BO5といった大会形式だと、複数のデッキを扱うことが必要不可欠とされ、集めなければいけない情報の量が非常に多いからです。複数のデッキを調整し、相性等を検証するのは、1人ではどうしても莫大な時間が必要になります。特に、働いていて使える時間が限られている社会人プレイヤーの方々にとってはあまり現実的ではないでしょう。では、どうすれば良いのでしょうか?

自分が実践しているのは、強いプレイヤーのコミュニティに入り、彼らと情報交換をすることで、より質の高い情報を得る、というやり方です。1人では集められる情報の量にも限界がありますが、コミュニティに入れば、人の数だけ多くの情報が入ってくるので、そこでマンパワーの限界を補うというわけです。

実際にシャドウバースでは、チームという形で様々なコミュニティが出来上がっていますが、これは上記の理由で効果的なアプローチだと思います。こうしたコミュニティに入ることで、日々デッキ情報の交換や、対戦によるフィードバックを受けることができます。そうして、自分の持っている情報の数、質ともに高めていくことができます。

とはいえ、どうやって強い人と仲良くなるのか、という話もあるかと思います。色々やり方はあるかと思いますが、自分の場合は一度「やり込む」と決めたゲームはまずランキングなどでスタートダッシュをすることにしています。こうすることで、同じくランキングの高い人と話がしやすくなるので、そこから強いプレイヤーのコミュニティに入っていこう、という流れです。

もちろん、これをやるにはある程度の実力が必要なので、いきなりそれは荷が重い、という方もいるでしょう。そういう方はいきなりハードルを上げずに、大会に出たりオフ会に参加したりするところから始めれば良いと思います。いずれにせよ、何かしら強くなりたいゲームがある時には、そのゲームのコミュニティに思い切って入り、プレイヤー間で情報交換をすることで、より効率的に強くなることができます。

余談ですが、自分の場合は、今年の5月にハースストーンに久々に復帰し、月末の5日間でランク8スタートからTOP100フィニッシュを達成した時は、アジア競技大会の日本代表であるTredsred氏には色々とお世話になりました。あの時、彼からHSReplay.netの使い方を教わるなどしていなければ、過酷な月末ラダーを短期間で勝ち抜くことは到底不可能だったと思います。

発信をし、フィードバックを得る

実際にコミュニティに入った後も、ただ他者からの情報を受け取るだけではいけません。デッキなりプレイングなり、自分の持っているものを発信し、それに対して他者からフィードバックを得る、ということが重要です。具体的には、自分のデッキを見せてそれに対する反応をもらったり、ゲーム内の観戦機能やSkypeなどの画面共有を用いて実際に試合を観てもらい、自分の良くないプレイを指摘してもらう、といったようなことです。

正直なところ、まだ実力が未熟なうちは、自分だけではプレイングミスに気づけないことが往々にしてあります。ミスに気づけない間はそれを直す機会を得られないので、どこかで壁に当たって伸び悩んでしまう。ですが、他のプレイヤーにプレイを観てもらうことで、自分だけでは気づかなかったミスに気づく機会を得られます。こういったサイクルができればしめたもので、あとは受けたフィードバックを元に修正を重ねていくことで、確実な実力アップができるはずです。

プレイングだけでなく、デッキについても同様のことがいえます。自分1人だけではどうしても試行回数に限界がありますが、他のプレイヤーに試してもらうことで、より多くの試行回数を重ねることができます。そうしてデッキの感触を見てもらうことで、自分が思いもつかなかった"気づき"を得ることもあるでしょう。こうして受けたフィードバックを元にデッキを修正することで、よりデッキが洗練されていき、強力なデッキができあがる、というわけです。

実際、シャドウバースで何かしら結果を残している選手はどこかしらのチーム、もしくは調整グループに所属している例が少なくありません。それは、チーム内でこうした発信とフィードバックを行って、デッキやプレイングの洗練を図っていることと無関係ではないでしょう。

ひたすらにトライアンドエラーを繰り返す

もちろん、常に他者と一緒にプレイしているわけではなく、自分1人でじっくりとプレイする時間も大切です。自分で試行錯誤を重ねる時間なくしてレベルアップを図れる、という虫のいい話はありません。普段から正拳突きをきっちりと打ち続けて腕を磨くことが大事です。

こうした試行錯誤――トライアンドエラーを行う際に大事なのが、自分がやっていないことに挑戦するということです。具体的には、アグロデッキばかり使っているプレイヤーがコントロールデッキに挑戦してみる、といったようなことになります。

正直、カードゲームでずっと同じことをやっていても強くなれません。自分がまだ試していない領域を試すことで、新たな気づきがあり、そこから上達へと繋げていくことができます。例えば、普段使っていないコントロールデッキを使うことで、そのデッキを使う時に相手にされたら嫌なことが何か、ということにも気づけます。そうすることで、次に自分が別のデッキでそのコントロールデッキと戦う時に、相手の嫌がる行動を採ることができるようになるのです。

こうして新たな領域に挑戦することは、大会における引き出しを増やすことへも繋がります。例えば大会というじゃんけんでグーしか出せないプレイヤーではできることも限られてしまいますが、グーチョキパー全て使えるプレイヤーなら、より勝率を高める選択もできるでしょう。既に説明した通り、現代のDTCGの大会はBO3・BO5といった複数のデッキを使うルールが主流なので、特定デッキでだけ100点を出せることよりは、全てのデッキで幅広く80点を出せることのほうが大事なのです。

トライアンドエラーについては、既に軽く触れたように、プロプレイヤーなどの配信を見ながら、実際に自分のプレイとどこが違うか検証するやり方も有効です。そうして違うところについては何故違うか考え、問題があれば修正する。地道ではありますが、これを繰り返していけば、着実に実力をつけることができるでしょう。

--

以上が、自分がこれまで強くなるためにやってきたやり方になります。全ての人の最適解となるかは分かりませんが、方法論の1つとして参考にしていただければ幸いです。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

64

ルネ

良い記事メモ

良い記事メモ
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。