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便利の向こうがわ

最近の生活はすごく便利なもので溢れてますよね。日本のコンビニとか100均とかはその典型。あれだけクオリティーが高いのに、あの値段。まさに「お、ねだん以上。」です。日本の生活に比べてだいぶ不便になったとはいえ、ノルウェーでも毎日便利なものを使って生活しています。ケトルであったり、100均で売ってるレンジでパスタを茹でれちゃうタッパー(あれ、本当に便利ですよね。毎日使ってます)。スマホだってそう。いつだって誰とでも繋がれちゃう。洗濯機も食洗機もそうですよね。僕たちの身の回りには「便利」で溢れている。かつて(いまも?)家事を担う事が多かった女性は「三種の神器」をはじめとする耐久消費財によって家庭内での仕事が「減った」と学校で習った気がします。その結果時間に余白ができたようですね。

「便利=負担が減る、効率が良くなる」とも言えそうですよね。1時間かけて洗濯をしていた人が、洗濯機の誕生でその1時間を他のことに使えるようになった。携帯電話だって、スマートフォンだって、それまでは手紙を送り合って数日かけて連絡を取っていたのが1秒足らずで連絡を取れるようになりました。このブログだって僕とみなさんの「1:n」の関係で発信できています。おそらく技術開発している人は、便利になればなるほどやらなきゃいけないことが「減る」と思って日々頑張っているんだと思います。

ん?ほんとうに?

本当にやることが減ってるのかな、と思ってしまいました。自分の手で洗濯しなくてもよくなって、そのぶん別のことに時間を割けるようになった。本来洗濯に充てるべきだった時間を、読書に充てることができるようになった。最初はそれでよかったんだと思います。それまでできていなかったことに対して時間を上手に使えるようになった。でも、いまの世の中を見渡した時、便利になればなるほどやるべきことは「減る」どころか「増えている」気がします。

何かすごい引っかかってしまったんですよね。
なんで生活は便利になったはずなのにやることは増え続けるんだろう。

今だったら東京都内に住んでいれば1時間で東京の大体のところに行ける。近い将来運行が始まるリニアモーターカーなんて東京から大阪まで1時間とちょっと。これって本当にいいことなの?会社の出張(往復2時間はもやは出張なのかわからない)なんかは絶対増えますね。しかも日帰りで。移動時間を大幅にカットできるから「東京ー名古屋ー大阪」の巨大経済圏ができて、日本の経済の発展につながる、と言われているそう。

経済が発展したその先には?

必ずしも「経済発展=生活の豊かさ」にならないんじゃないかなって思うことがあります。国は豊かになっても人の生活はそうでもないかもしれない。じゃあ何のために経済発展してるのかってなりますよね。AIっていうワードをよく耳にするようになって、数十年後には全部機械が動かせる分野も出てくる、って言われる。人がやらなくても良い時間が増えるのはまず間違いないとは思いますが、それが本当に便利なのかなって疑問が残ります。

「便利のその先には何があるべきなのかな?」

食洗機を使わずに、手でゴシゴシ食器を洗いながらこんなことを頭の中でグルグル考えてました。


今日の一枚。最近何でもない写真が続いてます。中でもこの一枚は結構好きで、色のバランスがなんかいいなあと思います。真っ青な海に浮かぶ黄色いボート。手前のおじさんは緑のジャケットに身を包む。うるさすぎない彩がどこか落ち着きます。

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