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リバ邸が宗教に似てるかもしれない。っていう話をしてみようと思う。

こんにちは。
リバ邸のかたくられんです。

僕が代表取締役を務めている株式会社リバ邸では、リバ邸という概念のもとシェアハウスの運営を行っています。
これが普通のシェアハウス運営と何が違うのか、端的に言えば、リバ邸とは一体なんなのか、僕の視点から話してみようと思います。

「リバ邸は、宗教とちょっと似てるかも?」

リバ邸は宗教に似てるよね、という話を誰かとしたことがあります。
これは決してリバ邸がカルト的だとかシェアハウス内で宗教合宿が行われているとかそういう意味ではなくて、僕らが家入一真さん(リバ邸をつくった人です)の掲げた思想のもとに集まり、継承に継承を経て、宗派を広げてここまできているからです。

違和感があるでしょうか。

リバ邸は継承され、広がってきた


リバ邸は家入さん(40代)と高木さん(30代)とアントニオさんから僕へと引き継がれてきました。
そのたびに、少しずつ形態等が変わってきました(今は株式会社化したのが特徴ですね)。現在運営されているリバ邸たちはコンセプトや名前も多種多様。「リバ邸なんちゃら」「なんちゃらリバ邸」以外にも、表にはリバ邸という名のつかないリバ邸も複数運営されています。

でも、僕たちは家入さんの掲げた


・現代の駆け込み寺
・世の中の枠組みや空気に苦しくなった人たちが集まる居場所であり、そこで各自が何かしら独自のアウトプットを追求する場

という理念・コンセプトを共有しています。
つまり、考え方のほうが先。リバ邸という名前が全てではないんですよね。

リバ邸の理念・コンセプトについて、詳しくは下記URLをご覧ください。
http://liverty-house.com/concept/

宗派のようなものができている


現在のリバ邸は、よし!リバ邸をつくろう!と言ってできたものだけではありません。
もともと別の人や団体によって運営されてきたシェアハウスがリバ邸の仲間入りをしてくれたものもあります。
リバ邸創設メンバーがつくってきたリバ邸と、外の色が濃いリバ邸。どちらもリバ邸ですが、ちょっとずつ違います。
そして住人はもちろん自分に合った場所を選んで住むことができる。
どちらが良い・悪いは一切ありません。
これって宗教における「宗派」ができていく過程に似ているのではないか?と僕は思うんです。
もちろんつぶしあいをするわけでもなく、根本的には同じ理念のもと、尊重しあって少し違う運営をする。
そして毎月のように新しい仲間が増えていく。
例えば来月のテーマは「食」。2月1日、「食」に特化したリバ邸「e-VASE」が東京・明大前にオープンします。
今までになかった取り組みをシェアハウス運営を通してできること、そしてその中でできる素敵な多様性を、僕は愛おしく思います。

おまけ:オンラインサロンと宗教は似ていない気がする


話は少しそれますが、似たような話題として、オンラインサロンが宗教のようだという指摘がインターネット上でよくあります。
○○サロンはオーナーの○○さんを教祖とした宗教みたいだよね、というような。
でも、僕はあまり似ていないと思うんですよね。
なぜか。
サロンで問題が起こったとき、サロンメンバーは責任の所在をオーナーに求めます。
これは宗教ではなかなかないことですよね。
ちょっと大げさですが、
“僕の信じている神様のせいで交通事故にあった!責任をとれ!じゃないと信者やめるぞ!”
とか、言いませんよね。
宗教の信者なら、
“これも神様の与えた試練だ。どうしていくか考えてみよう”
こっちの考え方のほうが近いのではないでしょうか?
リバ邸では崇拝するものは何ひとつありませんが、後者の考え方に近い人がなんとなく集まる場になっています。
それも僕がリバ邸運営を通して、「リバ邸は宗教と似通うところがあるな」と考えた理由のひとつです。

「リバ邸」バトンは次へ渡します

と、ここまで話してきましたが、僕はこの大好きなリバ邸をいつまでも僕の手の中に置こうとは考えていません。

代表取締役だからといってワンマン営業をするつもりもありません。
若い世代が手を挙げたら、その時はバトンを手渡す予定です。
僕は現在20代前半。
30代か40代になる頃には、ぜひ次の世代へリバ邸を継承できたらなと思っています。
シェアハウスの運営に興味のある若者の皆さん(もちろん、若くなくてもOKです)を、リバ邸は随時大歓迎しています。

最後に、僕がリバ邸の代表取締役に就任させていただいている間にやりたいことを少し。

最終的に居場所の必要ない世界にできたらやさしい世界になっているのだと思う。
でもそれはまだ現実的じゃないから、僕の代では小さくても誰かの居場所になる価値のある拠点を、時代に寄り添いながら、多様な形でたくさん増やしていけたらなと思っています。

僕はリバ邸が互いの呪縛や過度な期待から解き放され、役割のない家族の拡張を実現できたらいいなと思っています。
誰がお父さんでもない。誰がお母さんでもない。上も下もない。それでも家族。

そんな役割のない家族の拡張を、リバ邸で。

執筆協力:Cyndi

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