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Starfieldを遊んだ感想

早期アクセスを25時間くらい遊んだ感想。


本道の横道

まず第一に、本作はサブクエストを消化することが目的のゲームだと感じた。探検や生産といった行為はサブクエストを補助するためにあり、新たなサブクエストを見つけるための手段と言ってもいい。

自由に星々を旅して敵を狩ったり拠点を築いて資源を生産したりもできるが、これらで達成感を得るのは難しい。
というのも本作はNPCが勝手に勢力争いをしたり経済を動かしたりと自律的に行動する要素が無いので、クエスト外で何をしようが世界に影響を与えたり競ったりすることはできない。どれだけ稼いでもプレイヤーのストレージが潤沢になるだけで、いくら大規模な生産施設を作ろうが、「設定上」存在する巨大企業や軍事組織からすれば蚊ほどの存在でしかない。結局、用意されたサブクエストのシナリオ内でしか物事を動かすことはできないのである。

正直に言えばこのソリッドなゲーム内容には肩透かしを食らった。Fallout4がNPCを率いて居住地を広げる楽しさを用意していたのもあり、Starfieldで刷新された新エンジン(TES6でも採用予定)はよりダイナミックに世界が動くものだと期待していた。しかしStarfieldを遊ぶかぎりではかつてあったカオスは鳴りを潜め、より規則正しく遊ぶことを義務付けられたように感じた。


それはそれとして

それはそれとして、サブクエストは非常に楽しい。それこそサブクエストのために探検や生産といった稼ぎ行為を強いられてもまったく構わないくらいに。

とにかく物量が多い。何気なしに立ち寄った星のさびれた居住区にも込み入ったクエストがあり、専用の3Dモデルが用意されていたりする。「偶然見つけたサブクエストかと思ったらクリア必須のクエストだった」みたいないわゆるwitchar3の血まみれ男爵現象も今のところ起きておらず、明確に用意されたものなのに偶発性による自分だけの体験を感じることができる。

話や展開もよい。skyrimのように架空の神話や歴史の話ばかりでなく、Falloutのようにブラックユーモアに傾倒せず。心地よいスペースオペラが体験できる。

 ロールプレイ要素は・・・ちょっと薄いかも。選択肢の大半は「喜んで助ける」「皮肉を言いつつ助ける」「金のために助ける」の3択である。まあ、我々の宇宙の生命体の9割は「おせっかいの皮肉屋」のロールプレイが大好きなので構わないのだけど。


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