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Week6: 英文Report執筆のための道具選び〜社会人17年目のイギリス留学🇬🇧

そろそろAssessment期間が始まって勉強漬けになってきています。ということで、先週分が投稿できずに週が明けてしまいました。
先週に引き続き、エナジーポリシーの授業で二酸化炭素をつかまえる、Negative Emission技術のプレゼンの準備を進めています。
これと並行して、個人ワークでESG Riskが企業パフォーマンス(ROA,ROE,時価総額など)に与える影響を統計を用いて分析せよ、という課題も出ました。
改めて、英語の文献を読んで英語でアウトプットするのは時間がかかります。英語ではなくても、学んだTheory, Lens, Frameworkをより深く理解したり、どういった事例にあてはめると何が言えるのかのネタ集めて形にしていくという論理思考のプロセスの改善は、終わりなき旅。。。
卒業後に実務に生かせる資産でもあるので、今日は、視野を広げ思考を深めるための道具の活用記録を残しておきたいと思います。

道具の種類

リサーチメソッドの授業でも、「AIが進歩する中にあって、人間としての価値提供するためには、Knowledge Managementが最も大事」というようなことをよく言われます。
なので、とにかく、大量の論文や各種公共機関やNGOなどが出すレポート、ニュース記事など、たくさんの情報を管理する1.文献管理の道具が最優先。
この管理ツールで管理する対象として、理論(Theory, Lens, Framework)を理解するための学術論文の収集(2)と、理論をあてはめる対象となる事例(story)を収集する道具(3)、がそれぞれ必要になります。
また、英語が第二言語である私たちにとっては、翻訳ツール(4)も必須。
そのうえで、アウトプットを進めていきますが、やはり大事なのは、インプットだと思います。

  1. 文献管理

  2. 論文・フレームワーク収集

    • 読んだ論文のReference

    • (出版社が提供する)論文検索のプラットフォーム

    • Google scholar

    • 図書館やAmazonでの検索

  3. ストーリー・事例調査

    • LinkedIn

    • Google・YouTube

    • ChatGPT

  4. 翻訳

    • DeepL

    • ChatGPT

  5. アウトプットのサポート

    • ChatGPT

1. 文献管理

これまで、以下の3つを使いましたが、今のところリサーチメソッドという修論執筆に向けた授業でも紹介された、zoteroがイチ押しです。
Zotero →おススメ。
Mendeley
・ワードの埋め込み機能

ZoteroもMendeleyも、Web上で検索した論文から、Citationに必要になる情報を自動で収集してReferenceを作ってくれる、という点ではほぼ同じです。
ただ、Zoteroが優位だと感じたのは、
・Web上のPDFファイルとZotero上のアカウントの文書フォルダとの紐付けがとても簡単
・論文へのタグ付けが簡易
・PDFファイルへの書き込みも簡易
という点です。
つまり、Zoteroは一度、学術論文をダウンロードしてからアップロードするといった手間がありません。Mendeleyは、Abstractは表示されるのですが、PDF等のファイルを自動で紐付けるという仕様ではなく、一度DownloadしてからUploadする仕組みで、微妙だなーーーと思っていました。
タグ付けもZoteroのほうがUIが使いやすく、xx Theoryについて扱っていた論文、などさっと取り出すことができます。

なお、Wordの埋め込み機能は、大学生の時に使っていたので留学開始直後の課題では使っていましたが、ZoteroやMendeyと違って、引用した文献の基本情報などを手作業で登録しないといけなくて、超絶面倒くさかったのでやめました。

2. 論文・フレームワーク収集

Google scholar、論文検索のプラットフォーム、図書館やAmazonでの検索、といくつかパターンがあります。
調べたい分野や研究者群がある程度わかっているのであれば、論文検索のプラットフォームで特定の専門誌からキーワード検索で引っ張るか、過去読んだ論文のReferenceから探しあてるのが、質の高い情報に早くたどりつくことができます。
もう少し広く調べる必要がある場合や、視野を広げたい場合は、Google scholar、大学の図書館の検索が一般的。
ただ、調べた論文がどのくらい良質なものかがわからなかったりするのが玉に瑕。なので、今後、
・該当の論文が掲載されている専門誌の信頼度のランキング
・引用数の多い文献を調べるツール
なども活用していきたいと思っています。

3. ストーリー・事例調査

これは、LinkedInがめちゃくちゃ強力なツールだと最近発見しました。
LinkedInで、以下のようなページ・アカウントをフォローして、日頃から情報に触れておくととても便利。
このうち、ニュースサイトは、一般的なものでよいかなと思いますが、専門分野に関する国際機関や企業は、授業で出てきた組織は都度、検索してフォローするようにしています。そうしないと、これ、何してる組織だったかな。。。と忘れてしまい、いざ実務に戻った時に、勉強してきたのに超基本を忘れている、ということになりかねないので。。。

