食歴④根強いコンプレックスと「食のなでしこ」

「太ってる」とは言われないけど

たくさんの方に言っていただく言葉。

「でも、別に太ってないからいいじゃない」

確かに、私は別に見た目から「太っている」と言われるほどではありません。
身長も体重も日本人女性の平均ど真ん中です。

でもずっと、なんだか気持ち悪いのです。

なんか体が滞ってる。
なんかむくんでる。

おそらく大半の人は私にそんなイメージないと思いますが、
私は自分の容姿について、ずっとコンプレックスの塊でした。

今でこそ顔も体型もそこまで気にしていませんが、いやで仕方なかった時代があって
それを引きずっているようです。

「別に太ってない」と言われるたびに、私は胃がキュッとなります。

私は人が思うより痩せてないこと。
脚を見せたくなくてできるだけいつも長いスカートを履いていること。
顔が丸いから笑顔で写真を撮られるのが苦手なこと。

他人にどんなに褒められても、自分しか気にしていないとしても。
本当の自分は全部知っているからです。

私は私に自信がありません。


「食のなでしこ」に選ばれて

「食のなでしこ」に応募した理由

フードアナリスト協会主催「食のなでしこ」コンテストに応募したのは、ちょうどそんな気持ち悪さの海で溺れ掛けていたときでした。

「食のなでしこ」は食の情報専門家を輩出するミスコンのようなものですが、
私が応募した理由は完全に「資格を取りたかったから」です。
ミスコンなんて無縁でしたし、受かるはずはないと思っていました。

だけど、「食のなでしこ」に選ばれるとフードアナリスト資格2級までの受験が無料になるのです。
フリーランスで活動を始めたばかりで、焼き菓子屋としてもフードライターとしても専門知識が足りないと思っていたので、私はどうしても食の資格を取りたかった。

その食の資格の中で「これを取ろう!」と思ったのが、
国家資格である製菓衛生師と、フードアナリストだったのです。
駆け出しの私にとって、このコンテストはとても魅力的でした。


「選ばれる」自信と「選ばれてしまった」不安

「食のなでしこ」に選ばれたことで、私はとても前向きになったと思います。
私は自分の容姿や表現活動において「選ばれた」経験がなかった。
勉強や仕事はできない方ではなかったけれど、それはただただ器用貧乏なだけで、褒められてもなんだか自分じゃないみたいでした。

私の焼き菓子屋としてのコンセプトやパーソナリティを見て、面白がってくれて、受け入れてくれたフードアナリストという世界に出会えたことはとても幸運でした。

だけど正直、選ばれた当初は「食べること」への不安がマックスまで膨らんでいたときでもありました。

お菓子を作るのは楽しい、表現方法としても気に入ってる。
だけど、普段の食事は?というと、お菓子を最優先してしまうあまりに「他のものは食べたら太る、出来るだけ食べない」という思想になっていました。

なでしこのみんなが「食べるの大好き」という話をするたびに、「食べるのって正直ストレスだな」と思っている自分がいて、「私はここにいていいのか?」と思うことも多かった。
食に携わるものとして本当は抱きたくないどす黒い思いが、常に腹の奥に渦巻いていました。

なでしこのみんなのスタイルの良さにも、いちいち自分と比較して焦ったり。

本当に食べてるのかなみんな?と、羨む思いは増すばかりでした。


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