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人生のクローゼットに入れるモノ、入れないモノ#樺恋課題図書

365日後にフリーライターになる女子大生の鈴木樺恋です。昨年からライターのオバラミツフミさんのアシスタントをさせていただくことになり、アシスタント業務と並行しながら、フリーライターになるための課題を毎日こなしています。

課題の内容は、記事と書籍を通じたインプットとアウトプット。インプットなくしてアウトプットはできないので、読書を通じて知識と言葉を獲得しつつ、それを使いこなすために、noteを活用して読書録を更新していきます。

題して #樺恋課題図書 です。課題のタイトルは、オバラさんが長谷川リョーさんのアシスタントをしていた時代の課題 #小原課題図書 に由来しています。

オバラさんは週に3冊の課題図書を読破していましたが、私は週に1冊からのスタート。年間で50冊分の更新を目標に、来年はもっとたくさんの書籍を読んで、ライターとしての基礎体力を高めていきたいと思います。

記念すべき第一冊目は、最小の時間で最大の効果を発揮する方法を綴った『エッセンシャル思考』です。2014年に発売されて以降、今もなお売れ続けています。

結論から言うと、「忙しい」を言い訳に大半のことを中途半端にしてしまう私のような人間は、必ず読むべき良書でした。

本を読み終わる頃には、「やるべきこと」「やるべきではないこと」が明確になり、欲しいものを手に入れられる人になっているはずです。

それでは、『エッセンシャル思考』で語られる「やるべきこと」と「やるべきでないこと」、つまり「エッセンシャル思考」「非エッセンシャル思考」とはどんなものなのでしょうか。

「やらなくては」ではなく「やると決める」。
「どれも大事」ではなく「大事なものはめったにない」。
「全部できる」ではなく「何でもできるが、全部はやらない」。

P.15「PART1 エッセンシャル思考とはどのようなものか」より

どちらがエッセンシャル思考か、一目瞭然ですね。

前者は「自分で選んでいない」のです。自分でその物事の価値を計らないから、何が「やるべき」で、何が「やるべきでないか」がわからない。後者は自分の意思で「選んでいる」から、正しい「やるべきこと」が自ずと見えてきています。エッセンシャル思考とは、「選ぶ力」を持つということなのです。

タスクに追われる生活のなかでは、いつのまにか「選ぶ力」を他者に委ねてしまいがちです。漠然としたイメージである「選ぶ力」を取り戻すのは、途方もないことにも思えますよね。

しかし、その過程は至ってシンプル。クローゼットのなかを整理するように、人生の必要なものと不必要なものを区別するだけでいいらしいのです。

人生のクローゼット整理法は、大きく分けて三つのフェーズに分かれています。

  1. 評価する

  2. 捨てる

  3. 実行する

大事なものを知り、不要なものを捨て、決めたことをスムーズにやりとげる。人生のあらゆる場面で、仕事や用事を正しく「減らす」。

P.39「第1章 エッセンシャル思考と非エッセンシャル思考」より

人生の持ち物を減らすことで、残したものの一つ一つを大事にでき、仕事もプライベートも充実した人生を送ることができる。「最小の時間で成果を最大にする」。これこそがエッセンシャル思考の目指すゴールなのだそう。

とはいえ、クローゼットのなかの服のように、物事をいざ捨てるとなると後悔してしまいそうで、なかなか決断に踏み切るのは難しそうです。なんでも、人間は本能的に、自分が持っているモノをそのモノの本来の価値以上に評価してしまうのだとか。

物事の真の必要性をどのように判断すればいいのか、PART2から抜き出してみました。

本当に必要なことを見極めるために必要なことは5つ。
じっくりと考える余裕。情報を集める時間、遊び心、十分な睡眠、そして何を選ぶかという厳密な基準だ。

P.83「PART2 見極める技術」より

つまり、判断を下すとき、自分が置かれている環境が良いものであるかがとても重要でした。確かに、疲弊した状態で物事の正しい判断ができるとは思えません。私たちが「選ぶ力」を失うときも、それは選ぶだけの気力がないときではないでしょうか。

まずは自分のリズムを整えること。その整える過程で、自ずと自分に必要なものも見えてくる。何よりも自分の人生をどう豊かにするかを考えることが大切なのです。

ここまでで、人生のクローゼットは今、余分なもののない綺麗な状態になりました。次に必要なのは、この綺麗な状態を維持するための習慣づくりです。

ここでも大切になってくるキーワードは余裕を持つこと。余裕を持って対処できるよう前々から対策しておけば、いざというときも落ち着いて行動できます。クローゼットが溢れる前に、日頃の整理整頓が重要になってくるのです。

非エッセンシャル思考の人は、いざとなったら本気を出そうと考えている。土壇場になってから、無理やり全力で終わらせる。
だがエッセンシャル思考の人は、そうではない。重要なことをやり遂げるために、日頃からの習慣にする。正しい習慣を続けていれば、偉大な結果は自然とついてくるのだ。

P.257「第18章 習慣」より

これは当たり前にも思えることですが、毎日だとやはり面倒臭くなってしまうもの。そこで折れるか折れないかが、後に大きな差となって表れてしまうのでしょう。

『エッセンシャル思考』は物事の見方を今一度考えさせられる本でした。当たり前だったはずのことが、忙しさに揉まれるうちに当たり前ではなくなっていく。

リモートワークも一般化してきた現代において、仕事と日常の境界は更に曖昧になっています。何のために働き、何を大切に生きているのか。

自分という存在を見つめ直し、進むべき道をしっかりと見据えることが、より良い選択をするために重要なのだと思いました。

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