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Yちゃんの戸惑い…一生懸命考えてるんだね。

 こんにちは。こちらは晴れたり曇ったり強い風が吹いたりと、なかなかバラエティにとんだお天気になっています。これからは雨が多い日が続きますね。
チャイルドコーチングアドバイザー&コーチングアシスタントの荒木です。

私は週一回、スポ少にボランティアとして参加させていただいています。
その中で気をつけていることは、一人一人の様子を観ること、その子の行動の裏には何があるのかを考えることです。そして状況に合わせての声かけをしています。

 気持ちが顔や行動に出る子、そういったことを全然見せない子、いろいろな子がいます。

Yちゃんは、4月から入団してきた4年生の女の子です。とても穏やかな女の子です。言われたことを理解して、練習に取り組むことをする子という印象です。

 バドミントンは楽しいし、練習も楽しいといつも笑顔で話してくれます。

先日の練習でのこと。
「どんな感じ?最近。」
と、私の声かけにYちゃんは
「楽しいよ。」
も笑顔で応えてくれました。
でも、今日はそれだけで会話は終わらず
「えっとね、パパの練習について行った時に教えてもらったこととここで教えてもらったことが違うからどうしたらいいかわかんないの。」
と、話してくれました。

「そうなんだ。それ、荒木さん、すごく聞きたいな。後で時間があるときに教えてくれる?」

練習中だったので、Yちゃんにそうお願いすると快く了解してくれました。

少し長い休憩時間の時に、
「さっき言ってた違いについて教えてくれる?」

とYちゃんに訊ねると
「あのね、パパのところで教えてもらったのは、シャトルを打つ時は前の足を浮かせるって言われたんだけど、ここでは前の足は床につけるって言われたから。」
と、戸惑ってることを、説明してくれました。

「なるほど、それに戸惑ってるだね。」

「うん。」

「教えてくれてありがとね。そっかぁ〜それは考えちゃうねぇ。」

そんな話をしているとほどなく練習が再開されたので、会話は一旦そこまでで終わりました。

 普段のYちゃんを見ていると、言われたことをそつなくこなしているので、まさかそんな疑問を抱えているなんて思ってもいなかったことでした。

 4年生の子が自分の言葉で言語化して伝えられることや、教えてもらったことに対して向き合っていること、2つのことを戸惑いながらも自分の中で繋げる作業をしていることなどがわかって新しい発見でした。

 何より、Yちゃんの戸惑いを私に話してくれたことは、嬉しいことでした。

 本来、そう言った子どもから発せられた声を拾い、同じ目線に立って一緒に考え、彼女の中の2つのことを繋げてその子自身が納得し安心できる状況にするのがチャイルドコーチングアドバイザーの役割なのですが、残念ながらそこまでの時間が取れませんでした。

Yちゃんが一生懸命考えてることに対して、私も一生懸命考えてみることにしました。

ネットで調べてみたり、家にあるバドミントンの本を見てみたり。おかげで私も勉強になりました。

私なりの理解ができたので、次回はYちゃんに伝えたいな、と思ってます。

本来ならば、一緒に考えたいところなのですが、スポ少としての練習メニューがあるのでなかなか難しいのです。

疑問をそのままにしないで言葉にすること、そしてそう言うことはどんどん発信していいんだ、と思ってくれたら嬉しいな、と思います。

どの子も、自分を発信したいと思ってることに気づくことができました。

私の思い込みと決めつけをせずに、子どもの声に耳を傾けることの大切さをYちゃんからの発信で改めて考えさせられました。

私がスポ少に存在する理由は、個々の子どもの声に耳を傾けること、表情を観て気づくことなのだと、チャイルドコーチングアドバイザーやコーチングアシスタントとしての役割を再確認しました。

 Yちゃんは一生懸命考えている。だから私も一生懸命考えて、同じ思いを共有したいと思いました。

 関わっている子どもたちが私の思考を成長させてくれるということ。

Yちゃん、ありがとうね。


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