  • ニュースサイト

    • Nikkei Asia, The Japan Timesなど国内・アジア動向がわかるもの(ゆくゆくは日本に戻るので)

    • BBC, Economist, Financial Tiimes, Business Insiderなど海外有名メディア(世界で起きていることを知るために)

  • 専門分野に関する国際機関やNGOのアカウント

    • United Nations(国連)

    • IPCC(気候変動に関する政府間パネル)

    • IEA(International Energy Agency)

    • GRI(Global Reportiing Initiative)、SBTi(Science Based Targets initiative)、TCFD、ISSB、IAASB、…

  • 専門分野でのリーディングカンパニー・著名人

さらに、気になる投稿には、自分なりの考えと合わせてRepostしたり、保存しておくと、Theoryと事例がつながっていくし、英語の勉強にもなります。
特に、授業で習った専門用語を使うようにするのがおすすめ。正直、無反応でイイネもインスタみたいにはつきません。なので、気にせず自分の日記みたいに使ってます。
また、転職活動も考えている人は、こうしたプラットフォームで発信していくことで、企業から目に留まりやすくなるというメリットもあるのではないかと思います(むしろここがLinkedInの強み)。

Undergraduation(学部生)の方は、Postgraduates(修士)とは違い、専門がはっきりしていない人も多いと思いますし、LinkedInって日本だと転職者が使うツールというイメージもあると思います。ただ、
・ニュースサイト
・就職希望の企業
などをフォローすると、自分がどんなビジネス・仕事に興味があるのかを知る機会になるのではないでしょうか。

4. 翻訳

DeepLとChatGPTの2つを試しましたが、翻訳ツールが威力を発揮する局面って、意外と限定されます。英語力や専門分野によっても違うと思いますが、私の場合、特に威力が発揮されるケースは、今のところ、以下3つ。
①統計・数理的な論文、グラフや表が多い論文のReading
⇒日英両方で行ったほうが正確に数理情報を理解できます。
②論文ではなく各種機関が発刊しているレポート類(量が多いもの)のReading
⇒学術論文は、日本語にしたところで背景知識がないとどうせわからない。
一方、ニュース記事やIEAのレポートなど、時間ないけどいろいろケースを調べたい、というときは時間の節約になります。
③ライティングの際の文法チェック

特定のトピックは英語で学ぶのをあきらめる、という方法もあります。
私の場合、今学期は統計に関する授業があるのですが、日本語で初学者向けの本やサイトを読んで理解するほうが圧倒的に早かった。
例えば、”切片”とか、数学の教科書に書いてたなーーー(白目)と思ったり。高校生までは数学もぼちぼち好きだったので、記憶をたどって思い出したほうが速くてほかの勉強に時間をあてられます。
ここは、日本語での知識をどのくらい覚えているかにもよる気がします。

5. アウトプットのサポート

リサーチメソッドの先生に、ChatGPTをリサーチに活用するように、とよく言われるのですが、ChatGPT相手に、おしゃべりしてレポートの構成を考える、というのは確かに有効かなと思います。ただ、まだ使いこなせてないかな、と感じてます。

おまけ) でも紙と鉛筆が最強だと思う。なのに消しゴムが手に入らない。

ということで、いろいろツールをご紹介しましたが、アウトプットするときは、紙と鉛筆が最強で、手で感触を感じながら、頭を整理したり、情報を脳みそにインプットするのが、一番理解が進む気がします。

小学校の時から、父親に勉強を教わるとき、「紙に絵を書きなさい」とよく言われた習慣もあると思います。

なので、このご時世にもかかわらず、ノートに鉛筆で授業を復習したり、単語帳を作ったりするのが好きなのですが、先日、消しゴムをなくしてしまいました。。
シャープペンシルの先についている消しゴムでは心もとなく、探し求めたところ、消しゴムが売ってないんです!
・学内のスーパー
・ブライトンの100均ショップ的なお店やスーパー
どちらにもなく、構内の学用品を扱うお店の端っこに売ってました。
だがしかし、ばら売りではなく、まさかのパック売り!一つじゃ売ってないの・・・?と聞いたら、そんなばらばら売るもんじゃない、と言われました。。
一緒にきた友人には、”日本人以外で、鉛筆使ってる人って見たことないけど、鉛筆と消しゴムを使うように教わる文化なの?”とけっこう、真顔で聞かれました。
そんなことないと思うけど、、と答えましたが、確かに、日本の文化なのかもしれません。。。フリクションみたいな消えるペンも日本発ですし。。

5個入りで200〜300円くらい。

それでは、今日はこの辺で。
みなさま、ごきげんよう。

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